- LP
- Digital
- Recommended =
- New Release
Numa Gama
A Spectral Turn
bié Records
- Cat No.: bie-32
- 2024-06-15
2023年来日(Frue Festival他全国ツアー)のBarrio Lindoとともにレーベル、Shika Shikaを運営し、オーガニック・ダンスの中核を担うEl Buhoの5枚目。フロア、リスニング両方対応の麗しき楽曲群。野外でプレイしたらまた遠くまで鳴りそうなプロダクション。安心クオリティすぎますね。オープニングのloating Islands(sample1)から麗しき世界観がスタート、そしてなんとamapiano!をやってるPiañuco(sample2)。amapinoって言ってもクンビアのリズムとのスムーズな融合、これすごい。。。Bomba EstereoやMinükといった、ともに2010年台ラテン・エレクトリックを支えてきた仲間も参加。オーガニック・ダンス全般の進化系を背負ったEl Buho、全曲いい!超えてきました!!! (Shhhhh)
まず、ガムランの無常な響きやケチャなどのエッセンスをドープなエレクトロニックに溶かし込んだPETER POWERによるソロ・トラック”Sacral Bells”(sample1)にはじまり、〈1080P〉や〈AFICIONADO〉からリリースするタスマニアのBRONZE SAVAGEとの共作は、密教のようなドローン声明と不気味なチューバやアンクル・ベル、モノホンの儀式に遭遇してしまったようなサイケデリック・リチュアル”Peregrine Sun”(sample2)、VOODOOHOPジャパンツアーにも同行したメキシコのトゥルムを拠点にするブラジル人プロデューサー・PSILOSAMPLESとの”Erva Dos Sonhos”、ブラジルのオーガニック・ギャザリング「MUSICA ANCESTRAL」のヒーラー・LEONIDAS JANCIDAKISやMAURICIO SPROVIERI、フルート奏者・RENATO TUPYによる高次元セッションを、PETER POWERがリミックスした”Da Gota Ao Oceano”(sample3)など、このシーンの未知数な可能性を味わい尽くせるディープサイドな1枚です。
ページトップへ戻る
伝説的Voodoohop collectiveのコアメンバーでもありました、そのサウンドスケープの本質は南米の情感とオーガニック・アヴァン・ノイズだっりもしたわけで、その遺伝子が受け継がれたオブスキュア・ダウンテンポ作品。資料には”不気味で冷たい亜熱帯のサウンドスケープ”とも形容されてますね。
スムーズ&ミステリアス・ミスティクなシンセワーク、ダブ処理。自身のボーカル。最近ramziとも交流あるらしくその辺ともシンクロしてます。色々なレイヤーを携えながら、音的にはアブストラクトというわけでもない、ニューエイジ、アンビエントを通過した耳障り。ちなみにLeaving Rcordsのweb3プロジェクト”GENREe”の立ち上げにも参加。
今作はジャック・デリラの憑在論に触発されたとのこと。それをここに解釈するならば、音楽はオリジナルという概念を超越して、亡霊のように過去から現在まで立ち現れては消える、ようなものでしょうか。伝統/フォルクローレの呪の部分をよく解釈してたVoodoohop collectiveの思想も反映してるなと勝手に思います。まあ、あと曖昧な表現なんですが、やっぱり音全体がお逝きになってるというか、、、どう考えても天才。 (Shhhhh)