Tag: FIELD RECORDING
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Gonçalo F. Cardoso
Impressões de Várias Ilhas (Field recordings from Macaronésia)
Discrepant
- Cat No.: CREP107
- 2025-09-27
Kink GongやSugai Kenなどもリリースするポルトガルのリスボン/テネリフェ島を拠点とする辺境実験音楽名門〈Discrepant〉を主宰するゴンサロ・F・カルドーゾが、ウングジャ島、ボルネオ島に続き、島々をめぐる音の旅のシリーズ最新作をリリース。
「さまざまな島の印象」と訳される第3作目は、マカロネシアの3つの諸島群(アゾレス、カーボ・ヴェルデ、カナリア諸島)からの録音と着想に基づいている。水の洞窟、黒い石のビーチやラグーン、小さな港の日常風景まで、現実の環境で採取された生のフィールド録音と加工された音、そしてシンセサイズされた風景を織り交ぜ、風化を捉えたような音像でノスタルジーを誘うメロディーや、亡霊のようなテクスチャー、ミュジーク・コンクレートに接近する瞬間が現れては消える白昼夢的内容。Dolphins Into The Futureあたりが好きなら太鼓判。マスタリングはRashad Beckerです。 (足立)
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- 2LP
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Yosi Horikawa
Impulse
Borrowed Scenery
- Cat No.: BS002LP
- 2025-09-26
建築と建築音響学を学び、世界的評価を集める日本発サウンド・アーティスト、Yosi Horikawaによる、野鳥のさえずりや都市の騒音、日常音フィールドレコーディング素材をもとに構築、豊かで質感あるエレクトロニック・サウンズを紡ぎ出した最新作ニューアルバム「Impulse」がBorrowed Sceneryよりリリース。Dolby Atmos Immersive Audioにも対応された臨場感溢れる音響効果ドラマチック・エレクトロニック・ビーツ11トラック2LP。
建築や建築音響を学んだバックグラウンドを持ち、鳥のさえずりや都市の雑踏、食器の音といったフィールド・レコーディングを自在に操り、電子音響と融合させることで独自の音楽世界を築いてきた彼。2013年のデビュー作『Vapor』はBBC Radio 1のBenji BやFACT Magazineらから高い評価を獲得し、その後もSonarやMutek、Glastonburyといった世界的フェスでパフォーマンスを披露。2019年には自主レーベル〈Borrowed Scenery〉を立ち上げ、『Spaces』を発表、音楽のみならずインスタレーションや映画音楽でも存在感を発揮。
本作『Impulse』は、360度マイクによるフィールド録音と10基のスピーカーを用いた立体的な制作環境で生まれ、Dolby Atmos Immersive Audioにも対応。波、雷鳴、足音など、生命力に満ちた音が立体的に展開し、まるで自然の中に身を置くような感覚を味わえます。煌めくシンセやリズムと共に有機的なサウンドスケープを描き、衝動的でありながらも深い陰影を帯びた内容は、Horikawa自身が語る“友人の死”という体験を背景に持ち、生と死のコントラストを音として刻み込んでいる。
躍動感と奥行きに満ちた『Impulse』は、自然の壮大さと人間存在の儚さを同時に抱きしめる壮大なサウンド・ジャーニー!!
