ポストビートダウン路線を押し出した前作とは一転、今作はディープ・テクノ路線にもアピールするアトモスフェリックなハウストラックや、TITONTONやDUN CURTINのテック・ファンクをアップデートしたようなトラックなど幅広い内容。

前作、COTTAMのドス黒い１発から待つ人は待った、シェフィールズの〈AMP-ART〉のニューリリース！KDJの”Emotional Content”のテレンス・パーカーREMIXをリリースした、バルセロナの〈JD RECORDS〉曰く、彼をデビューさせるためにレーベルの設立を決めたと言わしめるほどの才能の持ち主・ALEXANDER LAY-FAR、今年も大活躍しそう！

UNKNOWN(詳細不明)なクレジットながら、クリアーないい出音。なんと言っても、MR.SCRUFFのコミカルでファニーなエレクトリックファンクを想わせる"Trouble In Space"(sample1-2)が最高！ヒップホップマナーな出だしからNINJA TUNEともタメを張るフューチャリスティックなダウンテンポで、巧みにマイナーチェンジするアレンジで聴かせる飽きの来ないごきげんなスローモー・ナンバー。Aサイド"People Of Earth"(sample3)は、多幸感にあふれたUKシンセティック・ハウス、エクスタティックな昇天ボーカルにディスコなドラム打ちもクールです。

これまで控えめなリリースのペースを維持してきたCOTTAMだが、今年に入ってから東京の〈Sound Of Speed〉からの最高だったシングル”Ubuntu EP”を皮切りに、早くも３ツ目のシングルをドロップ！LINKWOD FAMILYやFUDGE FINGAS周辺とも繋がりの深いノース・イングランドのMXMことMaxim Sullivanの主宰するプライベート・レーベル〈AMP-ART RECORDINGS〉の第３弾に招聘されての登場。アシッディーにうねりながら低く打ちつけるビートに、折り重なって展開していくオーケストレーションと共に303が加わって昇りゆくAサイドの”The Long Walk”(sample2)、そしてオススメはこちら、ズンドコ弾けるファンク・ビートに黒いヴォーカルやヨレヨレの電子ピアノがスモーキーに踊るBサイドの”The Other World”(sample1)は、否応なしにフロアの温度を高ぶらせ、揺らします。トリッキーなチョップも効果抜群！