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Compact Disc

  • Cat No: BSJ017
  • 2021-05-04

自身が率いるインストゥルメンタルプロジェクト”goat”での活動やハンドメードカセットレーベルBirdfriendを主宰しながらも、EM RecordsやロンドンのWhereToNow?、昨今ではDynamoDreesen主宰レーベルAcidoなどからリリースし国内外のアンダーグラウンドシーンを賑わす日野浩志郎によるソロプロジェクトYPY降臨。

YPYのサウンドに触れる度に感じる「計算された偶発性」の所以はどこにあるのか。
2016年にEM RECORDSよりリリースし、その名を世界に知らしめたアルバム「ズリレズム」や、自身が率いるインストゥルメンタルプロジェクト”goat”。
それらプロダクションと比べ、今作で特筆される”恒常性を持ったリズム”と”絞った速度”。軸となるビートの固定は、シンセサイザーのアメーバのような突然変異を露出させる。
2020現在のダンスミュージックシーンにおいて鍵のひとつとなっているスローテクノの領域に踏み入れながらも、クラブにおける鳴りだけを意識せず、マシンそのものの出音をありありと感じさせる西川文章氏が手掛けたマスタリング。
ドラムマシンの生々しい弾力、予測不能に波打つシンセサイザー。アナログマシンの動物的な変化と迫力をダイレクトに感覚できるのがこの「Compact Disc」なのだ。
生き物で節をつけ、生き物で旋律を描く。マニュアル化≒ダンスミュージック化し得ない対象物を操縦することで生まれる”偶発性”。
クラブサウンドシステムで彼の”低速の解釈”に身を委ねるにも、ヘッドホンでじっくりとYPYサウンドを紐解くにも適した重要作品。
Akie(Newtone records)

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