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Yuching Huang
The Crystal Hum
Night School Records
- Cat No.: LSSN095
- 2025-03-10
台湾のシンガーユーチン・ホァン(黄雨晴)。不思議な感触のドリームポップ。Night School Recordsからのアナログリリース。ストックしています。
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EM RECORDSからイサーン、モーラムの歌姫アンカナーン・クンチャイ名盤再発。『(モーラム:モーは達人、ラムは声調に抑揚をつけながら語る芸能。つまり“語りの達人”で、その歌手とジャンル両方をさす名称。)』当時16歳だったというアンカナーン・クンチャイの独特のモーラムの節回し。ケーンやソーの民族楽器に、シンセサイザー等の電子音も融合された伝統的音楽。ダンス/舞踊の感覚があって亜熱帯の天然サイケデリックの魅力溢れる一枚。映画「バンコクナイツ」での占い師/シャーマン的役として出演し、啓示めいた語りがそのままラム(歌)になっていくシーンは深い印象を残す。 (サイトウ)
初めて聴いたのは、SUBLIME FREQUENCIESのコンピ。ボン(マリファナ)さえあれば、金も彼女も要らないとう英訳と共に紹介されていた「ボン・チャー・ボン(パイプよパイプよ)」。ルクトゥン歌手として活動し、モーラムやレイの要素も混合しながら発展したイサーン歌謡。田んぼ仕事以外の頭の中の99%は、酒と女、スケベでいっぱいの泥臭く茶目っ気たっぷりのうねりは、アジアン・ミュージック・ファンを魅了し愛されてきました。タイファンク、モーラムの現在視点での再評価したキーマンの一人、バンコクのDJ、マフト・サイも彼のことをリスペクトして、自身のPARADISE BANKOKの3周年にスペシャルゲストとして招いておりました。訳詞や丁寧な解説のついたうれしい再発! (サイトウ)
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イサーン出身のタイ音楽界の重要人物、スリン・パクシリが手掛けたバンチョップ・チャイプラによるソーラン節のミミコピーパクリ!楽団を従えたリッチなエキゾプロダクションとバカバカしさのギャップが素晴らしすぎます。B-SIDEはサマイ・オーンウォンによる「恋の季節」。耳コピしたと思われる出だしの日本語遣いに、がっつり掴まれられます。 (サイトウ)
まだアメリカが知らないHIPHOPの最新形はここにある。88risingと真逆な方向からアジア・ローカルをレペゼンし、それ故にグローバルに通用する全くフレッシュな音楽を作り上げてしまうタイの異能、Juu。オートチューンを手にいれたキャプテン・ビーフハートか?水牛に乗ったドレイクか?1stフル・アルバム『ニュー・ルークトゥン』登場。
Juuとは何者か?魅力的なアクトが次々登場するタイのHIPHOPシーン。その中でもOGとしてリスペクトされるJuuだが、タイ国外からその存在をキャッチするのは困難を極める。タイ語で歌いフィジカルはゼロ、Youtubeにしか存在しなかったその痕跡をOMK(One Mekong)が辿って接触に成功。2017年、遂に彼を招聘して初来日ライブを敢行しその異形な音楽性と人物像が明らかとなる。太すぎるベースと細かく刻まれたハイハットのグルーヴはTRAP以降のそれだが、自在に伸縮するフロウ、英語・タイ語・日本語・甲州弁を織り交ぜるぶっ飛んだ言語感覚、そして豊穣なタイ音楽クラシックからの引用(あとファニーな人柄も)そのどれもが当世に溢れるTRAPコピーキャットと全く別次元にいることを示していた。
本作はこの異才とOMKの面々が意気投合し、stillichimiya/OMKのYoung-Gのリードで共同制作を始め、およそ2年がかりで完成したJuu初のフル・アルバムとなる作品だ。大半のトラックがYoung-Gの手になるもので、このサウンドがまたOMKのアティテュードを反映した野心にみなぎっている。チンやカウベルやケーン、ピンといったタイの楽器を随所に取り入れつつ、しかし決してエキゾチックな味付けに使っていない。タイに元々あるビートやグルーヴを注入するため、それらを必然として取り込んでいるのだ。そしてメロウな曲で滲み出るのはルークトゥンとも日本の演歌とも通じるフロウ(歌心)。それらがJuuのバックグラウンドであるHIPHOPやレゲエを介してなんとも言えない「新しい歌謡感」を生み出している。
タイトルの『ニュー・ルークトゥン』が示す通り、本作は死滅しかけていたタイの歌謡ジャンル、ルークトゥン(*1)を最先端HIPHOPでパッタナー(*2)したものだ。このルークトゥンという音楽は、HIPHOP同様に過去のクラシックを何度も引用(サンプリング)し蘇らせる。そしてこれもHIPHOP同様に歌詞(リリック)が非常に重要な音楽でもある。このルークトゥンとHIPHOPに共通するマナーを完全に矛盾なく消化しきったのが本作の特徴だ。Juuが制作の過程でYoung-Gに「これはニュー・ルークトゥンだ」と言ったことから付いた本作のタイトルだが、これは必然というべきネーミングだろう。本作は「最新のHIPHOP」であるし「最新のルークトゥン」でもあるのだ。タイHIPHOP界最高の”マスター・ポエット”としてリスペクトされるJuuの詩の世界は、翻訳に難航を極めた完全対訳を是非チェックしてほしい。
