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Jose Ignacio Valdes
Misterios Cosmográficos
Orbeatize
- Cat No.: ORB-15
- 2020-04-04
ANDREAS MERZとRICHARD AICHERという二人によって結成されたドイツのアンダーグラウンドエレクトリックデュオWELTKLANG。自主制作のCDはいくつもあるようですが、Discogsにはこの一枚しか情報がなくオールドスクールな発信方法も好感度あり。ポップセンスがあるシンセやレトロフューチャーなスペーシーな曲、ニューエイジなシンセが染みわたる曲、ドイツらしい声も入れたミニマルな曲などなどありますが、もちっとした最高に良いキックをボトムにランダムっぽく鳴らされる細かなシンセが鳴る1曲目(sample1)がダントツに素晴らしい! (日野)
彫刻や写真、自動演奏のような動く作品や映像などを作るボローニャの現代美術家EVA MARISALDIの作品のために作られたものであり、音は電子音楽家/ギタリストのENRICO SEROTTIによるもの。ENRICOは80年代初頭に宅録のカセットをリリースしており、その作品はDiscogsで高騰。そして2017年に〈ORBEATIZE〉から再発されており、その作品はもっとポップ、ポストテクノ、ニューエイジな方向でしたが今作は比較的もっと落ち着いてじっくり聴ける作品。いたるところにセンスが溢れたもので、細かなサンプリング使いやディレイの使い方で飽きさせない作りになっています。 (日野)
MICHEL NOLETという知られざるアーティストがプライベートで制作したカセット「Absolutely Electronic(1990年)」と「Memories From Times To Come(1992年)」を編集し、1枚のアルバムにして初めてレコードとして発売!残響音がたっぷりでディレイで飛ばしていくサイケデリックなスペーシーな曲もあったり、ファンキーなドラムマシンのビートに合わせて細かくシンセが刻まれていったりしながら、ところどころピュアで真っすぐなメロディが心をつかんでいく愛しい曲たち。 (日野)
イタリアの変態レコードコレクター/ブロガーが始めたレーベル〈ORBEATIZE〉からの一枚。このレーベルは2017年からレコードのリイシューを続けていて、まさに「変」なレコードをリイシューするコンセプトの元にリリースしているようですが独特なセンスが光っています。このJOEL HORWITZもカセットMTRで録音し、テープのみでしかリリースしていなかったものを初めてレコードとして発売したようで、普通のNEW AGEからも違う妙な面白さがあるシンセサイザーアルバム。ドラム入りの曲はフューチャー感が増す近未来プログレサウンドになっています! (日野)
OberheimやSERGE、TMSといった貴重で高価なシンセサイザーを使って80年から86年に作られた曲を選曲しコンパイルされたもの。トランペットやトロンボーンのような音色を使い、割としっかり作曲/アレンジがされたような恐らくエアー録りの曲(その質感がまた良い!)や、ライン録音のシンプルながら極上な音が前に出るポコポコサウンドが素晴らしい。ERNST THOMAは、同レーベルの一連のリイシューが素晴らしかったTV TOTEMのメンバーでもあり納得の良さです。この人はもっと評価されてもいいと思います! (日野)
〈PALEO MUSIC〉というレーベル(恐らくCONRAD PRAETZEL本人によるレーベルかと思います)からCDやカセットでリリースしていた作品をまとめたものが2LPとなって発売されました。87年から98年の〈PALEO MUSIC〉の作品をまとめた作品のようですがDiscogsを見ても90年代以降の作品しか載っておらず、ネット上にも詳細は無し。インフォにはカリフォルニアのキーボーディスト/パーカッショニストというくらいしかなく謎が深まる人物とレーベル。しかしエレクトロニクスと生楽器の交わるバランスのセンスが良く、プロフェッショナルな技術があり土台がしっかりした上での楽曲群が素晴らしい。こういった音楽がまだ眠っていたことに驚きです。tracklistからもどうぞ。大推薦!! (日野)
実験的電子音楽家のErnst Thomaを中心に80年代に活動していた電子音とドラムのデュオであるTV TOTEM。82年にライブレコーディングされた音源をイタリアの〈ORBEATIZE〉が初リリースしました。アバンギャルドな部分もありながら音の選び方が面白く、シンセのシーケンスの良さを殺さないように叩くドラムのセンスも良い。ちょっとしたSergeシンセの音が良くてずっと聴いてられます。もっと広く知れ渡ってもおかしくない素晴らしいデュオ。「TV Totem 4」の方と合わせてどうぞ。推薦です!tracklistからもどうぞ。 (日野)
Sergeモジュラーやドラムを使ったスイスの電子音楽デュオTV TOTEM!隣国ドイツに影響を受けすぎることなく作られたテクノが生まれる前の電子音楽。とにかくSergeの響きが素晴らしく、生ドラムもポイントポイントでタムを叩くなど最新の注意を払ってセンスよく叩かれているのが分かります。フランスGRMとノイエドイチェヴィレを繋げるような存在なのではないかと思います。まさにこういう音楽を聴いてみたかったというのをTV TOTEMが鳴らしてくれました。これはほんとにかっこいい!tracklistからもどうぞ。 (日野)
先に出ていたシリーズがとても良く(特に4は大名盤!)、おそらくシリーズ最後となるこちらの「TV TOTEM1+2」は初期衝動をそのまま取り込んだようなピュアな作品。全4曲でそれぞれが長い尺のセッションを集めた50分を超えるアルバムとなっていて、とても音数の少ないピコピコなシンセサイザーのリズムにドラムが絡んでいく。音のスペースを意識していて、きわどいところを攻めていく2人の相性が良い。TV TOTEM3、4と併せてどうぞ! (日野)
THUNDERCATとのコラボ、GILLES PETERSONからもライクに挙げられる実力派イタリアンプロデューサーJOLLY MAREの新作アルバムが到着!名門〈BASTARD JAZZ〉からの前作同様、フリーフォームなスタイルでエスノ・コズミックエレクトロを展開。なんといってもシンセサイザー等、屈曲したウワ音に驚きます。A4「Thomas Young」、ファンキーなB1「Super Fluid」のシンセワークの多幸感が特に分かりやすいですが、全体として実験的でありながらもディスコ・バレアリック好きも反応する愉快な音色旋律と軽快なドラムが物凄く新鮮。トライバルなパーカッションの生音グルーヴとアナログな電子音との絶妙な駆け引きが絶妙。トラックリストから全曲試聴できます! (Akie)
Digitalis Recordingsからリリースしていた[Physics] やイタリアン80sジャズロック、パーカッション+シンセ・プログレのカルトな一枚Armando Bertozzi 「Fantastic World」の再発に続いて、ドイツのCHANGING IMAGESの前身となる二人によるカセットオンリーのレア・ジャーマン・エレクトロニクス、コズミック・プログレ。すごい!ORBEATIZEやばい再発が続きます。推薦。 (サイトウ)
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ポジティブに振り切れある意味狂気に満ち、世に広がらずに存在していたスペースワールド。迷いなく次々に繰り出されるメジャーな響きのシンセが逆に不安を感じさせるのは自分だけでしょうか?1983年にプライベートでリリースされた「Misterios Cosmográficos」をリマスタリング、そして84年に同じくプライベートで製作しそれも未発表というアルバム「Espiritus」から5曲選曲し1枚のレコードにまとめたのがこちら。アウトサイダーニューエイジ。 (日野)