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No Tongues
Les Voies Du Monde
Ormo
- Cat No.: AD-4595CD
- 2024-08-18
謎が多すぎるバンドで"世界の声"をモチーフにした前作はロングセラー。ジャズの形態をとりながら今回の旅で出会い交感したアマゾン奥地の少数民族の声や音をジャズのコードや音階に合わせたり、フィールドRECした素材をコラージュ的に演奏に散りばめたりして紡ぎ出される不思議な架空の民族音楽。中途半端にピースにいかず、現地で出会った"音"だけにフォーカスした結果、こちらの脳内再生には呪文かオノマトペかと掴み違えるトリップへ。アヤワスカ・オーガニック・フリージャズ?想像力試されてます。ミニマル∞ストイックな佇まいはGOATを思い出す(前作は日野にコメントしてもらいました、対バンお願いしたいですね)ある時期のボアダムスのアプローチにも近いんじゃないんでしょうか。問題作。動画も是非。 (Shhhhh)
Track List
"世界の声"をモチーフにした1st"Les voies du Monde"からなんだこれ?となり、アマゾンにrecしに行った2nd"Les Voies De L'Oyapock"がなかなか衝撃。ノイズとエスノとミニマルとでEYEさんのサウンドを勝手に思い出してました。この2ndは菊池成孔氏もdommuneで紹介してましたね、某大御所ノイズアーティストも絶賛。
3rd本作は、現代のサラヴァとも呼ばれたLe Sauleらパリ/ベルギー地下の感性も加わり、より幻想寓話的、シネマティックな音像に。普通にDJでも使いたい"Onze heure trente et une"(sample1)、Loup Uberto参加の"Fronni d'Alia"なんかはイタリアのフォルクローレのモチーフ?架空フォルクレーレ"Parrandada de Entroido do Canizo"(sample3) 、など他にもサックスドローンに突如フォルクローレ的な声が入ってくる驚、オノマトペ的声楽な呪文ミニマル、、。さらにEYEさんもそうですが、No-Neck Blues Bandら90`sジャンクも思い出す。決してダンス耳的快楽的な音ではないですが、音に入れば納得の不思議な抜け感。尖ってます。難解かなと思いつつ、やっぱり超かっこいい。なかなか紹介されることが少ない今欧州アヴァン、Aksak Maboulの新作やLEONORE BOULANGER & JEAN-DANIEL BOTTAなんかの作品と併せてどうぞ。 (Shhhhh)
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1929年から1995年の間のフィールドレコーディングを使い民族音楽学研究所(CNRS)によって作成された「Voices of the World: An Anthology of Vocal Expression」というアンソロジーアルバムを元に作られており、曲によってはその音源と共に演奏したり、他の曲も恐らく原曲から採譜し再解釈を加えた作曲を行っていると思われます。現地のプリミティブな感覚と、研究を元に再構築された知性と本能が交わった特殊な音楽。CD盤もストックしました。 (日野)