アルバム「秋色」リミックスシングルで、とりわけアフロポップフラシック「Yeke Yeke」カバーである「地球大追蹤」のアフロハウスリミックスの(sample1)が収録されているため人気が高く中古市場でも高額取引されている幻の12インチ!他にもTHREE DEGREESのメロウグルーヴ「When Will I See You Again」を、しっとりバラードカバーした「幾時再見 (Airport Mix)」(sample2)など人気曲が収録。この機会に是非。 (Akie)
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Jazzman からのGreasy Mike'シリーズ第5弾。中国、東南アジアやカタコト日本語などサーフ、カレージ、ロックンローンの謎の音源がずらり。すごい。 (サイトウ)
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アフリカを訪れた「Trp #1 In Africa」に、続いて第2弾はベトナム。ホーチミン、ハノイ、フエ、フーコックの4つ町、島で録音された4曲!sample2も最高。飛び道具にも。どうぞ。 (サイトウ)
シンガポールで遊郭や賭博、不衛生な食堂、安宿が残る歓楽街、ゲイラン・ロードにある麻婆豆腐屋の屋上にあるスタジオをホームにしているクリボ・レコーズのプロデューサーでミュージシャンのマゴット。ヴィンテージ機材でっぱいの狂気じみたスタジオの魔術が、母国の文化のるつぼの中で、彼の世界のサウンドトラックとなる、蒸し暑く、汗ばむような、ファンキーでグルーヴィーな楽曲を生み出している。
グローバルに広がるレトロ・ファンク&ソウル・ムーブメントと同調しながらこの地域ならではの色もある。マゴットと彼のコラボレーターたちによる作品で、タイのルーク・トゥン/モーラム、アフリカのアフロビート、70年代のアメリカン・ファンク、ディスコ、サイケ、ソウル、UKポップの雰囲気持つ。このクリボ・レコードのシングル・コレクションは、マゴットの特異な音楽的姿勢を覗き見ることができ、ヌサンタラ群島のユニークな文化的景観を知るガイドである。推薦盤。 (サイトウ)
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一部のレアレコード・レコクターの間で幻の一枚として知られ、愛されてきたLEONG LAUの1974年「Dragon Man」。ライヴ会場とシドニーとマレーシアの一握りのレコード店でのみ少量販売されただけのメガレア・アルバム。オリジナル17万円を超える値段での取引が記録されてます。JIMI HENDRIXやブリテイッシュロック、ブラック・ジャズ、VELVET UNDERGOUND等からの影響が垣間みれ、革命や愛を謳う、ブルージー&ジャジーなサイケデリックロック、驚異のサウンド! (サイトウ)
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80年代のオブスキュアなシンセポップ、コールドウェイヴのレアな音源、未発表の音源をリリースするために設立されたANNA LOGUE RECORDSから、2012年に上海で結成されたシンセポップQUIETER THAN SPIDERSのデビュー・アルバム。アナログ・ストックしました。イギリスのオンライン電子音楽マガジンは、21世紀のOMDとフェイバレットとして紹介、オランダのシンセサイザーミュージックのソーソリティーBordello A Parigiもディトリビュートを手掛けるなどワールドワイドに注目されているようです。アップテンポのシンセポップ、SCI-FI、幻想的なジングル、スペースシンフォニックな曲など。ANNA LOGUEの中心的存在 The Silicon ScientistやコペンハーゲンのDelayscape、Rational Youthにも所属したカナダのレジェンドKevin Komoda等がリミックスを手がけた音源も収録しています。180g重量盤、ポスターやポストカード、ステッカーが封入された見開きスリーヴ2LP。 (サイトウ)
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YU SUのデビュー作から中国やシンガポールのアーティストまで網羅するレーベル、bié Records。Bandcampを覗くとまだ見知らぬアジア発エクスペリメンタル、アンビエント良作が並んでいます。アジア勢だけでなく、Modern Loveからリリースの人気女性作家ともコラボする女性打楽器奏者Valentina Magalettiのソロ作のリリースにセンスを感じます。他にもKing Gongの名前も(!)。
今作はそんなbié RecordsとSHIKA SHIKAの音源をお互いリミックスし合うというコラボレーション。El BuhoとBarrio Lindoはもちろん、DJ RaffにVoodoohopのNUMAGAMAが参加。時折入るオリエンタルな旋律も心地よく、この辺が南米のマイナーコード哀愁と妙に相性いいなという発見です。全編ミッドテンポのオーガニック・ダンス集となっておりますその中でもやっぱりEL BUHOいいですね(sample2)。アジアエレクトロニックの新たな流れの予感も!!!!
