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Kink Gong
Tanzania II
Discrepant
- Cat No.: CREP98
- 2024-10-02
アフリカ、アジアの少数民族の村を訪れ録音した、脅威のフィールド・レコーディングのアーカイブを持つ、自身音楽家でもあるLaurent Jeanneau。彼の初期ワークのタンザニアでのフィールドレコーディングをもとにしたサウンドコラージュ作品。ストックしました。
Track List
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中国雲南省の西南部、ラオスとベトナムにまたがる地域の少数民族ハニ族。朱色や藍色などを基調にした鮮やかな民族衣装でも知られる。
『この地域の他の多くの民族と同様、独自の伝統的な歌唱パターンが用いられ、それぞれの歌い手が文脈に合わせて言葉を変えていく。すべての歌い手が同時に集まる合唱団は、声楽ポリフォニーまたはヘテロフォニーの非常にユニークなスタイルと考えられている。この音楽の滝のような、哀愁を帯びた感じは、力強く超越的であり、このような音楽は聴いたことがないだろう。
これらの曲の多くは親密な強い感情を表現しており、演奏者は歌っている最中に涙を流す。
アンサンブルで使用される楽器は、BABI(一枚の木の葉)、MEPA(木の葉を丸めたホルンまたはミリトンの形)、CHIWO(3弦の弓楽器)、LABI(6弦の竹笛)、LAHE(3弦の小型リュート)、MEBA(縦型のリード楽器)など。』
声明や歌劇のルーツも垣間見れ、前衛的ともいえるような演奏と歌の素晴らしさ。Sublime Frequenciesに提供した「Ethnic Minority Sound」シリーズでも知られ、自身音楽家でもあるLaurent Jeanneauによる背後の空気感も閉じ込めた録音。彼の一連の録音が無ければニュートーンのアジア音楽熱は違ったものだったと思います。感謝。以前のようにコンプリートは出来なくなってしまいましたが、昨年リリースされていた名作のアナログ化。ストックしています。 (サイトウ)
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巨大なシロフォン。地面に溝を掘り、その上に木琴を配して、共鳴増幅装置として演奏するという伝統楽器「エンベール」を演奏する残り少ないグループのひとつだというNakibembe Embaire Group。アフリカの音楽の最大の魅力、ポリリズムの卓越したダンス感覚の素晴らしいフィールド・レコーディング。2020年にはインドネシアの前衛グループGabber Modus OperandiとHarsya Wahonoとともにベルグハインに出演しており、今作でもGabber Modus Operandiたちが3曲参加していて、ケチャの流れも汲むようなアヴァンギャルドな録音も収録されています。 (サイトウ)
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〈Sublime Frequencies〉に提供したアジア各地の少数民族の音楽を収集した「Ethnic Minority Music ..」シリーズで知られるLaurent Jeanneauによるカンボジア北東部の山岳農耕民族ジャライ族による葬儀の音楽のフィールド・レコーディング。2003年から2004年にかけて、「まだジャングルがゴムのプランテーションに取って代わられていない時期」の貴重な録音。ガムランの洗練とは、ちがったゴング・ミュージックの魅力。その場の空気感をそのまま封じ込めた録音の素晴らしさ。自身のアーチスト名をKink(ねじれた) GONG(銅鑼)と名付ける、GONGに魅せられた男の、「学術目的ではなく、冒険心が産んだ結果だ」という、先鋭ミュージシャンとしての感覚で収集した音源。ベルギー、名門、〈Sub Rosa〉からのリリース。 (サイトウ)
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創業46年アフリカンアートのパイオニア的存在である、株式会社東京かんかんの代表・小川弘が長きに渡り収集した西アフリカに分布する少数民族の様々な民具。それを西アフリカの国ごと部族ごとに仕分けし、それぞれが持つ祭具や民具の用途や小話などを旅の道中に撮影した写真と合わせて説明した目にも楽しいビジュアルブックです。
第1弾はマリ共和国。ドゴン族の仮面舞踏やバンバラ族の儀礼についてなど現地のリアルな写真と共に分かりやすくまとめています。
口頭伝承で内密に受け継がれてきた祭礼のしきたりに沿って作られる、舞踏用の仮面の造形美や、まじないの意味が込められた彫刻付きの生活品などをまとめています。巻末にあるQRコードからストリーミング出来るDJ Shhhhh監修のマリ音源のみを集めたミクスチャーミュージックを聴きながら、現地の様相に思いふけってお楽しみください。
