KINK GONGも幾度か取り上げたヴェトナムの中部高原の少数民族のGONG CULTUREをフィールド・レコーディング。少数民族に焦点を当てたフィールド・レコーディング・アーチストで写真家で映像も手がける日本人のEisuke Yanagisawa監修です。特にGONG ENSEMBLE OF KON KOTU VILLAGEの音源は、アジアの音楽の魅力の重要な鍵があるのではないかと思ってしまうような素晴らしさです。 (サイトウ)
BILL FRISELLやSUFJAN STEVENS, MUDHONEYからLAND OF THE LOOPSにもエンジニアとして関わってきた、グラミー賞のノミネートの音楽家TUCKER MARTINEが2004年にSUBLIME FREQUENCIESに提供した、ビルマ、ラオス、タイでのフィールド・レコーディング。Brokenhearted Dragonflies。「交配にこぎつけなかったオスのトンボが、高音で胸を張り裂くように鳴きながら地面に激突して最後を迎える」というビルマの伝説に捧げられたという録音。当店でもベストセラーのDOUGLAS QUIN のアザラシ、ペンギンの南極フィールドレコーディングに匹敵するような、モジュラーシンセや、ドローン的効果をもたらす大自然エレクトロニカ。素晴らしい作品。CDでリリースされるも、永らく廃盤だった音源が限定アナログ・プレスです。「ベトナムで遂に発見!純正律で鳴く蝉のCDリリース!」「バリの田園地帯、聖なる数によるドローンを思い出しているカエル」等々今後続々とリリースされ、2015年の辺境音楽発掘のトレンドとなるであろう、虫、生き物フィールド・レコーデイングの先駆けとなる金字塔です。繰り返し聴ける。名盤。 (サイトウ)
実験音楽やサイケデリックの感覚を通過した独自の切り口でワールド・ミュージックのディープなところを紹介してきたSUBLIME FREQUENCIESの最新DVDは、 初期SUBLIME FREQUENCIESのハイライトひとつといえる東南アジアの少数民族の音楽をフィールドレコーディングした「Ethnic Minority Music of 」シリーズを提供したフランスのLAURENT JEANNEAU(KINK GONG)とともに、カンボジア、ラオス、ヴィエトナムそして中国雲南の少数民族の音楽、生活を捉えた素晴らしい映像です。今回は、会話も含めたドキュメンタリー作品になってます。56 minutes, 16:9 NTSC DVD all regions, English with Mandarin subtitles. (サイトウ)
きっかけは、母がかつてサイゴンで有名なシンガーだったことを知った彼女のアメリカ在住の娘さんが2020年初頭にリサーチを開始。そこでSublime Frequenciesから2010年に出た名盤"Saigon Rock and Soul" を編纂したMark Gergisに相談、共に現地入りして膨大な音源を発掘。このレコードにつながったそうです。
彼女は一発で惹かれる歌声と威厳あるステージ振る舞いによってサイゴンのナイトクラブにてすぐにトップへと上り詰め、そしてすぐにサイゴンの大手レコード会社や作曲家(Y Vân、Khánh Băng、Trường Hải、Thanh Sơn、Y Vũ、Mặc Thế Nhânなど)の目に留まるようになり、当時は南ベトナムはアメリカがバックだった背景もあり、ラテンからジャズ、ソウルまで流入してきたポピュラー音楽全盛期状況(ビートルズ流入ギリ前と思われる)の中で才能が開きまくったのです。数年のちのサイゴン陥落によって時代も代わり、アメリカ文化が入りにくくなってポピュラー音楽が流行りにくくなった状況を考えるとほんの数年に生きた奇跡みたいなもんでしょうか。
nhạc kích động(ベトナム語でロック音楽的な)のスターであった彼女の、64~66年の間に3つのメジャーレコード会社から30曲もの楽曲をリリース。そのドキュメンタリーです。お聴きになるとわかりますが、多様なアレンジと素晴らしき歌声。本当に色々な曲が入ってて飽きさせない。とにかくおしゃれ、、、今作の特設インスタページもあり、当時の7インチジャケット写真なんかも見れますがどれもかっこいい〜この辺もレーベルの気合い&愛を感じます。アジア音楽、和モノ流れでも、ラウンジなんかでもプレイしたらお酒が美味しくなりそう。2LP、14ページの英語&越南語解説、写真ブックレット。SFサウンドのこの感じ!面目躍如!最高〜〜〜 (Shhhhh)