CONTEXTERRIORとNON STANDARD PRODUCTIONSから実験性の高いテクノ、クリックの良作をリリースし高い評価を得たポーランド生まれの女流アーティストMARGARET DYGASの新作はPERLONから。暗黒トライバル・ビーツを軸にランダムぎみに打たれるパーカション、ヴォイス・サンプルをエフェクト処理しじっくりビルドアップさせていく「Invisible Circles」。サックスが遠くで鳴るアブストラクト・ミニマルな前半からギターがすっと登場して雰囲気が一転しパーカッシヴ・ミニマルハウスへ転調。ブレイクビーツも入りよりハウシーに。そして前半と同じアブストラクト・ミニマルに戻っていく「Frankly」。過去2作に比べるとオーガニックな音色使いでキャッチーに聴こえるかもですが入り組んだ複雑な構成、奇抜なアイディアをすっきり消化させ表現したマジカルな1枚！

MIKE SHANNONやLE LOUP , SEUIL ,TANAKA FUMIYAらトップアーティストがくぐり抜けてきたイーストロンドンの〈HALF BAKED〉初登場。おすすめはB1「CC Is 33」(sample1)。雰囲気のあるオルガンリフにテックファンクのスキップするボトムが心地良い。ドラム音色に微細な変化を与えるエフェクトワークが光る「Subliminal 20A7」(sample2)など。 (Akie)

才女・SONJA MOONEARもプレイした〈PERLON〉からの前シングル”In Wood / That”でのフロアトラックとは打って変わって、AMBIQのリミックスや〈50WEAPONS〉からのスプリットシリーズでも発揮していた抽象的でミュージック・コンクレート的なアブストラクトな世界観のアヴァンギャルドなミニマルを披露。子供の声やいろんなヴォイスを効果的に組み込んだファンキーな手数のドラミングのベース・ブレイクスな”Even 11”(sample1)、そしてダンス・コンテンポラリーな趣の変則ミニマルで、生シンバルの連打やタムのしなやかなスティック捌きで展開を聴かせるドープな”Wishing Well”(sample2)とのカップリング！

SIDE-1は、少ない音数ながらも完璧にすばらしい音の質感でじっくりと展開、電子化した70s HERBIE HANCOCKあたりを彷彿とさせる「In Wood」。B-SIDEもかっこいいベースの出音にやられるファンキー、ユニーク最高のトラック。PERLON 100。 (サイトウ)

日本のPOWERSHOVELからリリースされた12インチ、そしてアルバム「How Do You Do?」も、そのアブストラクトかつエレガントな音像のミニマルを存分に聞かせてくれた才女MARGARET DYGASのニューアルバムがPERLONからリリース！ (カイハラ)

PERLON、そしてNON STANDARD INSTITUTEからのリリースでも異彩を放っていた女流エクスペリメンタル・ミニマリストMARGARET DYGASの新作が、MAAYAN NIDAMのアルバムもリリースしていたPOWERSHOVELから登場！彼女のオリジナルのB面「pg. 21」は深みのあるトラックの上で自由自在に踊るように響き渡るフリーなピアノが圧倒的。加えて天才TOBIAS FREUND & MAX LODERBAUERのトリオNSI.による「Hidden」のリミックスを収録。思いの他ハウシーなトラックで纏めてきた？かと思いきや、そこはこの二人。一筋縄ではいかないエフェクト使い、トリッキーな展開、うねるシンセラインで、フロアでも大迫力の立体音響を響かせることでしょう。ちなみに、こちらはELLEN ALLIEN「Watergate 05」にもフックされてます。どちらも上級者向けですが、はやくフロアで聴いてみたい1枚です。限定500枚プレス。大プッシュです。
久々に入荷できました！ (カイハラ)

『今作は、DESMOND MORRIS著作""PEOPLE WATCHING""という一冊の本に対してのサウンドトラックというコンセプトの元、制作され、彼女の持ち味であるエクスペリメンタル、アブストラクトな音色　は健在ではあるが、まるで映画のサントラのような一曲一曲チャプター分けを感じることができ、これまでの彼女の作品とはまた違う、エッジの効いたものとなっている。またアートワークはすべて彼女自身が撮った写真を起用、当初予定していたよりも大幅に枚数を増やし、ミニ写真集つきの一枚となっている。 Margaret Dygasが楽曲を制作していく中、同じタイムラインの中でとられた写真とトラックは確実に彼女の世界へと連れて行ってくれるだろう。』 (カイハラ)