2023年RAベストアルバムの一つにノミネートされた話題作、ストックいたしました！〈PEACH DISCS〉〈COASTAL HAZE〉〈!K7〉からリリースを果たしているCIEL、自身も主宰に携わる〈PARALLEL MINDS〉から初のアルバム作品。コロナ禍で感じられた反中感情と人種差別の高まりに変化を与えるべくDJ活動をセーブしながら制作。竹拍子や木魚、古筝など、中国の楽器の豊かな歴史を研究し現行ダンスフロアに取り入れたコンセプチュアルな一枚。メロディにも東洋音階が取り入れられていることで神秘的オーガニックな深みを感じるサウンドに。トラックリストから全曲試聴できます！ (Akie)

電子音楽の発掘前線〈SEANCE CENTRE〉にてJOSEPH SHABASONとの共作もリリースしているオールラウンダーVIBRANT MATTER。メカニックなリズム構築にシンセシス、友人からの音声メモを断片化しサンプル使いしたオープナー「DeJohnette」(sample1)。リズムメロディックなIDMカット「Swoop」(sample2)や、妖しい加工ヴォイスとヘヴィサブが特徴的な「Ultra​-​Lettrist」(sample3)など。変幻自在、曲がりくねったリズムグルーヴでのダンス実験。 (Akie)

トロントのDIYダンスシーンにて暗躍するレコードディガーFICILIOがプロデューサーデビュー！しなりがある弾力キック、ハーフタイムの鍵盤リフのレイヤーでミニマルスティックに進行するダブテックハウス「Rush-v」(sample1)、そして四つ打ちにとどまらず夢見心地なブロークンビート「UAM」(sample2)など。ヘヴィな低音と浮遊するメロディ部の分離で空間性を形成、高低のコントラスが耳心地いい。 (Akie)

RAF REZAによる変名RADIANT AURA FACULTYも参加したレーベルコンピレーションで幕開けた〈PARALLEL MINDS〉より主宰者2人によるスプリットEPがローンチ！きめ細かいブロークンビートとエレクトロニクスが歯車のように噛み合った「If It's Dead Now, When Was It Alive?」(sample1)が顕著ですが、ゆったりとした低音が鍵になった4カット収録。同様にヒプノティックなシンセプログラミングで基礎は4/4に設定設定した「Grump When I'm Wake」(sample2)は、中盤から差し込むアルペジオループに掴まれます。上昇下降スケールでフロアを翻弄する「Ccontac」 (sample3)、試聴には選べませんでしたがブロークンビート「Down by Three」などはベースミュージックフォロワーにもハマりそうな一曲、クオリティが高いです！ (Akie)

〈PEACH DISCS〉からデビュー以後DJとプロデューサーの両面で勢いを増すCIELは「Hind Sight Is 360」(sample1)は、ポジティブなメロディラインを水泡弾けるシンセロールが飾り付けるマシンハウス。重厚ダブなベースを這わせたトライバルYohei S「Eastern Rankin」や、感傷とSI-FIが同居したパワフルなハウストラックDaniel 58「Space Bubble」など、共同設立者の3人はレーベルの方向性を示すかのようなフロアに根付いたサウンドメイクを披露。RAF REZAの「Mana Sadhana」は、アフロなパーカッションと重量ベースに神秘なヴォイスで魔法をかけるレイヴィな一打。 (Akie)