グリッチ気味のデジタルなエレクトロニクスで、奥行き、ダイナミクス、繊細さで描く「Soft Clip 」。B1の「Hip Control」は、マリの砂漠のブルースを思わせうようなギターをサンプル。B2はアナログとデジタル感が混在したブレイクビートにアブストラクトなビートが絡み、おそらくエスニック・マイノリティーなフィールドレコーディングを使ったと思われる子供のチャントを使った「Suave Gear Changer」。アフリカン・ビートにもアクセス。 (サイトウ)

RADIO SLAVEやI:CUBEも参加した第1弾、CATZ N' DOGZのKETIOVによる第2弾と続いたRUNNING BACKが贈る「Rhythm Trainx」の第3弾！FREERANGE等でお馴染みのManuel Turが、一曲参加していた第１弾に続き今回はフルで担当。BPM 100~150 BPMの8トラックス。スローテクノな感じから、ハウス、150のゲットーベースな感じまで対応！ (サイトウ)

タイトかつファンキーに動き回るベースライン、徐々にアンプリファイドしていくシンセ・アルペジオの旋律がメタモルフォーゼしていくブロークン・ディスコティックに挑戦した”Astrakan”(sample1)、ヨルバ的なアフロ・パーカッションの安定感のあるトラックに、ブルージーな女性ヴォーカルがエンブレスされる流石のディープハウス”Hold Your Hand”(sample2)、覚醒シンセのミニマルでロウな質感のレフトフィールドなトライバルダンスなタイトルチューン”Organic Reach”(sample3)もキラーな仕上がり！今回のクレジット・ラベルはスタンプ仕様、レーベルのボス・JIMPSTERによって1つずつ丁寧に刻印されています。

レコーディング全編をイビサ=バレアリス島で行ったというMANUEL TUR、メルティーなフロウのエフェクティヴなリズムワーク、射すようなパルス信号がトリッピーに呼応するタイトル・チューン”Es Cub”(sample1)最高です！重厚なストームにさらにおもたく色艶なベースを這わせ、ブレイクあたりでスプラッシュする”El Soplo”(sample2)や、〈INNERVISIONS〉ファンにもアピールする空間性の高い処理とヒプノティック・メロディーが支配する”Flux”(sample3)を筆頭に、信頼の8トラックを収録したダブルパック！〈SHELTER〉や〈YORUBA〉あたりのディープハウス好きにも是非とも。

FREERANGEやDelusions Of Grandeur、MILD PITCHを拠点に様々なレーベルからリリースするドイツのMANUEL TURの新作。タイトなエレクトリック・ビートに音響的SE、暖かいシンセトーンと下降する不穏な音色。沈み込みながらもグルーヴするディープトラック。B-SIDEははねめのビート。クオリティー高いです。 (サイトウ)

「The Revenge」や「6th Borough Project」など、良質アーティストのリリースの続く「Delusions Of Grandeur」レーベル第８弾。アップテンポなディープ・テック・サウンドにクレイジーな展開が続く怒涛のグルーヴ(sample1)もかっこいいのですが、注目は「Philpot」レーベルからのリリースでもお馴染み「Tim Toh」によるタイトル曲リミックス(sample3)はパーカッシヴでより黒さの増したビートダウン・ハウスを展開。流石のクォリティ！ (saitohideyuki)