- 16xCD + BOX
- Recommended =
- New Release
Roland Kayn
A Little Electronic Milky Way Of Sound
Frozen Reeds
- Cat No.: FR7/22
- 2018-09-20
70年代のミニマル作曲シーンはとても活発で、このJulius EastmanのFemenineが録音された74年はSteve ReichのDrummingやLa Monte YoungのDream House 78' 17"も発売された年。そのようなミニマル作曲家たちと関係があったのかはわかりませんが、きっと少なからずミニマル黎明期の時代の流れを肌に感じながらこの作品を作っていたのではないかと思います。延々と刻まれる鈴の上でヴィブラホンやピアノ、ホーン隊や弦楽器などがひとつのテーマの上で美しい旋律を奏でていき、じわじわと感動が湧き上がってきます。2016年発売でCDのみ。フィンランドの〈FROZEN REEDS〉というレーベルから発売されており、このレーベルはMorton FeldmanやThomas Brinkmannなどをリリースしていて、最新作は装飾から素晴らしいRoland Kaynの16枚組BOX。CDというフォーマットにこだわりを持ち、信念を感じる素晴らしいレーベルです。このFemenineは個人的には2016年のベストの一枚です。CDだからといって敬遠せずにまずは聴いてみてください!大推薦です!! (日野)
ページトップへ戻る
軽井沢で行われた二十世紀音楽研究所主催作曲コンクールで武満徹とともに名を連ねて入賞するなどして一部日本の中でも知られていたというROLAND KAYN。図形楽譜などを使った現代音楽の作曲を行い、ピアノやオーケストラの為の音楽を作っていたが2000年以降は電子音楽の作曲に移行。驚く程多くの作品を作っていたようで、その一部をこの16枚CD BOXに収録したようです。それでも22曲、約14時間という量。宇宙空間や深海の中で聴いているような神秘と恐怖が共存するような音空間です。大野松雄の〈EM RECORDS〉からリリースしている「Extragalactic and Intergalactic Space」やBERNARD PARMEGIANIなど好きな人には特にオススメで、じっくりと一人で時間をかけて聴いてほしい作品です。 (日野)