パプア・ニューギニアの東部の高地と、ラグーンが存在する東海岸マダンの少数民族の音楽にスポットを当てたコンピレーション。 70年代、80年代にDavid Toopの〈Quartz Publications〉や〈Ocora〉などからも、パプア・ニューギニアの録音を残してきたRagnar JohnsonとJessica Mayerによる1976年と1979年に行った未波発表の録音。
"神聖な笛、うなり木などを使った男性の通過儀礼の音楽、東部高地の竹製のジューハープ、ヤムイモの豊穣を祈る笛、歌。ナマ(「鳥」)の神聖な笛。マダンのフィニステール山脈からは、Mo-moの竹の共鳴管と歌がある。マダンのラム・コースト地方は、ワウダン笛、ガラムットスリットゴングと歌、マナー笛、ヌビア・シシムングム村からはシャム笛とグナ笛とガラムットの演奏が録音されています。見開きスリーヴ, 8pp フルカラー:ブックレット.2LP。
この音源のリリースと同時に、ラグナー・ジョンソンによる録音の経緯を綴った書籍「A Papua New Guinea Journey」も出版されます。 (サイトウ)
台湾の人口の大半は漢民族ですが、それ以外にも50万人ほど原住民がいるそうで、その彼らの起源は5000年前に海を渡ってきたオーストロネシア人だと言われています。それぞれの民族は各々言語を持ち、殆どは東側の山岳に棲んでいたとのこと。お祝い事だけでなく、雨乞い、精霊との会話に用いられた原住民たちの声楽を集めたのがこちらのコンピレーションCD。アミ族、タイヤル族、ブヌン族、パイワン族、プユマ族、ルカイ族、タロコ族、ツォウ族、ヤミ族の9種族の声。そして口琴、太鼓、竹笛などの伴奏も。オーストロネシア語族はマダガスカルから東南アジアまで分布されるそうで、そのせいでしょうかアジアのフォルクローレというより、海の記憶の音楽というか、ニューカレドニアやインドネシアのそれと近い、殆ど一緒。と思ったらアイヌ音楽のような響きのものまで。位置は日本のお隣ですが、ここまで全く文脈が違う音楽があったとは驚き。個人的にも声楽は好きで世界中のを集めてますが、台湾だけでここまで豊潤なものがあるとは。曲名も"太古のラブソング"などロマンチックですなあ。一生聴きましょう。 (Shhhhh)
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LAURENT JEANNEAUの民族音楽の録音の出発点となるタンザニアでの録音。歌と、ムビラ/親指ピアノ、弦楽器のような民族楽器ゼゼをベースにしたものなど。音質、質感の心地よさもLAURENT JEANNEAUならでは。〈SUBLIME FREQUENCIES〉の「Music Of tanzania」に収録されている録音もあります。 (サイトウ)
〈SUBLIME FREQUENCIES〉の「Ethnic Minority Music」シリーズに音源を提供し、〈DISCREPANT〉から、民族音楽とエレクトロニックをコラージュした作品もリリースしているKINK GONGことLAURENT JEANNEAUによる少数民族の音楽のフィールド・レコーディングをアーカイヴしたCDRをストックしました。ベトナム/ラオスのもっとも小規模の少数民族ブラオ族による音楽で、仏教や中国、元の時代の芸能等を背景に、アジアの各地で様々なヴァリーエーションを持つ、東南アジア音楽の主要な楽器GONG(銅鑼)を使った演奏。背後の自然の音や、会話、気配も録音したLAURENT JEANNEAUの録音も魅力です。 (サイトウ)
〈SUBLIME FREQUENCIES〉の「Ethnic Minority Music」シリーズに音源を提供し、〈DISCREPANT〉から、民族音楽とエレクトロニックをコラージュした作品もリリースしているKINK GONGことLAURENT JEANNEAUによる少数民族の音楽のフィールド・レコーディングをアーカイヴしたCDRをストックしました。眉を剃り、鮮やかな赤色の頭巾のようなものと、黒をベースにした民族衣装を身にまとうベトナム北部の山岳民族赤ザオ族。アカペラでの独唱や、拍をずらした輪唱のような歌。 (サイトウ)
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〈Sublime Frequencies〉からの「Ethnic Minority Music」シリーズや〈Sub Rosa〉からのカンボジアの少数民族の音楽、また〈Discrepant〉、〈Akuphone〉などから自身の作品のリリースを行なってきたKink Gong。この名前は、アジアの民族音楽の重要な楽器のひとつGONG(銅鑼)に基づいていて、kink (よじれた、ねじれた) 銅鑼といった意味があります。タンザニアは、アジアの少数民族をリサーチはじめる1999-2000年にかけて訪れていて、世界でも残り少ない狩猟採集の生活の伝統のまま生きる部族セレンゲティ平原のハヅァ族、モザンビークのマコンデ族の録音を元にKink Gongがサウンドコラージュした「Tanzania」の続編。 (サイトウ)