アブストラクト・ビートメイカーとして彼の名を世に知らしめることとなった2008年のカルト作『The Strange Dreams of Paul White』以降、この『Shaker Notes』はソロ・アーティストとしての4枚目のアルバムとなる。今作は彼にとってはR&Sでの最初のリリース・アルバムで、ヒップホップ・ダウンビートの枠を超えて、楽器演奏も交えながら異国情緒溢れる哀愁や悦びに満ちたドリーミーでサイケデリックなソウルフル・ジャジーなビートダウン・ハウスなどを中心に11曲が丁寧に描かれている。トラックリストからもどうぞ。(2)(3)(7)(9)(10) (コンピューマ)

今のブレイクビーツ・シーンの中でも頭一つ抜き出た才能を感じるアーティストPAUL WHITE。彼がNOW-AGAINからリリースした2ndアルバムの中から「My Guitar Whales」をシングル・カット。スウェーデンのサイケデリック・ロックのレジェンドS.T. Mikaelにインスパイヤされ、彼の楽曲をサンプリングした「My Guitar Whales」はヴォーカルを挟みながら展開していくサイケデリックなブレイクビーツ。カップリングは本盤のみの収録となる「The Bright Future」。ピアノのワンループから後半のヴォーカルを絡めながらの展開していくオリジナリティー溢れるトラック。両面共に流石です。 (土橋)

NOW-AGAINからリリースしたアルバムも素晴らしかったPAUL WHITEのニュー・アルバムはGuilty Simpsonら多彩なラッパーをフューチャーしたトラックをメインにもってきたラップ・アルバム。MADLIBを思い浮かべるような煙に巻かれるサウンドからJ DILLAライクなビート、他とは違うサンプリングのネタの幅広さ、アイデア、申し分なし。インタールード的なインスト・トラックも含め素晴らしいです！ビート・シーンの最先端を行くようなアルバムではないですがMADLIB、J DILLA好きはもろに刺激されるセンスあるビートにラップ。ラップ苦手な方にもインストトラックだけでもオススメできる内容です。 (土橋)

2009年にPAUL WHITEが自身のレーベル、ONE HANDEDからCDのみでリリースしたアルバム。抜群のセンスでサンプルをコラージュして作り上げたビート群。独特のタイムで打たれるビート、ヴォーカルのチョップ、ネタのチョイス、どれも脱帽です。サイケデリックでメランコリックでギャラクティック。手縫いの布袋のジャケットもいけております。※トラックリストに試聴ファイルつけてます。 (土橋)

自身のレーベル、ONE HANDEDからのリリース作品が高く評価され注目を集めるPAUL WHITEの2ndアルバムがSTONES THROW傘下、NOW AGAINよりリリース。本盤はデジタルのみで配信されていたGUILTY SIMPSONフューチャリングの「Ancient Treasure」を収録した12インチをアルバムとセットにした3LP仕様デラックス盤！前作より進化し、ふり幅が広がったPaul Whiteのビートが堪能できる素晴らしいアルバムです。現在のビートシーンのフィールドにいる他のアーティスト達と、どれとも違う独特の世界観を描いた物語。味わう価値ありです。 (土橋)

BULLIONと共に活動するPAUL WHITE、自身のレーベルONE HANDEDから1st LPリリースです。壮大ながら、繊細さより、勢い重視のサウンド・スケープはヘッズ使用では無いでしょうか。豪快なリバーブ感、荒々しい粒子が飛びかいます。ときにメランコリック、ときにギャラティックなダウンビート・アルバム。 (中村)