※入荷時よりジャケット上部に若干の背割れがございます。恐れ入りますが、予めご了承願います。 (Shhhhh)
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中国雲南省の西南部、ラオスとベトナムにまたがる地域の少数民族ハニ族。朱色や藍色などを基調にした鮮やかな民族衣装でも知られる。
『この地域の他の多くの民族と同様、独自の伝統的な歌唱パターンが用いられ、それぞれの歌い手が文脈に合わせて言葉を変えていく。すべての歌い手が同時に集まる合唱団は、声楽ポリフォニーまたはヘテロフォニーの非常にユニークなスタイルと考えられている。この音楽の滝のような、哀愁を帯びた感じは、力強く超越的であり、このような音楽は聴いたことがないだろう。
これらの曲の多くは親密な強い感情を表現しており、演奏者は歌っている最中に涙を流す。
アンサンブルで使用される楽器は、BABI(一枚の木の葉)、MEPA(木の葉を丸めたホルンまたはミリトンの形)、CHIWO(3弦の弓楽器)、LABI(6弦の竹笛)、LAHE(3弦の小型リュート)、MEBA(縦型のリード楽器)など。』
声明や歌劇のルーツも垣間見れ、前衛的ともいえるような演奏と歌の素晴らしさ。Sublime Frequenciesに提供した「Ethnic Minority Sound」シリーズでも知られ、自身音楽家でもあるLaurent Jeanneauによる背後の空気感も閉じ込めた録音。彼の一連の録音が無ければニュートーンのアジア音楽熱は違ったものだったと思います。感謝。以前のようにコンプリートは出来なくなってしまいましたが、昨年リリースされていた名作のアナログ化。ストックしています。 (サイトウ)
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2022年にインドネシアのカセットレーベルOrange Cliff Recordsからのカセットにリリースに続く2NDアルバム。
〈Guruguru Brain〉と〈Orange Cliff Records〉のダブルネームでのリリースです。彼らの故郷ジャティワンギの地域性、歴史、伝統に根差した作品だというアルバムで、瓦や粘土で作られた楽器も使用しているそうで、
「粘土で作られたファズ・アウトな楽器に、この世のものとは思えないチャント。埃っぽい道を走ったり、地元の幽霊と踊ったり、土の匂いを思い出したりするのに最適。」とレーベルのコメントにもあります。 (サイトウ)
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初の大阪でのライヴも最高だったCHURASHIMA NAVIGATORと、DJ KENSEIがstillichimiya, Young Gとコラヴォレートした「Khaen Whistle」を再構築。アジア各地のシーンや文化と結びついて新たなカルチャーが産まれてきている中、注目のリリース、日本のアンダーグラウンドシーンで活動してきたムーチーや、みんなの成熟ぶりを伺えるクレイジーなエスニック・ダブサウンドです。 (サイトウ)
北京発のレーベルbié Records。初めて名前を聞いたのはYU SUのリリース、2021年にスタートし、中国、国内外の繋がりのあるアーチスト、Howie Lee、TomagaのValentina Magaletti、アジア少数民族音楽のスペシャリストとしても知られるKink Gongや、台湾の林強といった先鋭アーチストを擁し、Shika Shikaともコラヴォレーションしたリリースを行うなど注目のレーベルです。映像作品やヴィジュアル、オブジェクトなどを手掛けるアーチスト沈秀鹏を中心に、おなじくfxrxzxという名義で活動するシンガポールのマルチメディア・アーチストFarizi Noorfauzi、またLAのSavedher.やブリストルのGhost NotesクルーNickysofttouchなどが参加しています。アートワークはレーベルの中心的存在、工工工 (Gong Gong Gong) のTom Ng。bié Records、アジア圏を中心に様々なアーチストを巻き込んで面白い動きです。昨年リリースされたアナログ、レーベルより直送です。推薦盤。 (サイトウ)