(レーベル・インフォメーションより) (コンピューマ)
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Akhira Sano
D-R
LAAPS
- Cat No.: LAAPS045LP
- 2025-09-24
四季との結びつきをコンセプトに展開しているレーベルですが今作は"夏"です。姉妹レーベル〈IIKKI〉や、〈Sun Ark Records〉〈The Trilogy Tapes〉〈12k〉などの名レーベルからリリースを重ねてきた、新潟出身で東京拠点の実験アンビエント作家、ドローイング/グラフィックなどのヴィジュアル作家としても活動するAkhira Sanoの新作『D-R』。Demande – Réponse(問いと応答)の全4曲。
エレクトロニック、ピアノ、フィールド・レコーディング、具体音を自在に織り交ぜ、重なり合うトーンや曖昧に溶け合う響きを基調としながら、不規則で質感豊かなザラつきや歪み、ヒスノイズによってくすぐられる没入的なアンビエント作品。風に吹かれる砂のように常に変化を続ける、ミクロな世界を覗き込むようなディープな美音風景。マスタリングは〈12k〉主宰でもあるTaylor Deupreeが担当。ホワイト・カラー・ヴァイナル。手書きナンバリング入り限定200部。 (足立)
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Photay with Carlos Niño
An Offering (Black vinyl) US
International Anthem
- Cat No.: IARC0062LP
- 2025-09-16
【2025リプレス】好調リリースの続いているUSシカゴ名レーベルINTERNATIONAL ANTHEM新作は、Carlos Niñoとのスペシャルなクリエイティブ・パートナーシップを築いているシンセサイザー奏者/ビートメイカーPhotayとCarlos Niñoによる新作アルバム「An Offering 」ブラックヴァイナルLP。USAプレス。待望再入荷。
水面に反射する色彩や風景を音に反映させたかのような、この二人ならではのモダン・ニューエイジ・アンビエント・フューチャーとでも呼ぶべき、コンテンポラリー・ミニマリズムでどこか懐かしさを感じさせながらも、切れ味鋭いエレクトロニクスやフィールドレコーディングも交えながら自然回帰スピリチュアルで新たな音色音響の佇まいのサイケデリックなサウンドスケープ桃源郷音楽世界をゆったりと心地よく繰り広げてくれている。Mikaela Davisによるハープ、Randal Fisher、Aaron Shawによるテナーサックスも印象深い全9曲を収録。MVも必見。 (コンピューマ)
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David Toop
Field Recording And Fox Spirits
Room40
- Cat No.: RM4128
- 2025-09-04
10月来日です。お見逃しなく。坂本龍一やBrian Enoとの交流のあるイギリス出身の作曲家、即興演奏家、サウンド・アートの第一人者で、批評家や研究者として著作も多数。フィールド・レコーディングや実験音楽をめぐる理論と実践の両面で大きな存在であるDavid Toop。ドローイング、写真、テキストなどを収めた40ページのブックレットが付属した2020年タイトル『Field Recording And Fox Spirits』。ストックしています。
暖かな春の日に自宅の庭で見たという、中国の書物に度々現れる狐の精にまつわる話に触発されつつ、祖父がヴィクトリア女王の葬儀や1901年当時の愛国心について語る声、デレク・ベイリーやオーネット・コールマンとの会話、チェンマイの盲目のストリート・グループ他、世界の各地から収録された、人生の断片がひしめくフィールド・レコーディングがじっくり素晴らしい。〈Room40〉主宰Lawrence EnglishによるDavid Toopのフィールド音源を使用したサウンド・コラージュ「Fox Spirits」も収録。 (足立)
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大城真、川口貴大
Lemures Loci
Basic Function
- Cat No.: BsF-015
- 2025-09-03
蛙フィールドレコーディング第一人者Felix Hess名作テープのCD化リリース名仕事や、DJ Pin、Le Perrieのミックステープのリリースで知られるBasic Functionからの新作は、YCAMでのAudio Base Camp監修でも知られるレーベル主宰、アーティスト/レコーディング・エンジニア大城真と川口貴大による最新作。ダウンロードコード付き。200枚限定プレス12インチ・アナログLP。
2008年頃より継続的にコラボレーションを重ねてきた二人によるコラボレーション最新作。 ヤンキーホーン、電磁リレー、エアコンプレッサー、ワッシャーなど、自作の装置/(非)楽器や物音、録音スタジオ外の風景を織り交ぜ、即興演奏の在り方を問う A 面「loco」(sample1)。 そして、夏のある日、別々の場所で同時刻に録音ボタンを押して収められたフィールド音をミックスした、意識さえ合わせればコラボレーションが成立するといわんばかりのB 面「loci」(sample2)を収録。 立体感のある音響音像にじっくりとも魅了される。
久保田千史と金子智太郎によるライナーノーツ封入。クレジット: 録音・ミックス:大城真 、マスタリング: 宇津宮泰、カッティング: Andreas [LUPO] Lubich、アートワーク: 時里充、デザイン: 竹田大純 (HAUS) 、ライナーノーツ:久保田千史、金子智太郎 (コンピューマ)
