- MIX CD
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- New Release
TSUYOSHI.W
SEASIDE YAHMAN BLUES
Royalty Club
- Cat No: RC-31
- updated:2024-10-22
2023年3月より7ヶ月連続で発売される『MIX FOR GALLERY & BAR COMMON』シリーズ。ISAZ に続く第6弾は名古屋良音最深部 kalakuta DISCO オーナー TSUYOSHI.W
■プロフィール
TSUYOSHI.W
DJバー "Kalakuta Disco"、セレクトショップ "oorun" オーナー。60s-70sのサイケデリックなReggae, Latin, Afro, Jazz, Funk, Rock, Bluesなどを好んでセレクト。第1土曜に "Kalakuta Disco" と "Malibu Coffee" で開催される "Rocking Steady" にてレギュラープレイ。
在住されている愛知の離島、篠島をイメージされたジャケットからも漂う海辺のフィーリングが、ラテン音楽や優しく奏でられるヴィブラフォン/ギター・ジャズ、サーフロック、レゲエのセレクトに映し出された極上の一枚。以下レーベル・オーナーATOSONEのコメントからもムードを感じてください。
(AYAM)
内容に関しては流石の一言。所謂セレクトに近いMIXですが、目の前に都会の喧騒と、島の賑やかな静寂が現れ、MIXにこれほどのストーリーを持たすことが可能なのかと!驚嘆する出来となっています。
■リード
名古屋の深夜の喧騒と、篠島の賑やかな静寂が目の前に広がる。
一枚のMIX CDでこれほどまでに四角形の空と夜の匂いを、コンクリとアスファルトを、遮るもののない空と太陽を、緑の光と島の香りを表現できるものなのかと感嘆する。
■コメント
日付けが変わる直前、栄の13番出口から地上に上がりHOPEを取り出す、前後左右を確認して火をつける。
煙を吐き出し汗を拭う。茹る様に暑い。ビルとビルの狭間で顔上げると月光で目が眩む。
テレビ塔を背中に様変わりした中日ビルを横目に人ゴミを避け歩を進める。デリカキッチンの手前を左に曲がり
武平通りパーキングで用を足す。うんざりするネオン。ホストの看板に向けて唾を吐いて右折する。
J's VENDERの前で立ち止まり携帯を取り出し、汗で濡れたヘッドフォンを耳にかける。
まだ誰の手にも渡っていないSEASIDE YAHMAN BLUESをタップするとこの世で最高のギタリストの
音色が耳を突き刺す。心が開放され体温が下がる音が聞こえる。
おい何だよ!気分が良いぞ!ネオンがボヤけて足取りが変わり、光景が風景に変わる。
四角の空の下、海に沈む太陽を想い自分が違う場所にいる様な気がして足元を確認する。
でもやはりそれは見慣れたアスファルトで、NASのラップが聴こえた時にはそれも悪くないかと思い直し
oorunの扉をスライドさせる。
店内に足を踏み入れ、私はいつもの場所でタバコを巻いているドレッドに話しかけた。
「おい、つよし、レコード見て良い?」
(ATOSONE)