ディガーの間で高値で取引されているようなレアなものから、見逃されてきたマニアックなものまで、ディスコ、バレアリックから、ミニマル・ウェイヴ、シンセファンク、辺境ブギー、80s、90sなどなど多岐にわたる独特の感覚、センスとポリシーが貫かれたコンピレーション。10年代に登場した新しい世代の中でもDJとしても一線で活躍を続ける数少ない一人、 Palm Traxのディガーとしての実力。2LP、12曲。 (サイトウ)

３年ぶりに開催されるクロアチアのアドリア海の海岸沿いの街ティスノで開催されているフェスLove InternationalがApiento主宰のアンダーグラウンド・ダンスカルチャーを照らすオンラインメディアtestpressing.orgと送るThe Sound Of Love Internationalシリーズの第4弾。第一回はGatto Fritto、その後Beautiful Swimmers、Shanti Celesteが監修してきましたが第4弾は、ベルリンの〈COCKTAIL D'AMORE〉の住人、〈JustWhatTheWorldNeeds...〉からデビュー、DJ、ディガーとして知られるイタリア出身のDJ BUDINOが担当。あまり知られてこなかったな80s、90s、コズミック、レフトフィールド、EBMからトランスまで。彼女とJex OpolisとのMoon Tan等でも知られるMERKOとの共作も収録。testpressingでインタビューも掲載されたUK 90sダンス/レイヴ各チャーのキーマン、GUERRILLA RECORDSの創設者の一人でもあるWilliam Orbitが80年代に組んでいたバンドTorch Songのソノシートの曲の未発表ロングバージョンという極めてマニアックなものも。レコードセレクト的にマニアックなだけじゃなく、ベルリンのコアなパーティーの中で培われてきた感覚が発揮されています。変態ばかりのフロアの光景のバリエーションを思い浮かべています。 (サイトウ)

これまでにもSHANTI CELESTE、BEAUTIFUL SWIMMERSらのセレクトコンピシリーズを放出してきたクロアチアのフェスティバル"LOVE INTERNATIONAL"とマニアック音楽情報メディア"testpressing.org"の共同企画から12インチ！90sトランシーな鍵盤使いのオープナー「Cloud Manager」(sample1)、ラフなブレイクビート重量ベースのボトムを全面に聴かせた「Lounge Wizard」(sample2)など、古典トランスを復活させた多幸感溢れるブレイクビートトラックス！ (Akie)

SIDE-1は、SEX TAGSもプッシュするJESSEのILARI LARJOSTOフィンランドの〈HARMÖNIA〉の首謀者も参加しているSKWEEE隠れ名曲ストレンジファンク、LOWにクレイジーなダンスチューン「10.11.2012 」のGATTO FRITTOによるエデイット。B-SIDEは、ナイジェリア、レジェンドSir Victor Uwaifoを支え自らも多く作品を残すSonny Okosun “Ozzidi”の80年代のカルトな一曲、リズムシーン、シンセサイザー、ヴォーカルをとばしたダブ、ミキシング感覚がマッドなダブ、エレクトロ。そこにアフロビートが挿入され卒倒する「Highlife (Dub Version)」は84年の当時の12インチのB-SIDEに収録されてるダブ・ヴァージョンだそうです！84年にテリー・ライリーがやったエディット作品「No Good」やART OF NOISE、WALTER GIBONSにも匹敵するクレイジーなダブ・エディットがアフリカで存在した！天才の音楽。最高。 (サイトウ)