レイキャビク(アイスランド)、DAVID & HJALTI名義でも知られるDAVÍÐ SVEINN BJARNASONMのソロプロジェクトFELIX LEIFURの「BROT」シリーズ第6弾。電子音楽の面白さをダンストラックに昇華、湾曲していく電子パルスをまとって突き進む「Vantar borvel」筆頭に4 TRACKS。スティーヴ・ライヒの「Come Out」をサンプリングした前作とはまた違ったアプローチ。今回も推薦盤です。 (サイトウ)

David & Hjalti名義、BOBBY DONNYやDirt Crew Recordingsからのリリースを経てLAGAFFE TALESから連作のリリースになっているFELIX LEIFURの「BROT」シリーズの最新作。05。A2のゲットーベース「Bruiseblood」は、黒人少年が白人警官によって射殺されたことが引き金となった1964年のハーレム暴動の際の逮捕者を救うための活動の一環としてSTEVE REICHによって作曲された、少年ダヌエル・ハムの証言を使ったテープ・ミュージック名作「Come Out」のフレーズを使用しています。ベース、エレクトロ、ブレイクビート、JUKEやジャングル的な曲、 盟友Frits Wentinkも交えながら５TRACKS。DJ SEINFIELD、CIEL、MOSCA、DUCKETT等々はじめ多くの絶賛の声がよせられている話題作。 (サイトウ)

〈LOVE POTION〉の第１弾を飾ったVIKTOR BIRGISSや、〈DIRT CREW〉からデヴューしたFELIX LEIFURなど、国外での活躍が目立ってきてキラリと光る才能が育ちつつあるアイスランドの次世代ハウス・シーンから、コーパヴォグルからの2人組・DAVID & HJALTIがヴァイナルデヴュー！UKの〈CHURCH〉やオランダの〈OUTPLAY〉界隈ともバッチリ共鳴していきそうな、ソウルやジャズ、ディスコ・ヴァイブスをふんだんに落とし込んだMPCハウス〜ビートダウントラック全4曲、とくに”Whatever You Want”(sample1)はオススメです！

地元・ミュンヘンの〈TOY TONIC〉を拠点に活躍する２人組・COEOによる、ウォーミーかつ軽快な足回りで、後半にかけて美しく包み込むようなストリングスやキーボードにとろけてしまうブリスフルな”Clouds”(sample1)、スウェーデンはマルメのニューカマー・SUNE a.k.a. EMIL SUNESSONによる、上昇気流にのせながらディスコ・カットアップや歓喜のヴィブラフォン・ソロが踊りだす”I'll Be Right Back”(sample2)、〈ROSE〉のコンピレーションにも参加していた、楽園・ベネズエラのハーフ・ジャーマン・MOONY MEによる、ギル・スコット・ヘロンみたいなフェンダーローズ使いでパーカッシヴに仕上げた”Soul Mirage”(sample3)など全４トラック。

ソウルフルなヴォーカルをフィルターに潜らせ、リラックスしつつも抑揚のあるフローと打ちどころをハズさずキープする”Naked”(sample1)、ロウな質感のパーカッション使いに連弾ピアノやローファイなダブ・ワークに魔法がかったユニークなトラック”I Got This”(sample2)はとくにオススメ！さらに、”Lover's Holiday”や”Hold Tight”などで知られるイタリアン・ディスコグループ・CHANGEによる'85年の楽曲”Mutual Attraction”のヴォーカルをサンプリングした、モダン・ディープハウス”Mutual Distraction”(sample3)も収録！