レーベルのインフォメーションに「サブウーファーが無い人は借りてでも手に入れて聴くべき」との文言がありましたがその通りな一枚。現行屈指の実験音楽のアカデミック処〈MANA〉の運営に携わった天才MATTHEW KENTが新たに創設したレーベルの第一弾。テクスチャをディティール細かく作り込み音空間を創造してしまったディープダブテクノ「Captigon」(sample1)に始まり、心理音響空間の領域までサウンドを押し広げた物凄い作品、これはおすすめ。 (Akie)

名門〈MARCEL DETTMANN RECORDS〉から2015年にリリースされた名作。コンクレート的アプローチを取り入れた電子音響とディープテクノを邂逅させた「Morocco」(sample1)や、抽象的にビートをアンビエンスに隠した「Untitled 11」(sample2)など、エグ味のある音響構築、圧倒的です。この機会に是非。 (Akie)

テクノ、ダブ、ミニマリズム反復、アンビエント、エクスペリメンタルにイマジナリーなエレクトロニック実験的アブストラクト・トリッピンなサウンドスケープ音風景がドリーム・ミュージックに駆け抜ける。BPM120、A1「Nonsense」(sample1）、BPM119、A2「Lovember」(sample2）、BPM126、B1「Face West」、気配のB2「Calm & Stormy」、BPM122ほど、B3「Buyan」(sample3）を収録。Scott Monteith (Deadbeat)がポストプロダクションを担当したロック・グルーブ・エディットも収録とのこと。 (コンピューマ)

2015年のデビューアルバム「風物詩[Fuubutsushi]」に続く2ndアルバム。「雨」「つば」「氷」「ネオン」「水銀」「電弧」「植物」「スチーム」「土」そして「塵」。これはSA PAからのドリーム・ミュージックです。テクノ、ダブ、アンビエントで描かれた、空想と創造力に富んだ、視覚的、詩的、アブストラクトなサウンドの豊かな領域を確立する。 (サイトウ)

KONSTANTIN DJ DUSTINを中心にワイマールにあったクラブから命名され、TRAUMPRINTZやEDWARD、MATTHIAS REILINGといったプロデューサーらがリリースしてきたアンダーグラウンドレーベル〈GIEGLING〉ファミリーの若手の中で、LUXやELLI & CHRISSOといったフィーメールDJにたちに混ざって加入したミステリアス・ニューカマー・SA PAによるデヴューアルバム。もはやテクノとかアブストラクトといったメソッドの範疇を越えている、モノクロームなフリスキー・ノイズの濁流、フィールド録音の数々をレイヤーに用いながらもイメージの喚起を掻き消すように押し潰され走馬灯の如く浮かんでは沈み逝くレフトフィールドな音風景といったトラック群、それぞれにフォーカスするとそこはかとなくストーリーも感じとれる「風物詩」。全11トラック収録、レコメンドです。