ブリストルのアーティスト・コレクティブ"YOUNG ECHO"内のユニットJABUがアンビエント/実験音楽の視点でサウンドシステムミュージックを切り開く〈DO YOU HAVE PEACE?〉より。ラッシュするビートとヴォーカルリフレインが併走、膨張収縮を繰り返すシンセアンビエントが包み込む「Lekky」(sample1)。ノスタルジックなアンビエントでヴォーカルハミングが宙を漂う「Hiblrr」(sample2)のダブルサイダーシングル。 (Akie)

Aサイドは、キングストンのダンスホールクリエイターズ ”EQUIKNOXX”の中核アーティストTIME COWが、空気のように漂うオリジナルのドリーミーシンセウェイヴを、くっきりとしたドラムを追加しインディーダンスチューンへと変換した「Us Alone (Time Cow remix)」(sample1)。Bサイドでは同じく"YOUNG ECHO"メンバーであり、〈NO CORNER〉〈BERCEUSE HEROIQUE〉からリリースするOSSIAが、原曲のシンセメロディー&ボーカルを断片的に切り崩し4/4軸を埋め込んだ「Slow Down ft. Daniela Dyson (Ossia remix)」(sample2)を披露。 (Akie)

今年、盟友であるEQUIKNOXXのTIME COWとOSSIAがリミックスを手がけたことでも話題となった一枚。同じく"YOUNG ECHO"クルーであり、”JABU”のメンバーにもなったJASMINE BUTT, ALEX RENDALLそしてDANIELA DYSONらヴォーカリストをフィーチャー。リバーブとダブエフェクトを効かせたヴォーカルは、シンプルなコード進行のメロディを儚く色付け。ドリームポップ始祖A.R. KANEを彷彿とする「Blood Pink」でのヴォーカルレイヤーや、「Lately」での自身らが実験してきたサウンドシステムと重低音。新旧の調合を成し遂げた革新的作品。推薦！ (Akie)

今年、盟友であるEQUIKNOXXのTIME COWとOSSIAがリミックスを手がけたことでも話題となったアルバム収録曲のヴォージョンを集めたカセットがローンチ！オリジナルの白昼夢を想う残響を、重厚な低音で振動を増幅。同じく"YOUNG ECHO"クルーであり、”JABU”のメンバーにもなったJASMINE BUTT, ALEX RENDALLそしてDANIELA DYSONらによるドリーミーなヴォーカルは妖しくカットオフ。オリジナルを一層アブストラクトに、そしてヘヴィに変形、聴き比べても楽しそうです。 (Akie)

両者共に、ビートで繋ぐ世界ではない音の物語。Akieサイドは、冒頭、雑踏のノイズで物語ははじまり、何かが失われてしまったような非現実のイマジネーション、深層をダンスするような情景へと進んでいきます。LiL Mohoサイドはスペース・サイエンスなサウンドトリップで幕開け、ノイズ、エナジェリックなカオス。35分強と、46分。濃密。 (サイトウ)