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- New Release
Charlie Morrow
Toot! Too
Recital
- Cat No.: R41
- 2018-09-23
作曲家でありアメリカンガムランの製作者でもあるDANIEL SCHMIDTが70年代後半から80年代初期に録音していたカセットアーカイブから選曲されてリリースされた名盤「In My Arms, Many Flowers」。これまでリプレスされるも即完売でDiscogsも高騰していた超人気盤がSEAN MCCANNの運営する〈RECITAL〉から再度リプレスされました。全4曲で、バークレーのガムランアンサンブルによる演奏でスタジオ録音、ライブ録音が織り交ぜられています。伝統的な音を埋めていく演奏ではなく、音をミュートさせないサステインの響きを聴かせているのが印象的で瞑想的な素晴らしい作品。インドネシアの外の人間だからこそできるガムランの音の美しさを客観的にアウトプットした良い例なのではないでしょうか。推薦盤です。お早めにどうぞ!! (日野)
賛美歌のような幸福に満ちた合唱だったり哀しく歌い上げられる声は荒く削られ、途切れ途切れにかすれていく。それはLEYLAND KIRBYのプロジェクトTHE CARETAKERとも近い手法で、元の音から朽ちる美しさを引き出しています。これを聴くと良い音とは一体なんなのかを考えてしまう。元のリリースでは12曲だったのに加えて、未発表曲が10曲も追加されて2LPでの発売となります! (日野)
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1942年アメリカ生まれのCHARLIE MORROWはサウンドアートに関して数多くの展示などをしていたようですが、リリースしていたものは僅かなカセットやCDのみで、このレコードが初めてのレコードリリースというのが信じられない。MORROW SOUNDという団体を立ち上げ、複数のスピーカーを使った3Dサウンドというプロジェクトなど行い活発に活動をしているようで、マリーシェーファーの提唱したサウンドスケープについての探求などをしているようです(HPでも各プロジェクトの音を聴けます。http://morrowsound.com/portfolio.html#nmnh-narwhal)。この作品は1970-2014年の間に録音されたもので、WAVE MUSICというテーマでの大人数による演奏曲を中心にコンパイルされています。クラリネットや他管楽器、マーチングドラム、ほら貝やバグパイプなどを使ったりし、中には100人のミュージシャンでの演奏も。それも大人数でよくありがちなただただカオス、という事になっていなくてペンライトを使った指揮で統率され音楽的にも素晴らしい。20ページのブックレットも付いていてそちらも必見。音楽の喜びに溢れた名作です。Track listから全曲試聴可。大推薦です!! (日野)