ヘビィな4/4キックをベースにミステリアスなシンセスケープを絡めた「Maurice」(sample1)。浮遊感のあるシンセアンビエンスに2ステップを基調としたブロークンビートを打ち鳴らした「Leve」(sample2)がオススメ。レイヴ・トランスな多幸シンセを取り入れたブレイクビートテクノ「Router」(sample3)など、力強くもロマンティックなサウンドデザイン。 (Akie)

高度たかめの浮遊感のあるシンセにジャッキンなヴォイス、中盤の沈んだブレイクで加速度をつけるアシッド・デトロイトな”Quatro”(sample1)、無表情な低音ドローンに繊細で透明なアンビエントをかさね、リズムの抜き差しでグルーヴを遊ばせ90BPMくらいで展開する”Zord”(sample2)もドープに持ってかれます！多重に連なるメロディーのレイヤーが美しいパワフルなエレクトロテック”Skynet”(sample3)あたりも是非、浸かっていただきたいマシーン・グルーヴです。

旧東ドイツではベルリンに次ぐ都市ライプツィヒ、復活したレーベル兼ショップ、「Sunshower」ネタのディープハウスが最高だったKann Records周辺の若いな連中がやっていると思しき、ローカルな姿勢を通している＜ORTLOFF＞#8。新人QYによる、高度たかめで漂流する焦らしのダブ・テックハウスなシングル３曲入り！パキッと走らせたハイハットで遊泳するマイナーコードのダブテックなB面から、腰を使わせるベースラインにクリスピーな上音にまどろんだ音響が飛び交う、落ち着いた貫禄のディープハウスA1もオススメ！そしてジャジーなラッパがご褒美のモーニング・ファンファーレなシカゴ・トラックのA2まで、ぱっと聞いて一人の人が創ったとは思えないバラバラな作風を披露！それでいいんですね。