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Julia Reidy
brace, brace
Slip
- Cat No.: SLP046
- 2024-02-21
ロンドンの尖ったセンスでリリースを続けるレーベル〈SLIP〉からMICA関連の作品が再登場です。前作では最近〈RVNG INTL〉からのリリースも記憶に新しいOLIVER COATESを迎えた作品でしたが、今回は映画「ジャッキー」の音楽でも参加していたピアニストELIZA MCCARTHYを迎えて制作。映画「ジャッキー」、「アンダーザスキン」では女性的な浮遊する繊細な気持ちの変化を華美に聴かせない少しの弦の揺れなどで表現していて、それがもの凄く儚く圧倒的であり、恐ろしいほどの才能を感じました。ここで聴けるピアノは何かテーマがあるのかはわからないですが、映画作品と近いものを感じることができます。とか言いつつも、本人はパンキッシュで飄々としていてもしかするとなにも考えていないかもしれない、けど何かがあるような深みがあるように思ってしまう。今後もこの人は追い続けていきます。 (日野)
ELI KESZLERとのデュオASTERはじめ多くの作品を残す彼女のソロ名義でのニューアルバム。ロックダウンの期間中にリモートでのコラヴォレーションを試みたもので、クラリネット、サックスをメインにマルチ・インストゥールメントを操り,ベース・クラリネットのYONI SILVER、ダブルベースOTTO WILLBERGにサウンドのスケッチを投げかけ、ダウンビート・ジャズの祝祭、クレズマー音楽にも通じつようなサウンドをベースに、彼女のフリーフォームなヴォーカル、即興も交えて制作。緊張感、ねじれもありながらゆったりと、酒が旨くなる音楽。LE SAULEあたりのリスナーも是非! (サイトウ)
Track List
ロンドンの尖ったセンスでリリースを続けるレーベル〈SLIP〉からMICA関連の作品が再登場です。前作では最近〈RVNG INTL〉からのリリースも記憶に新しいOLIVER COATESを迎えた作品でしたが、今回は映画「ジャッキー」の音楽でも参加していたピアニストELIZA MCCARTHYを迎えて制作。映画「ジャッキー」、「アンダーザスキン」では女性的な浮遊する繊細な気持ちの変化を華美に聴かせない少しの弦の揺れなどで表現していて、それがもの凄く儚く圧倒的であり、恐ろしいほどの才能を感じました。ここで聴けるピアノは何かテーマがあるのかはわからないですが、映画作品と近いものを感じることができます。とか言いつつも、本人はパンキッシュで飄々としていてもしかするとなにも考えていないかもしれない、けど何かがあるような深みがあるように思ってしまう。今後もこの人は追い続けていきます。 (日野)
ダンスを基盤としながらも色々な方向の曲を作ってきたBASS CLEFですが、このリリースでは先鋭的なレーベル〈SLIP〉でのカセットという媒体だからこそできるエレクトロニクスの実験を存分にしています。リズムが入っている曲もありますが、基本的にはシンセサイザーミュージックでありミュータントとNEW AGEが混じりあったようなもの。2018年の8月にロッテルダムで滞在制作され、恐らく短い期間の中で一気に作ったような一貫した内容です。元々持っていたエモーショナルさとの相性も抜群で、今後こういった方向性のリリースも期待してしまう。 (日野)
最近〈RVNG INTL〉からリリースした作品ではドラムの打ち込みなどを使い、多彩な才能を見せたチェリストOLIVER COATES。そして声や生音のサンプリング、エレクトロニクスを使ったスカムな表現をするLAURIE TOMPKINSとのデュオ作。MICACHUの〈DDS〉から出した「Feeling Romantic Feeling Tropical Feeling Ill」という作品は荒く前衛的であり、美しさもありながらどこかスカムも感じる名作でしたが、このLAURIE & OLLYの作品にも近いものを感じます。因みにOLIVER COATESはMICA LEVIとの共作を同じく〈SLIP〉からリリースしています。 (日野)
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ベルリンベースの実験音楽シーンと芸術的アイデアの交換の為のプラットフォーム/音楽団体であるSPLITTER ORCHESTERの一員でもあるJULIA REIDY。2016年から数作のアルバムをリリースし、今回ロンドンの先端レーベル〈SLIP〉から12”デビューです。12弦ギターのミニマルで緊張感もある優雅な響きにフィールドレコーディングやシンセサイザーが絶妙に重ねられていて、OREN AMBARCHIやJIM O’ROURKEをも引き合いに出したくなると思ったらORENとJIMの重要なコラボレーターでもあるJOE TALIAのマスタリングでした。 (日野)