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Antoine Loyer
Poussee Anglaise
Le Saule
- Cat No.: Bien#14
- 2021-01-31
アコースティック・ギターとメランコリックなボーカルのほの暗いSSW。ですが、ドラムではなくマグレブ音楽で用いられるベンディールやインドのタブラが使われたり、ハーモニウムがまるでアコーディオンのように奏でられ、ボーカルもブリティッシュ・フォークや仏のサラヴァ諸作のような佇まいからラジャスタンの歌唱方を行ったり来たりとトリップしつつ、チューブラーベルの教会の鐘の音にまた我に返る。ピアノとボーカルだけの曲も完全に世界観をものにしてます。曲もバッハから、ベルギーのトラッドをアレンジしたり、ポール・エリュアールの詩に曲をつけたりと、まさにコンテンポラリーなセンスと才能を兼ね備えた現代の吟遊詩人が発掘されたといえます。欧州トラッド・フォークやアルゼンチン諸作を乗り越えた新しい形のシンガー・ソングライターです。PVもヴィンセント・ムーンが撮影していたりとこの辺りのコミュニティも面白そう。 (Shhhhh)
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2014年にリリースされた「CHANT DE RECRUTEMENT」が話題となったベルギー仏語圏SSW・ANTOINE LOYERのファーストアルバム入荷しました。セカンド同様メランコリックな歌声とアコースティックギターを軸に、口琴・タブラ・ハルモニウム等を使用し、フリーフォームなサウンドメイクを展開しているところから既にその才能の片鱗が伺えますが、初期衝動的好奇心に溢れているのが本作の魅力です。その多様なインスツルメンツで、フォークの範疇を超えてワールドミュージックからミュゼットまで取り入れてます。メランコリーな世界観と表現されるアーティストですが、イノセントとも表せるようにも思うほど、楽器ひとつひとつが重なり合いながらも際立って素直な鳴り。仏語の発語がもつ奇妙な美しさにも改めて気づかされるアーティスト。素晴らしい。 (Akie)