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Hánkel Bellido
Yavireri: Los que viven en lo profundo
Death Is Not The End
- Cat No.: DEATH112
- 2025-08-27
ペルーのフィールドレコーディング作家/映像作家Hánkel Bellidoが、ペルー・アマゾン南東部ウルバンバ下流の先住民族マツィゲンカ族のコミュニティと2年間にわたり共存したフィールドレコーディング記録にして、90’sのDeep Forestを思い出させてくれるかのような精霊の宿ったかのような口承される歌声、ジャングルの豊かな自然音を見事に封じ込めたスピリチュアル溢れる素晴らしきカセット作品。
ヴォーカル Edith Auca Rios、翻訳家: Marisol Vargas Auca、録音: Hankel Bellido
マスタリング: Alvaro Ernesto、場所: カピローナ別館、カミセア先住民コミュニティ、メガントニ国立公園。ロンドン&ブリストル80-90年代海賊ラジオCMエアチェック集から戦前ブルース、世界各地の古く貴重な音源までを発掘する信頼名レーベルDeath Is Not The Endからのリリース。 (コンピューマ)
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Wilson Tanner
II
Efficient Space
- Cat No.: ES013
- 2025-08-23
2025リプレス!ANDRAS FOXことANDREW WILSON、そしてELEVENTEEN ESTONことJOHN TANNER、ハウスからアンビエントに至る豊かな音楽性でメルボルンシーンを牽引する2人のタッグが再び!ローファイに霞んだ電子音とフォークロアな弦が紡ぐニューエイジ。実際にリバーボート上で録音されたエンジン音やオイルチャージの音が駆り立てるノスタルジー。
〈GROWING BIN〉から発表されカルトなヒットをみせたデビューアルバム。約3年の時を経てNOISE IN MY HEAD主宰の〈EFFICIENT SPACE〉から2rdのリリースです!リード楽器、ギター、ピアノ、ウッドベースと電子音のセッション。50年代に作られた船上におけるフィールドレコーディング、その刹那的サンプルがアコースティックインスツルメンツに効果しセンチメンタルかつ柔らかなサウンドスケープに。ダウンロードコードとポスターが付いてます。 (Akie)
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Banha da Cobra
Lava Love
Discrepant
- Cat No.: CREP110
- 2025-08-23
島独自のサウンドスケープを捉えたサイケデリックな一枚。〈Keroxen/Discrepant〉の海洋をテーマにしたスプリット・アルバム・シリーズAquapelagosでLagossと共に音源を発表していたCarlos GodinhoとMestre AndréのデュオBanha da Cobraの新作。
カナリア諸島テネリフェ島にある現在は文化施設となっている巨大燃料タンク(Espacio Cultural El Tanque)内の四方位立体音響システムで多くが録音され、一部はレーベルメイトのトロピカル集団Lagossも参加した野外での録音。Carlos Godinhoによる自然物や廃材も取り入れた多国籍な打楽器の演奏と、Mestre Andréによる電子処理を基盤に、上塗り的なオーバーダブなどを排し削ぎ落とされた小曲と、現実と虚構の間に描かれた空想的なサウンド・タペストリーで構成。南国の島の集合的な夢が呼び起こされます。 (足立)
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Machine Listening
Environments 12: New Concepts In Acoustic Enrichment
Futura Resistenza
- Cat No.: RESLP038
- 2025-08-07
言わずと知れたIRV TEIBELよる環境音シリーズ総本山”ENVIRONMENTS”(1969-79)の偉業を未来へ繋げるべく楽曲を使用し再構築、推薦!8チャンネルのサウンドインスタレーションに向けたリワークをパッケージ化。オリジナルと創作、人間と機械の境界を曖昧にすることで、フィールド録音の本質を見つめ直す実験的続編。
DIYレフトフィールドサウンド聖地〈FUTURA RESISTENZA〉よりまたもとんでもないリリース来てます。レコードコレクターならばレコード店でぶつかり続ける環境音シリーズ元祖”ENVIRONMENTS”シリーズ、その楽曲を研究し使用、再構築した未来への続編が登場。音と音声の計算に焦点を当てた研究機関”MACHINE LISTENING”が行った8チャンネルのサウンドインステレーションの為のリワーク集。新たに実声と合成音声を加えて、オリジナルのエレメンツの本質を問う一枚。TEIBEL財団などの協力もあり実現した素晴らしい作品。 (Akie)
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Compuma & 竹久圏
Reflection
宇治香園/Something About
- Cat No.: UJKCD-5188
- 2025-08-01
道行く息遣いも伝わるフィールド録音と繊細な電子音、そしてギターの叙情的な旋律。静寂を慈しみながら存在する”音”を、じっくり味わう。京都の老舗茶問屋・宇治香園の創業155年の記念の年、同社が取り組んできた音と光で茶を表現する”Tealightsound”シリーズ最新作の番外編として、COMPUMAと竹久圏(KIRIHITO/GROUP)による5年ぶりの新作がリリース!
