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Puredigitalsilence
Circumfluence
Daehan Electronics
- Cat No.: DE003
- 2020-07-09
■韓国のアンビエント / エクスペリメンタルバンド =Puredigitalsilence の幻の一枚が復刻!DENNIS YOUNGの未発表もリリースした〈DAEHAN ELECTRONICS〉から。
Track List
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90年代よりインドの古典音楽を探究している批評家KIM JINMOOKのファーストアルバム。その旋律と反響に共通項を見出し、朝鮮半島の伝統的な撥弦楽器である伽倻子、そしてインド伝統楽器シタールのセッション。その他にも両国の多種伝統打楽器、フィールドレコーディングを活用し、未だ嘗て前例のないコラボレーションを完成。着想は至極現代的でありながら、音は民族的および伝統的な志向。息を飲みます。 (Akie)
Track List
70年代からレコード屋を経営し、サイケデリック音楽や実験音楽を聴きながら自身の演奏を発展させてきたKIM BYOUNG DUK。A1の壺を叩いてポワンとさせた音のリズムが素晴らしく、MOONDOG好きにもオススメできそう。派手に発展させることなく実験的で繊細な音楽を作っていくA面から一転し、B面はドラムマシンを使ったりジャジーに聴かせたりとその幅が面白い。写真やインタビューが載っているブックレット付き。 (日野)
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■ DAEHAN ELECTRONICS が発掘するまで日の目に当たることのなかった本作ですが、オリジナルリリースは 1998 年。当時ひっそりとリリースされたこの作品はしかし、すぐさま市場から姿を消してしまいます。その後も一部の好事家の間でカルト的な人気を誇っていたもののオーバーカルチャーへなかなか顔を見せなかったこの作品には、90 年代後半の韓国に確かに存在したサイケカルチャーの一抹が確かに刻印されています。
■ソウルは弘大。韓国が誇る随一の音楽都市であるこの街の大学地区で結成されたPuredigitalsilenceは、スワンズ、スペースメン 3、マイ・ブラッディ・バレンタインのスタイルを出発点として参照しつつ、それらサイケ / ノイズバンドの音響に徐々にドローンやアンビエント音楽の要素を取り込んでいき、より実験的なサウンドレイヤーとテクスチャを持つように。ミニマルに繰り返されていくフレーズ、繋ぎ目なく永遠に継続していくような音響。それらは時に強烈で、長く、綿密に繰り広げられる即興ジャムによって紡がれていきます。 アナログ機材によるエレクトロニクス、リバーブ、およびディレイにずっぽりと浸ったシンセライン。その複数の線の相関と交わり、平行による厚みのある音響こそこの音楽集団の最たる特徴ではないでしょうか。
■しかしこの音楽の鮮明なこと、雄弁なこと。サイケをベースにノイズやアンビエントを飲み込んだこれが20年も前の音楽であることがそもそも疑わしく思えてしまいますが、10 年代も終わりに差し掛かった現在にこそアピールする力に満ち溢れているようにも聴こえます。「これは韓国において最も精神的、かつドラッギーな音楽だ」───というレーベルの声明の真実味を是非体験してください。ぶっ飛びます。