- CD
- Recommended
Philippe Crab
ridyller rasitorier rasibus
Le Saule
- Cat No.: LSL999-CD
- 2015-09-24
ギター、ボーカルのほの暗いブリティッシュ・フォークやフランスのサラヴァ等の影響をうけつつ、レーベルメイトのジャン・ダニエル・ボッタの操る民族楽器(ブズーキ、バラフォン、ハワインハープ、カリンバ)が微音で入り、微細なミニマル感とエスノ感が加わり独特のオブスキュアな空間になります。さらに、同じくレーベルメイトの才女レオノーレ・ブーランジェの美しいコーラスと中央アジアの打楽器等。仕掛けやアートワーク含めて観念的な世界観でもありながら、美しく新感覚なフォークに帰結しています。ちょっと凄いです。映像作家ビンセント・ムーン周辺の人脈でありこのあたりの動きも期待。 (Shhhhh)
ページトップへ戻る
レーベル周辺は映像作家のヴィンセント・ムーンら才人集まる小さなコミュニティのようで、シャンソン・オルタナティブというべき佇まい。
仏語圏以外には難解だったシャンソンの言語や意味から重力を取り除き、かわりに音遊びに重きをおく。しかも今作は民族楽器の突拍子もない導入やMNML感を取り除き、より内面性を割り出したいうか独自の世界を創り上げてます、凄いですね。
しかしオリジナルながらも言語や不協和音のギターの響きは美しく、その乱調ぷりとアートワークもふくめたトータルな世界観は結果的に"今"なSSW / フォークに帰結しています。
個人的には七尾旅人くんを思いだしますね。 (Shhhhh)