- LP
- Cassette
- Recommended =
- New Release
Nico Georis
Music Belongs To The Universe
Leaving Records
- Cat No.:
- 2025-07-16
植物音楽♾️またはエリック・サティのピアノ独奏『ジムノペディ』のデスバレー砂漠解釈?
クラシックの教養とLofiなピアノ、カリフォルニアのニコ・ジェオリスによる、テリー・ライリー『A Rainbow in Curved Air』の再解釈で磨き上げたディレイ技術を駆使した穏やかな天空ピアノ音楽第三弾。
Track List
フランツ・リストの弟子に師事したという厳格なクラシックの教養があり、旋律が単にアンビエントに溶け込むのではなく、長く練り上げられたコード進行から放射されるように広がっていく。
テリーライリーに影響されたという、ミラーディレイと呼ばれる左右に大きく振り分けたディレイ手法と空気のように軽やかなアレンジ"Weather Report II"(sample1、がわかりやすいです) は、そっと歩み寄り、引き、やがて浮遊し始める。そこでは、考えて作るというよりも、“降りてくる音” そのものに道を空けるような作曲法。
もちろん雄大な自然と静かに向き合うような植物音楽でもあります。
深刻なライム病との5年にわたる孤独な闘病生活もあったとのことで深い情感、恍惚と静謐入り混じる西海岸ヒッピーの歴史も感じますね。一味違うアンビエントでテクノ好きにも。
聴けば聴くほど引き込まれていく。すごいです。 (Shhhhh)