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Alvin Curran
Canti E Vedute Del Giardino Magnetico
Superior Viaduct
- Cat No.: SV129
- 2024-05-16
アルヴィン・カランが1980年代から改良を重ねてきたサンプリング・ソフトウェアとフルサイズのMIDIキーボードのセットアップを使用した、ヒップホップの膨大なサンプルバンクを利用した荒々しいリアルタイムの即興演奏で、ドラムマシンの断片のポリリズムのレイヤーから、ヴォーカルサンプルの衝突、スクラッチ、必死のピッチシフトによるワイルドな不協和音まで、エネルギッシュでユニーク、John OswaldのPlunderphonicsもどこか思い出されるミニマル作品となっている。これは面白い!!! (コンピューマ)
Track List
イタリア・ミラノの交差点をイメージしたタイトル、フィールド・レコーディングとシンセサイザー、ピアノやオカリナ等の様々なアコースティック楽器、フレデリック・ジェフスキの5歳の息子の声によるモノローグを交えた、繊細でゆったりとしたドリーミー夢見心地のイマジナリーなサウンド・アート傑作。Edith Schlossによる美しいカバーペインティングが施されたオリジナルのジャケット・アートワークを忠実に再現、そして、Alvin CurranとFrancis Plagneによる新しいライナーノーツを封入したBLACK TRUFFLE入魂の逸品。 (コンピューマ)
Track List
昨年ALVIN CURRANの大名盤1stアルバム「Canti E Vedute Del Giardino Magnetico」がUS〈SUPERIOR VIADUCT〉から再発されたばかりですが、今度は82年に発売された3rdアルバム「Canti Illuminati」が初めてのレコード再発となります!発売当初はあまり注目されていなかったようですが、「場所、時間、個人的および集団的経験による概念の結合」にフォーカスを当てられていて、A面には「合唱団、シンセサイザー、ピアノ、テープの為の」、B面は「声、シンセサイザー、テープの為の」という副題を付けられ、声のビブラートや倍音がシンセサイザーと重なり、テープの揺れなども加わった不思議で特殊な音空間が際立った素晴らしい作品。狙ってか狙わずか、CORNELIUS CARDEWのTHE SCRATCH ORCHESTRA/THE GREAT LEARNINGの一部分やバリ島の男性合唱ケチャ、ホーミーの倍音とも一部リンクするようなところも。長く聴き続けることのできる名盤。美しい白い盤も良い。推薦!! (日野)
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Musica Elettronica Viva aka MEVで知られるALVIN CURRANが75年にリリースしたデビューソロアルバム。これまでCDで再発されたりCDボックスセットで聴けることができましたが、レコードでの再発は1981年以降初めてとなるようです。耳を澄まして聴く小さな音や和音のドローンなど、丸く心地の良い音に溢れていてMEVのアヴァンギャルドさから比べると真逆のアプローチのようにも聴こえます。しかし、シンセサイザーの不協和音やミュージックコンクレート的な手法で使われているフィールドレコーディングなどを細かいところに散りばめた細かい仕事が秀逸。B面ではテリーライリーのようにおそらくテープマシンを使用したオルガン曲やシンセサイザーを用いて作られた虫の音などもあり。ただ単純なスピリチュアルな作品ではなく、即興演奏を通じてきた音の探求を活かして実験した素晴らしい作品です。大推薦とさせていただきます。 (日野)