【11/11水曜発売!】平成27年の創業記念作品であり、本シリーズ”Tealightsound”の原点ともなっている作品「SOMETHING IN THE AIR ‒ the soul of quiet light and shadow layer -」から5年、、前作録音直後に放棄され廃園となってしまった茶園での詳細なフィールドレコーディングに宿った風情と、無機質な電子音、じっくりと感情に語りかけるギターの演奏、その三者の調和。
廃園を踏みしめる足音や電子音という”人為的サウンド”と、川のせせらぎや心情が映された旋律という”自然音”が一体化したアルバムに。茶葉がお湯に滲むように、空間(静寂)に音が滲みます。
ミュージックコンクレート作品として、生活空間に息を吹きかけるサウンドスケープとして、聴く人によって様々な味わいを魅せる作品。アートワークは前作に続き、画家・五木田智央氏とデザイナー・鈴木聖氏、コメントはLOS APSON? 山辺圭司さん、威力さんが担当されております。推薦です! (Akie)
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BERGMAN & SALINAS
FULLMOON MAPLE
Sweet Dreams Press
- Cat No.: SDCD-059
- 2025-07-11
2000年代初頭にエレクトロニカ、電子音楽、アンビエント、フィールドレコーディングなど、手作りDIYハンドメイド感覚溢れる牧歌的素朴でありながらも先鋭的であった重要レーベル『Lucky Kitchen(ラッキー・キッチン)』主宰者Alejandra & Aeron(アレハンドラ&アーロン)による18年ぶりの復帰作にして、新プロジェクトBergman & Salinas(バーグマン&サリナス)のデビューアルバムがスウィート・ドリームス・プレス新作としてリリースされた!!感涙。祝。
フィールドレコーディング素材、彼らの娘さんとの会話、話し声、ピアノなど最低限の演奏、エレクトロニクス電子音を交えながら、アンビエント静謐フォーキー牧歌的にストーリーテリングされる作風は当時と同じながらも、18年という歳月を経てソフィスティケート繊細丁寧にデザイン構築配置されるシンプル且つモダンな空間音響が圧倒的に素晴らしい。ヘッドホンでのリスニング体験もオススメ。
34分56秒の1曲を9トラックに分割した9曲を収録。ASUNA、アーロン・バーグマン&アレハンドラ・サリナスによる、愛情に満ち溢れる素晴らしきエッセイ(日本語英語併記)56ページ・ブックレット(感涙)&しおり、CDが特製フォルダーに封入されたスペシャルすぎる丁寧な装丁にも感激する。 (コンピューマ)
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Lapalace
Music To Watch Seeds Grow By 006: Lapalace (Lavender)
Music To Watch Seeds Grow By
- Cat No.: WatchSeeds006
- 2025-07-04
宅録兄弟コンビ”WOO”で幕開けたボタニカルサウンドスケープ企画〈MUSIC TO WATCH SEEDS GROW BY〉新作はマンチェスターの音楽家LAPALACEが植物界のミューズ”ラベンダー”がテーマに制作。幼少期に録ったフィールド録音を交ぜた繊細な音色、テープループ的手法で催眠的リズムを絶妙に表現したニューエイジエレクトロニクス!
