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Roberto Musci, Giovanni Venosta
A Noise, A Sound
Soave
- Cat No.: SV19/20
- 2024-02-05
オリジナルは89年発売であり、それもCDのみであった作品が〈SOAVE〉の手によりレコードでの再発となりました!サンプリング音や生のパーカッション、そしてドラムマシンやピアノ、声、シンセサイザーなどが曲によって適所に使われていて、あえてチープなサウンドにしたり芳醇な極上サウンドにしたりとそのダイナミクスにもワクワクする。静けさの中から浮かび上がる音、じんわりと染み込むようなシンセサイザー、そして時にリズミックになるアルバムの展開も素晴らしい。詰め込みすぎない余裕のある作曲で心地よく聴くことができ、さらっと何度も聴けてしまう極上盤。 (日野)
Gabriele Bombardini、Nicola Peruch、Matteo Scaioli、Max Vicinelliという4人によるELECTRONIC MODULAR ORCHESTRA。MOOGやEMU、Prophetやモジュラーなど多数のシンセを駆使しており、バルトークやストラヴィンスキーからスティーヴライヒ、サイケロック、ジャズや即興音楽からのインスピレーションを受け、その引用をするなどして制作したもの。即興と作曲のバランスが刺激的で、アバンギャルドなものからラスト曲(Sample1)への流れも良い。 (日野)
これまでCHEE SHIMIZU氏の〈17853 RECORDS〉や、86年にリリースした名作「Riflessi」を〈SOAVE〉が再発するなど近年注目を集めているRICCARDO SINIGAGLIA。そのRICCARDOが空間系エフェクトなど多様するアヴァンギャルドギタリストMAURIZIO ABATEとの共作アルバムをリリースしました。片面長編の1曲ずつを収録しており、ニューエイジ/スピリチュアルなサウンドからスケールの大きなアヴァンギャルドな方向へ行き来していく。左右のPANの振り方などMIXも凝ったものになっています。 (日野)
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国籍不明なトラディショナルのミックス、曲によって多種多様な楽器を演奏していてプログレッシブなようでプリミティブでもあるようなパラドックス。しかしながらMUSCI & VENOSTAの音楽的懐の深さを味わうことのできるもので、音楽的探検心が垣間見える刺激的な好作。日本だったと思ったらインドネシア、けど気づけばEDGAR VARESEの名前も入れられたコンロンナンカロウ的ラテンシンフォニー曲に!?聴いていると足元がふらつきここがどこだか分からなくなる、ナチュラルにドラッギーな体験をしてしまう音楽の世界探検。 (日野)