- CD
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- New Release
Sugai Ken
必ず喫茶時にお聴き下さい。
宇治香園
- Cat No.: UJKCD-5231
- 2021-09-13
京都の老舗茶問屋 宇治香園が贈る"Tealightsound"シリーズ最新作「SUGAI KEN / 必ず喫茶時にお聴き下さい。」
Track List
Track List
SUGAI KEN新作です。DISCREPANTから「てれんてくだ」(手練手管)。カスタムメイドのモジュラーシンセも導入。昭和とかもっと古の日本的なまやかしの情景、ぐっと音に焦点を当てると奇想、ユニークな音世界が繰り広げられていて、かなり不思議な世界。新たな次元に到達している。SUGAI KENの間違いなくベストな傑作で、日本から生まれつつある音楽カルチャーの革新的な意味をもつ作品になるのではないでしょうか。大野松雄やDAVID TUDARたち先人へのオマージュ的でもあり、音の楽しさに満ち溢れている。絶対聴くべき。聴いてほしい! (サイトウ)
17世紀から18世紀にかけて、鎖国政策によって海外から隔絶されていた日本。そこに訪れたのがオランダからの来訪者たちでした。貿易や宗教と共にオランダ人がもたらしたのは治水の技術。322kmもの長さを持つ利根川の治水事業はオランダと日本の共同プロジェクトでした。SUGAI KENは、利根川を縦断する3つの地点を巡り、通常のマイク、バイノーラルマイク、水中マイクを使って環境音を録音。太平洋へと流れる利根川の風景の変化をサウンドで表現しており、フィールドレコーディングによる生々しい環境音と、より研ぎ澄まされたエレクトロニクス粒子の凜とした存在感と端正緻密にデザイン配置されたオリジナリティある極上音響空間が丁寧に織り成されており、SUGAI KENならではの唯一無二ユニーク摩訶不思議で有機的まろやかユニークな鳴りの心地よさに贅沢に包まれる。一つ一つの音、全ての音と間合いに意味と背景を感じてしまいます。利根川をテーマに、江戸時代から現代に至るまでの歴史と新日本紀行的な”失われていく日本の原風景”への憧憬も強く感じさせてくれるドキュメンタリー的な要素もロマンティック秀逸で美しい。ジャケの「ばんどうたろう」は利根川の別名。トラックリストからも是非ともどうぞ。 (コンピューマ)
Track List
日本列島に住む人々は古くから特別な「岩・石」を御神体とし、ときには神が降り立つ依り代として崇める一方で、鋭利な形に成形して武器にしたり、まるでゴミのように乱暴に蹴り飛ばしたりと、ずいぶんと好き勝手に扱ってきたものである。無機質なようでいて、有機的。なんらかの霊力を感じさせることもあれば、日常に溶け込みすぎて誰も気にとめることもない「岩・石」。そんな物質をテーマとして作り上げられた、摩訶不思議な音楽物語。語り手は、この列島の古層に横たわるアニミズム的感覚を――単純な音楽的記号やあやしげな古代ロマンから遠く離れたところで――表現することのできるSUGAI KENである。「岩・石」をめぐるイメージが次々に連結され、古代から現代までの風景・精神・気配・記憶が串刺しにされていく。 近年、SUGAI KENと彼の作品は世界的な注目を集めつつあるが、本作は各地の人々にどのように受け止められるのだろうか? 大石始 (ライター)
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