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〈Sublime Frequencies〉に提供したアジア各地の少数民族の音楽を収集した「Ethnic Minority Music ..」シリーズで知られるLaurent Jeanneauによるカンボジア北東部の山岳農耕民族ジャライ族による葬儀の音楽のフィールド・レコーディング。2003年から2004年にかけて、「まだジャングルがゴムのプランテーションに取って代わられていない時期」の貴重な録音。ガムランの洗練とは、ちがったゴング・ミュージックの魅力。その場の空気感をそのまま封じ込めた録音の素晴らしさ。自身のアーチスト名をKink(ねじれた) GONG(銅鑼)と名付ける、GONGに魅せられた男の、「学術目的ではなく、冒険心が産んだ結果だ」という、先鋭ミュージシャンとしての感覚で収集した音源。ベルギー、名門、〈Sub Rosa〉からのリリース。 (サイトウ)
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インドネシア、スマトラ島のグループSUARASAMAの98年の1STアルバムをDRAG CITYが再発!トラディッショナルなスマトラの音楽をベースに、SUFI、中近東、インド、アフリカ音楽の影響取り入れているそう。ふわりと柔らかい空気感が、淡い異次元へと誘う素晴らしいサウンド。 (サイトウ)
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ここ数年の"フィールド・レコーディング"がキーワードになる数年前からこの人のお仕事でたっぷりと世界旅行してましたね。Francois Jouffaによる南インド・フィールドrecの旅。南インドといえばのカーナティック音楽。カタカリ(南インドのケーララ州、マラヤーラム語圏のマラヤーリに伝わるインド古典舞踊)の歌、ヴィーナ(撥弦楽器で弦を弾く古代インドのリュート)の名手たちによるラーガ、寺院音楽、打楽器群が収録。フィールドREC入門にもどうぞ。他ではみられないフランスのフレモー社が使う重厚3CDケースももはやレアでして、CD体験でどうぞ。 (Shhhhh)
SUBLIME FREQUENCIESからリリースされた名作、インドネシア、ボルネオ島のダヤク族の儀式の音楽フィールド・レコーディング「Kwangkay」の監修/録音を手がけたアジアン・ゴング・ミュージックの研究者で、スペシャリスト VINCENZO DELLA RATTAによるバリ島の録音のガムランのフィールド・レコーディング。1~4はバリ島北部のDHARMA SHANTI ORCHESTRA、5-9は、芸能の町ウブドでの録音。ドビュッシーやラヴェル、メシアンから、現代音楽世代、現在のテクノ以降の世代にも音楽的魅力を放ち続けるガムランの会場のざわめきもパックした良い録音です。ポリフォニックなエキゾチック・ミュージックの魔力。推薦! (サイトウ)
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ベルリンの Henrique UbaとのデュオAemongでDiskotopiaからカセットリリースもあるYu-ching Huang。
LOW-FI、サイケデリック、シューゲイズ、ドリームポップ、初期Jesus & Mary Chain的な感じも。カシオトーン、歪んだギター。異世界へと誘います。
『「The Crystal Hum」は、埋もれた欲望、アパートの窓からしみ出す夜の残響の軌跡、日記的なヴォーカル・パフォーマンス、深くエモーショナルでエボケイトなウェスタン・スタイルのストリングスで鳴り響く。挫折と実験の末にユーチン・ホァンによって作られたこのアルバムは、ミニマリズムと縮小の練習であり、JohnJohnのようなトラックでは、弾力性のあるベース、スプリング・リバーブ・トレイル、挿入されるヴォーカル、膨張し脱臼するシンセしかフィーチャーされていない。ベニス、台北、香港の迷路のような閉ざされた通り、あるいは想像の中の鏡のような通りで迷子になるためのサウンドトラック。』 (サイトウ)