RED AXESやKHIDJA、ALMA NEGRAといったユーロ圏で活躍する各地のネオ・オリエンタルなプロデューサーらと共振しながらシーンを作り上げ、今やフェスティヴァルのヘッドライナーとして信頼を集め、また「THUMP」誌では故郷の郷土料理であるヒヨコ豆を使ったミッサバ(=フムス)やサラダなどのレシピの取材を受けるなど、人気プロデューサーとしての地位を確立したMOSCOMANによるマンスリーシリーズ、月刊〈TREISAR〉の第７号！

RED AXESたちと共にイスラエルのシーンから登場し、I'M A CLICHÉを皮切りにMULTI CULTIやESP INSTITUTEといったレーベルにもフックアップされワールドワイドに活躍するMOSCOMANの自主レーベル、TREISARの第6弾。民族音楽的な要素や、NEWAGE, NEWWAVEな垣間見れるレフトフィールドなエレクトロ、ダブ・ディスコ。 (サイトウ)

レイヴ〜トランス回帰的な細切れのシンセフレーズのブレイクビーツから、ディスコダブなファンキーな感じへとスイッチしていく今回のAサイドのフルトラック”Butchers”(sample1)がカッコいい！

灼熱のエモーショナルなシンセコードの起伏やリミッターを突き上げてハジけるロマンティック・メロディーにのって、レイヴ好きのイスラエリー気質が騒ぎだすトランシーなエレクトロ・バレアリックな”Just Across The Nile”(sample1)、オリエンタルな旋律のエレクトロ・ベースから汗も滴る男性ヴォーカルを経て4/4へと展開していく” Express Way”(sample2)は、音響のマッドネスなレイヤーが浮き彫りになるダブ・バージョン”Express Way (Dub)”(sample3)も配備、この季節に活躍しそうな１枚です。

〈ESP INSTITUTE〉からのデヴューアルバム「A Shot In The Light」を筆頭に、昨年数多くのシングルやリミキサーとしての才能を発揮させ、ベルリンを拠点にしてからワールドワイドなプロデューサーとして大活躍したMOSCOMANことCHEN MOSCOVIC、これから毎月のペースでリリースしていくという自身主宰のニューレーベル〈TREISAR〉の第１弾。おくればせながらストックしました！

抑揚を上げ下げしながら旋回するシンセサイザーに中域のアシッド・ベースが丹田の秘孔を突く”Same Time Tomorrow”(sample1)、嗄れ声のヴォイス・チャントやフニャフニャのシンセが彩るヘンテコりんなディスコ・ワルツ”Rocky Beach”(sample2)もインパクトあります！なかでもシンプルでトリッピーなフロウをのせた、MOSCOMAN流のベース〜エレクトロな”Silver Lining Trail”(sample3)がユースフルにお薦めです。

空高く突き抜けていくアルペジオ曼荼羅シンセサイザー、広大なスケールでフッ飛ばす覚醒バレアリック・ボム”A Sanke In A Hat”(sample1)が超強力！８の字のヘビがとぐろを巻くようなアラビックシンセにザクザクッとしたマーチング・スネアと発砲ピストル音でサイケデリックに展開していく”Pirate Of The Lost Ark”(sample2)、ファズを効かせたようなヴィヴィッドな色彩のメロディーが木霊するユースフルな”Forget The Rest”(sample3)もお薦めです！