話題を呼んでいる植物テーマのカセットシリーズより、ポップアートの草分けED RUSCHAも登場し話題を集める〈MUSIC TO WATCH SEEDS GROW BY〉新作のテーマフラワーは薫衣草。比較的小さな種子から、細長く香り高い花穂へと成長していく芳香植物。開花を待つ時間の流れをシンセサイザーが自然に生み出すリズム(ズレも含む)で、その独特な香りは甘美なコードで見事に表現。母の庭で録音されたフィールドレコーディングを使用したパーソナルな視点も閉じ込めた美しいエレクトロニクス作品。 (Akie)
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Aiko Takahashi
The Grass Harp
LAAPS
- Cat No.: LAAPS044LP
- 2025-07-03
神戸出身で、スロベニアのノヴァ・ゴリツァを拠点に活動する日本人作家Aiko Takahashi。仏〈IIKI〉に続いて姉妹レーベル〈LAAPS〉から2作目のフルアルバム『The Grass Harp』がリリース。朽ちてゆくことと沈黙をめぐる、風にそよぐ静謐なフィールド・アンビエント。アプリコット・カラー・ヴァイナル。ナンバリング入り限定200部。
Tomotsugu NakamuraやTomoyoshi Dateなど日本人作家の作品も多く手がけてきたフランスのレーベルIIKKI/LAAPSから依頼を受けて制作されたアルバム。2024年3月から11月にかけて、スロベニアのノヴァ・ゴリツァとイタリアのゴリツァとの間、イゾンツォ川のほとりにひっそり佇むスタジオでレコーディング。四季に結びついたレーベルコンセプトの元、ピアノや環境音、テープループを中心に用いて、生命のあたたかさや朽ちていくものへの眼差しを柔らかく微細な独自の音形で表現されています。儚い気配のようなアンビエントでありながら、耳を傾けるとかなりたくさんのものが聴こえてきます。心静かに。マスタリングはTaylor Deupree。 (足立)
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Various Artists
Miao Mouthorgans & Other Rare Instruments in Guizhou, Sichuan, China
Sub Rosa
- Cat No.: SR557V
- 2025-06-26
アジアやアフリカ少数民族の音楽蒐集家で、自身も音楽家である当店お馴染みKink GongことLaurent Jeanneauが、雲南省・大理に拠点を置いていた間に録音パートナーShi Tandingと共に2007年と2012年の貴州、2006年の四川での2回の旅をまとめた音源集。多くの少数民族地域が自らの民族性を商品化していったエスニックツーリズム的なショーは避けられた、目の覚めるような音楽の数々。
A1(sample1)パイシャ村で録音。貴州のミャオ族による、異なるサイズのルーシェン(笙)3本と、女性4人によるマンタン(1音の竹笙)の演奏。A2四川省南部のムリでの花ミャオ族の結婚式にて、若者たちの即興的なダンスと、円陣を組んで踊る大人たち。中心でフールーシェン(葫芦笙)が演奏される。A3ビアシャ村で、貴州のホモン族によるリード楽器ドンリャンと男女のラブソング。B1(sample2)四川省バイツァオピン村にて、花ミャオ族の男性一人によるフールーシェン演奏。B2貴州のホモン族の6人の男性による笙アンサンブル。ビアシャ村での観光客向けデモンストレーション。B3ソンロン村で収録。貴州のゲ族による、手作りで即興制作・調整された、2本の麻弦をこするバイオリン状の非常に珍しい楽器グピャオチンの演奏。B4貴州のソンロン村で、ゲ族の2人の老女による伝統的なカノン(輪唱)。B5(sample3)雲南省大理で出会った、貴州の水ミャオ族の女性たちによる大声の山歌。
「Miao(ミャオ)」という呼称は、南中国・貴州省を中心に住む9百万人、38の異なる民族の多様性を示すものではなく、共産党が少数民族に対して行なった、アイデンティティの意志を尊重せず分類した総称。そのために現在でも起きている争いや、社会や政策的背景も綴られたLaurentによる詳細な解説付き。もちろん無心で聴くだけで素晴らしい。 (足立)
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Michelle Helene Mackenzie, Stefan Maier, & Olivia Block
Orchid Mantis / Breach
Portraits GRM
- Cat No.: SPGRM013lp
- 2025-06-14
フランスの音楽研究機関GRMが新作に焦点を当てたシリーズ〈Portraits GRM〉から、カナダの作家Michelle Helene MackenzieとStefan Maierによる「Orchid Mantis」と、シカゴの実験シーンの要人Olivia Block「Breach」のスプリットアルバム。生物フィールド・レコーディング×電子音新体験。
