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Sugai Ken Meets G禁禁禁禁
岩石考 -yOrUkOrU-
Yerevan Tapes
- Cat No.: VER031
- 2018-11-02
カナダ人のシンガーMarie DavidsonとベルリンベースのサウンドデザイナーのInvisible ChurchはモントリオールのRed Bull Music Academyで出会いコラボを開始。重厚な低音のドローンと美しい響きのファルセットが重なるA1のCollage。続いて危なく揺れるフィードバックに丸く重みのある低音キックが加えられ、16分でハイハットが刻まれてだんだんと興奮していくA2のNever Release the Tensionがカッコイイ!B面のTen Yearsというラスト曲はアタックの無いズブズブキックにTheo Parrishによるシンバル演奏がオーバーダブされじっくりと10分聴かせていくトラックです。 (日野)
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日本列島に住む人々は古くから特別な「岩・石」を御神体とし、ときには神が降り立つ依り代として崇める一方で、鋭利な形に成形して武器にしたり、まるでゴミのように乱暴に蹴り飛ばしたりと、ずいぶんと好き勝手に扱ってきたものである。無機質なようでいて、有機的。なんらかの霊力を感じさせることもあれば、日常に溶け込みすぎて誰も気にとめることもない「岩・石」。そんな物質をテーマとして作り上げられた、摩訶不思議な音楽物語。語り手は、この列島の古層に横たわるアニミズム的感覚を――単純な音楽的記号やあやしげな古代ロマンから遠く離れたところで――表現することのできるSUGAI KENである。「岩・石」をめぐるイメージが次々に連結され、古代から現代までの風景・精神・気配・記憶が串刺しにされていく。 近年、SUGAI KENと彼の作品は世界的な注目を集めつつあるが、本作は各地の人々にどのように受け止められるのだろうか? 大石始 (ライター)