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Hachirogata Lake

  • Cat No: Field 33
  • updated:2023-12-25

数多くの作品を国内外の名レーベルからリリースを続けながらアンビエント・ドローン・シーンを牽引し続けてきたアンビエント作家・名手、畠山地平(Chihei Hatakeyama)の新作がオランダ名レーベルFieldよるアナログ・リリースされた!!!サウンドスケープ・ノスタルジック・アンビエント傑作の誕生!!!

Sugai Kenの同レーベルからの2020年アルバム「利根川」同様、今作では秋田県にある湖「八郎潟」にスポットをあてた美しきサウンドスケープ・アンビエント作品が誕生している。以前は日本で2番目に大きな水域であった八郎潟は、第二次世界大戦後、オランダ人技師ピーテル・ヤンセンとアドリアン・フォルカーの協力を得て、政府が大規模な排水工事を命じた。1977年の完成後、干拓地は八郎潟の面積の80%を占めるようになった。その結果、周辺地域から植物が広がり、鳥類をはじめとする野生生物の種類も増え、新たな生態系が確立された。このユニークな題材に対する畠山のアプローチは、排水路、尾形橋、草原保護区など、湖周辺の特定の場所からフィールドレコーディングを行い、その素材をもとに、彼の手腕であるドローンのようなシンセサイザーの持続音、アンビエンス優しいギターの音色と響き、繊細で緻密丁寧なミックス音響の施しと共に、八郎潟周辺の環境を反映する広大なアンビエント空間を作り上げている。全9トラック。
今作も、Sugai Ken「利根川」同様、八郎潟をテーマにした、失われていく日本の原風景へのイマジナリーな憧憬も強く感じさせてくれるかのような、日本とオランダの「水」にまつわる関係を考察する側面も持ち合わせたロマンチックなサウンドスケープ作品となっている。好調リリースが続くField Recordsからのナイス・リリース。レコメンドとさせていただきます。 (コンピューマ)

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