Michelle Helene MackenzieとStefan Maierの「Orchid Mantis」は、台湾北部で1978年に建設が始まり、建設中の複数の事故や「呪われている」という噂が立ち中止となり放棄された三芝飛碟屋を舞台に。UFOハウスとも呼ばれたカラフルな未来派建築の廃墟では虫たちが繁殖し、特に5種のハナカマキリ(Orchid Mantis)が定着したといいます。昆虫の擦過音などを用い、人間がいなくなった後に生命で満ちる空間を思わせるイマジナリーな音響世界。
Olivia Blockの「Breach」は、コククジラの繁殖地であるサン・イグナシオ潟で採取された音源に基づいて構築。耳音響放射(内耳から自然に発せられる微弱音)という生理現象を用い、人間の活動が海洋哺乳類の生息地にもたらす音の過剰さが表現されています。脅かされるクジラたちの主観的な音風景を擬似体験できる強力作。海中フィールドレコーディング傑作Douglas Quin『Fathom』のアナザーサイドとしても聴けるかもしれません。これは是非。 (足立)
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YUMIKO MORIOKA & TAKASHI KOKUBO
Gaiaphilia
PLANCHA
- Cat No.: ARTPL-236
- 2025-05-21
環境音楽家先駆・小久保 隆が自作のバイノーラルマイクを用いて収録した独自のフイールド録音。ピアノ奏者・盛岡夕美子の美しく内省的演奏が融合したアンビエントサウンドスケープ傑作がリプレス!山梨にある小久保のログハウススタジオにて収録、自然界の繊細なバランスを音で映し出す瞑想音空間。
ジャパニーズシンセサイザー音楽の草分け人である伊藤詳の〈GREEN & WATER〉からのファーストアルバム「Resonance」再発でも注目を集めた盛岡夕美子、言わずと知れた国産環境音楽/ニューエイジのパイオニア小久保 隆という奇跡のコラボレーションが実現した傑作「Gaiaphilia」がリプレスされました!ダミーヘッド型の自作マイクで集めた環境音、その鮮やかなテクスチャと穏やかなピアノ演奏が対話する唯一無二のサウンドスケープ。地球(ガイア)への深い愛を表す言葉”ガイアフィリア”をアルバムタイトルに据え、自然の回復力と調和を音として繊細に表現。
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Andreas O. Hirsch
Row
Makiphon
- Cat No.: MAKIPHON 003
- 2025-05-14
オランダの救命ボート漕艇チームRoeiteam Terschelling Recreatieのトレーニング中の模様をドキュメントした臨場感溢れるフィールドレコーディング・ユニーク注目作。Row, row, row your boat !!!2017年リリース名作セカンドアルバム。8年ぶり待望リプレス!再入荷!!
2011年4月25日、オランダ、ウェスト・テーゼルング港からワッデン海まで出て、再び港に戻る様子の音のドキュメント。まるでダンスミュージックにも聞こえてくるような、8名(エイト)のクルー達が徐々にオールの漕ぎ方ストロークやかけ声の一体化目指してグルーヴをキープしてファンクしていく様が臨場感と共に圧倒的に美しくかっこいい。自然音含めた移動する景色風景音にもワクワクする。先日リリースされたアルバムも最高だった、The Knob, The Finger & The Itのメンバー、ANDREAS O. HIRSCHによる録音と編集による名仕事。推薦盤。 (コンピューマ)
- CD
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Jean-Luc Herelle
Le Monde Des Dinosaures
Fremeaux & Associes
- Cat No.: FA633
- 2025-05-12
フランス民族音楽・世界音楽の名レーベルFREMEAUX & ASSOCIESのフィールドレコーディング・シリーズのタイムマシーンな空想科学「恐竜サウンドスケープ」編。ガオー!!!アギャー!!!ゴゴゴゴゴゴ。
同シリーズの「波の音/波の歌」編で知られるJean-Luc Herelle制作の想像力と音効力の賜物である壮大な恐竜達の息づかいまでもが伝わってくるかのような臨場感と壮大なスケール感が伝わりまくる1989年のシンセサイザー電子音楽的恐竜サウンドスケープ集傑作の復刻。「ジュラ紀・初期」「ジュラ紀・後期」「白亜紀」「先史時代へのタイムスライド」の4トラック。なぜか落ち着く&夢がある。ロマン。 (コンピューマ)
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ラ・パルマ島の様々な場所、空間でフィールドレコーディング、モジュラー・シンセシスと電子音楽エレクトロニカと融合させて作り上げた、虫の音、水の音、風の音、空気の漂い、火山の蠢き、水のトンネルや黒砂のビーチ、バナナ畑のざわめきまでもが音粒子として封じ込まれた、ラ・パルマ島讃歌、オーガニック柔らかで抽象的ゆらめきが心地いい繊細なる目眩くイマジナリーなエレクトロニクス・サウンドスケープ作品の傑作となっている。ロンドン・エクスペリメンタル・アンビエント信頼SWIMSからのリリース。 (コンピューマ)