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Rafael Toral
Sound Mind Sound Body
Drag City
- Cat No.: DC701
- 2025-05-22
祝!来日!ジム・オルーク、石橋英子の手引きで2025年夏に日本に来るようです。ポルトガルのエクスペリメンタル・ギタリスト、Rafael Toralによる時空を超えた傑作!
Track List
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バリのガムランのグループにも属していたQOA(ニーナ・コルティ)。タイトルのSAUCOとは薬用ハーブでもあるエルダーフラワーの意味。
動物、植物、菌類、鉱泉水、風、大地の中で詩的な身振りを養うために作られた音の旅、とのことですがナチュラルに音像にその辺を託すあたりはアルゼンチン勢の感じはしますね(バリオリンドらエレクトリック・フォルクローレ勢とも交流があるとのこと)。Leaving Recordsからですが、音像は西海岸的よりやはり少し異質。妖精植物アンビエント。 (Shhhhh)
一聴してヴァシュティ・バニヤン直径のブリティッシュ・フォークかと思いきや、オートチューンをかけたトリッキーなボーカルが乗っかったり、フィールドrec音が混じったり。この辺を当たり前にやる感覚はThrill JockyからリリースのCLAIRE ROUSAYとシンクロしてますね。
フィクションと現実の境界を曖昧にすることを楽しみ、恋のような友情と別れ、人魚、そして行方不明の少女についての回想がテーマの16曲。ビム・ベンダースやローリー・アンダーソンにも多大に影響を受けているせいからか、色々なシーン / 風景の曲が入っており、アルバムとして飽きさせないかつシネマティック。途中で何聴いてるだっけ?って何度もなりました。なかなかの幻想力です。過去作もチェックしてみましたがかなりいい。今後も楽しみ。 (Shhhhh)
Matthewdavidは、ロサンゼルスのビートシーンの頭角を現したMatthewdavidは、ニューエイジのサウンド/カルチャーの豊かで無視され、しばしば嘲笑されてきたアーカイヴに数年間没頭し、ある種のニュー・ニューエイジの感性を導き出した。本作『Mycelium Music』は、デジタルとオーガニック、土と幽玄、花と腐敗のすべてが衝突し共存する、これらの美学の合成物、ある種の錬金術的マリアージュを構成しているのである。
菌糸体はどのように歌うのだろうか?他のサウンド・アーティストがフィールド・レコーダーを手に現象を捉えようとするのに対し、Matthewdavidは簡潔で印象主義的、かつ日記的な一連の「歌」で応える(ただし、菌糸体と同様に、ある歌/有機物がどこで終わり、別のものが始まるのかは簡単に見分けがつかない)。
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アルバム収録の9曲はそれぞれ、ラーガ・バゲシュリ(ラーガとはインド古典音楽特有の旋律)にインスパイア。Bageshriは、「最愛の人との再会を待つ気持ちを伝える」と言われているが、今作ではそれを超越してその最愛の人ではなく、タイトルにあるDelight(喜び)そのものに当てはめた。インド的イディオム/観念、インド古典音楽の旋律 / ラーガをそのままモジュラーシンセに当てはめるという全く聞いたことがない試み。いわゆる白人から見たインド的スピリチュアルを逆手にとり全く新しいものを提案した?というか、90`s的なエスノ・アンビエント的なものからもかけ離れて超越してますが、でも現在進行形感はある非常にLEAVING RECORDSらしい一枚。かと言ってチルアウトとかアンビエントとか英語圏のカルチャーでは括れない、なんだかものすごいです。個人的にはボアダムス思い出しました。
奥に潜む意味はジェイン自身の説明によれば、今作は空虚との闘い、未知への旅を記録したものとのこと。 (Shhhhh)
L.Aビートカルチャー〜Leaving Recordsの系譜上の狂ったアンビエント・ビーツ集。LEAVING諸作のヒッピー感が苦手というリスナーもいるかと思うんですが、このAshTreJinkinsの催眠感とストイックさはそれとも違って安易にスピった感じはなく、めちゃくちゃかっこいい。黒さもあります。Ras Gの流れですね。K-BOMBのアンビエントアルバムも思い出しました。 (Shhhhh)
今回は葉脈感とさらに日光/Solar浴的アンビエント。跳ねるようなシンセのMycorrhizae Dreams(sample1)、1st路線のほんわか植物鑑賞 Morning Glory Waltz(sample2)、ちょいと新機軸なバレアリック路線のProduce Aisle(sample3)。マスタリングはレーべル・オーナーMatthewdavid。流石ですね。 (Shhhhh)
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今作はFripp & Enoの作曲原理に触発され、それをラファエルが独自のギターから導かれる信号経路を通じて発展させた作品とのこと。ギター一本による、オーケストラまたは氷河のような雄大な音像。
1987年にrecされ、1994年にポルトガルのレーベル AnAnAnAからリリース。01年からはジム・オルークのレーベルMOKAIからCD再紹介されそこで、初期に構想された楽曲"AE 1"が新たに録音され収録。2018年のDrag City盤LPには"Textura e Linhas Curvas"が加えられ、"AER 7 E"が再録音、さらに"AE 2"の素材が初めて録音された。ある意味、未完成で生き物のような、という面白いコンセプト。アンビエント初期の名作とも言えます。ジム・オルークからも、彼によるレーベルMOIKAI ,同じく氏による再発レーベルDexter’s Cigarの両方からリリースというベタ惚れっぷり。今回の来日に繋がりますね。
“Sound Mind Sound Body”は、ギターで音を出しているとは思えないスローモーションの響きを持った音楽であり、音そのものの存在を探る旅。今回の再発は、その旅の最も純粋な地図のようなもの。(Rafael Toral)
25年の今の耳で聴くと、80`s初期アンビエント・クラッシックとも言えます。素晴らし! (Shhhhh)