90年代よりテクノシーンに大きな影響を与えてきた〈Basic Channel〉、そのサブレーベル〈Chain Reaction〉より2001年にリリースされた、Shinichi　Atobeによる傑作“Ship-Scope”。涼しげで美しい音空間に細かなエレクトロなサウンドが差し込むA1”Ship-Scope”。清らかなアンビエンス、そして繊細だけれど存在感のあるエレクトロ。その対照的な二重性は、A2"Plug And Delay”ではあっさりした中低音のパッドとRawな重低音がかっこよく響くダブテクノに、A3"Rainstick"ではあっさりと煌びやかに広がるシンセと練りこむようなキックグルーヴが特徴的なアンビエントハウスに、変奏されてされていく。それらは最終的にB1“The Red Line”において、夕暮れどきを連想させるアンビエンスと虫の鳴き声のような繊細なエレクトロが共鳴する、物寂しくも温かみのあるミニマルハウスへと収斂されるコンセプチュアルな傑作。

RHYTHM & SOUNDファンにも推薦の「Morphosis」はじめ4作収録のCHAIN REACTIONラストの12インチ・リリース。

MONOLAKE「Gobi.The Desrtを彷彿とさせるサウンドスケープ。名作。

初期傑作再発。圧倒的なクオリティ！SCION VERSIONも好調のオリジナルCHAIN REACTIONクルーによる名盤。タイトルの示すように徐々に音圧を増していく展開も圧巻です。 (カイハラ)