Ex-TerrestrialとのNAFFはじめ、モントリオール発、00年代のアンダーグラウンド・ダンス・ミュージックの一角を担ってきたPrioriとBambounou のコラボレーション。レトロ、LOW-FIなデジタル感もあるフューチャリステック・コンピューター・サウンド。デジタル・ノイズも纏いながらユニークな規則性とSCI-FIな世界観で魅せます。ブレイクス、エレクトロなビートのA2「Bubble Mechanics」、ハウス、リズミックなIDM的な「Polyester Mood」、「Dub Affectif(感情的な)」と名付けられたラストのプログレッシブな曲まで、前述したようなサイファイな世界観が貫かれた４曲。じっくり良いです。 (サイトウ)

ポリフォニーやミニマル、対位法にインスパイアされているような「声」を使った冒頭の「Otro Mundo」はリズミックなビート、ベースラインでダンスグルーヴを保ちつつ、「歌」、エレクトロニックが描くマジカルな世界、彼女の才気溢れる曲。アフリカン、トライバルなリズムとデジタルな電子音で構成された「Mind Alteration」、ポリリズミック・テクノ、ダンスフロアとヒプノティック、プログレッシヴなサイエンスと神聖さが交錯しています。注目。 (サイトウ)

「キネシオロジーをこのEPの根底に据え、宇宙の原始的な振動を反映する太鼓からの慣習であるダンスからのインスピレーション、私たちやすべての生き物が地球の電磁場の運動力を感じることができる素材、磁鉄鉱について考察している。」とのこと。「地球の電磁場とつながることで、私たちは隠され、忘れ去られた力を手に入れることができるのです」と彼女は説明し「岩石、花、木、そして私たちを取り囲む音波の一つ一つに埋もれている失われた叡智につながることができる」とコメントしています。 (サイトウ)

10年代初頭はMODESELEKTORが主宰を務めた今はなきテクノ名門〈50WEAPONS〉のレギュラーとして活躍していたBAMBOUNOUの新作12インチをストック！タイトルトラック「Cascade」(sample2)は安定した4/4駆動、メタリックなパーカッションも重ねてトリッキーな仕上がり。ディーバMANUELHILDEBRANDとコラボレーションしたヴォーカルカット「Up A While」(sample3)は、神秘的シンセスケープも相まったアンセミックハウス。本領が発揮されたポリリズミカルブロークンビート「Craig Py」(sample1)も内容するなど、ジャンルから持ち味、あらゆる領域で折衷を発生させた革新的一枚。音響のこだわりも流石です。 (Akie)

BAMBOUNOUが今年始動したレーベル〈BAMBE〉第2弾が到着！〈HESSLE AUDIO〉〈LIVITY SOUND〉〈TIMEDANCE〉数多のレーベルに名作を残すブリストルの若き才能BRUCEとの共作EP。立体感のある音響＆音像、モノクロームなサウンドパレットでクロスリズムを展開したブロークンビート「Crash」(sample1)に始まり、キャッチーな旋律とフックを備えた4/4カット「Rai」(sample2) 、3分以上にわたるイントロからゆったりとビートサイエンスを繰り広げる「Final Conference」(sample3)。両者のリズムセンスをバッチリ化学反応させた名作に！推薦。 (Akie)