MARK FELLによる実に10年以上ぶりとなるフロア志向の作品。精力的に取り組んできたアコースティック実験と並行し再び深掘りするコアなダンスミュージック!少し聴いただけでもMARK FELLと分かる微調整ポリメトリックなサウンドと、新たに見出した現代的スタイルやエクステンディットダブの可能性。複雑なリズムの中で掴むダンスグルーヴ、待った甲斐のあるマシンファンクの最前線です。推薦!
DJ SPRINKLESとのディープハウス12インチ2枚組、ERRORSMITHとのコンテンポラリークラシック「PROTOGRAVITY」、そして大きな話題を呼んだGÁBOR LÁZÁRとのコラボレーション(すべて2015年です)以来、再びフロアに帰ってきた重要作品。10年以上かけて制作、新たなプラットフォームとして〈NATIONAL CENTRE FOR MARK FELL STUDIES〉を設立しカタログ1番としてリリース。MARK FELLオリジナルな多拍子やポリリズムワーク、微音操作は期待を通りそのままに有機的なディテールや拡張ダブなど、刺激的な試行を組み合わせた未来志向マシンファンク、前衛電子ダンスサウンド。 (Akie)
MARK FELLの新しい方向性。1976年にIANNIS XENAKISによって考案された微分音を使ったメタロフォン「The Sixxen Metallophone System」を使ったもの。ポルトガルのドラムグループDRUMMING GRUPO DE PERCUSSÃOによる演奏となります。
MARK FELLによる新しいアルバムではあるんですが、一旦MARK FELLという事を忘れてしまった方がいいかもしれません。4人のパーカッショニストDRUMMING GRUPO DE PERCUSSÃOが、MARK FELLから送られてくる信号をイヤーモニターで聞きながら微分音メタロフォンを演奏。基本的には4分程度の短い曲群であり作曲されたものの演奏のようですが、簡単なルール選定や信号の合図、時間軸を示すスコアなどを使ったものなのではないかと思います。響きはクセナキスのように計算された難解さとは逆に、プリミティブでメディテーティブな素晴らしい響き。先日このINTRAのライブを観る事ができましたが、T字の部屋に演奏者がそれぞれ別々の場所に配置され、演奏者同士が見づらい空間、逆に言えばMARKが信号で指揮するため演者同士見る必要のないものでした。客は自由な場所に移動して聞くことができ、その距... もっと読む離などで面白い効果が生まれていました。曲によっては細い箸のようなスティックで叩いたり、ゴムマレットを鍵盤に擦りつけたり、鍵盤の上にチェーンを乗せて演奏するなど、システムよりも響きの面白さの探求が優先的であった事に一番の驚きを感じました。ライブでの特殊な音空間をどうやって2チャンネルに落とすかが重要ですが、これを聴くとライブ中の考察/観察や環境が取り外されダイレクトに音の響きの面白さに持っていかれたり、一体感があるからこそ出る音の発見があったりなど2チャンネルで聴く意味も新たに感じました。不要なフィルターを取り外しじっくりと聴いてみてほしいです。Tracklistで全曲試聴できます。推薦!! (日野)
DJ SPRINKLESとのディープハウス12インチ2枚組、ERRORSMITHとのコンテンポラリークラシック「PROTOGRAVITY」、そして大きな話題を呼んだGÁBOR LÁZÁRとのコラボレーション(すべて2015年です)以来、再びフロアに帰ってきた重要作品。10年以上かけて制作、新たなプラットフォームとして〈NATIONAL CENTRE FOR MARK FELL STUDIES〉を設立しカタログ1番としてリリース。MARK FELLオリジナルな多拍子やポリリズムワーク、微音操作は期待を通りそのままに有機的なディテールや拡張ダブなど、刺激的な試行を組み合わせた未来志向マシンファンク、前衛電子ダンスサウンド。 (Akie)