A面「Easy Saturday Night」は2009年作。当時多かった 'J DILLAに影響を受けたビートメーカー'のひとりであった彼がハウスを作ったら、ヤバいコードワークのシンセを鳴らすビートダウン名手へと化けた衝撃から13年。こんなに色褪せずに聴けるとは。注目のセクシーなMike Huckabyリミックスはもちろん、個人的にはガツガツハマるオリジナルがやっぱりカッコ良くておすすめです。 (AYAM)

自身の〈HPTY〉から順調にリリースを重ねたヘルシンキのプロデューサー・TREVOR DEEP JRが、ベルリンの〈NSYDE〉の10番に登場。高純度なフリーケンシーの粒、深く遠くへ木霊するダブ・エフェクトの抑揚がもたらす良質な展開の”Merge”(sample1)はレベルの高いテクノトラック。また、KING SHORTYをフィーチャーしたオーセンティックなダブ・インストゥルメンタルの”Blunted”(sample2)、ストイックな緊張感のみなぎるクールなダブテック”Believe Dub”(sample3)も渋い。BASIC CHANNELファンはもちろん、LEVON VINCENTあたりのミニマルが好きな人にも是非オススメ！

RZ-1主宰の優良レーベル〈NSYDE〉から、CHIRISTPHER RAUによる初見となる変名・T.R. “EARLY“ EARLがデヴュー！ロウに刻まれるハイハットにパッドシンセのリフレインに絡まるように愛嬌のあるキー・メロディーが踊りだす”Turn Loose”(sample2)、歌っているかのような手弾きのシンセベースと生ぬるい低めをジワジワ攻め入る覚醒シンセが交差していく”Get Up At Noon”(sample3)がスバラシイ！Aサイドはツールとして活躍しそうな音数の少ないエレクトロニック・グラデーションな”Bad Conduction”(sample1)に加えて、７本のループ溝を搭載しています。どこをどう切ってもラウらしさを発揮するジャーマン・ディープハウス！