Tag: Argentina
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Fernando Gelbard
Didi
Altercat
- Cat No.: ALT028
- 2025-10-24
オリジナル盤は激レア!フェンダーローズ&ムーグの響きもスピリチュアルにユニークに浮遊感が彩る1974年の知られざる南米アルゼンチン・ジャズ史の置いて唯一無二の存在である孤高のピアニスト/フルート奏者/プロデューサー、フェルナンド・ジェルバードのデビュー作にして唯一のアルバム傑作秘宝「Didi」が、2002年Whatmusicからのリイシュー以来、なんと23年ぶりにアナログLPがオフィシャル復刻された!祝!
フェルナンド・ジェルバードはアルゼンチンでジャズにおける電子楽器の可能性をいち早く探求した一人であり、伝統に根ざしつつも時代を先取りした作品を生み出してきた。1974年に録音された「Didi」は、まさにこのビジョンを体現しており、モーグ・シンセサイザーやフェンダー・ローズといった電子キーボードのみで演奏されたこのアルバムは、ビバップのハーモニーとボサノヴァ(ゲルバードはブラジル音楽への深い愛情を抱いていた)、南米ラテン・グルーヴ、そして、アフロアメリカン、カンドゥンベのリズム・テクスチャを融合させた万華鏡のようなサウンドスケープは南米ジャズの新たな方向性を切り開いた。
南米独自のロマンチシズムが、Fernando Gelbardによるフェンダーローズによってエレガント内省宇宙にロマンチ ...もっと読む (コンピューマ)ックに広がっている。黄昏の美しい調べが空間を浮遊する。しっかりとグルーヴをキープするベース、絡みつきリードさえするラテン・パーカッションのリズム。先鋭的で実験的なムーグの響き。豪華見開きジャケ。全6曲。全曲それぞれが魅力的な楽曲である。ドイツ名レーベルAltercatからのすばらしき正規LP復刻。見開きゲートフォールド・ジャケット重量盤LP。ライナーノーツ封入。音質もバッチリ素晴らしい。 (コンピューマ)
Track List
- 2LP+DL+BOOKLET
- CD+BOOKLET
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Juana Molina
Segundo
Crammed Discs
- Cat No.: CRAM227DLP
- 2025-10-13
今でも続く21世紀の中南米音楽探究の磁場のコア、、、00年代初頭の良くも悪くものキラキラムードに素敵な影を落としたフアナ・モリーナ。モノ・フォンタナがインストの宇宙でしたらこちらはボーカルもの。21周年バージョン、16Pの糸かがり綴じ大判インサートが封入。写真、イラスト、本人によるテキスト付き。
20世紀の終わりまであとラスト1ミリというタイミングで彗星のように出現し、アルゼンチンの音楽という聴きなれない括りを知らしめ、我々今の耳を作ったのはこの盤(とモノ・フォンタナ"CIRUELO")です。この不思議な色気と浮遊感はあらゆる00年代~のSSWに影響を与えたであろうもちろん今に通じるスタンダードへ。土と星の匂いのするサイケデリック感はむしろダンスミュージック好きに先に受け入れられました。ノスタルジック感ゼロ。21周年らしいが、そんな時間の感覚さえ掴み切れず逃げていく。
"バルセロナのソナー・フェスに出演後にアレハンドロ・フラノフ(アルバム参加)はそのままマヨルカにいる弟に会いに行き、先にブエノス・アイレスに戻り予定されていた公演の準備をしていた彼女は不安になり、アレハンドロに電 ...もっと読む (Shhhhh)話すると「もう独りでステージに立ったほうがいい」と言われ、激怒。アレハンドロは90年代にシンセサイザーを持って私の前に現れ、扉を開けてくれた。そして、私を置き去りにして、次なる扉を開いてくれた。"
という寓話のようなエピソードなど。 (Shhhhh)
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Sidirum
Hemi
Lassi International
- Cat No.: LS005
- 2025-09-05
アルゼンチンのプロデューサーSIDIRUMの最新作が入荷!Thomash(Voodoohop)、スローハウスの注目株iorie、Federico Esteves参加!
ニコラ・クルスやバリオリンドが頭角をあらわす中でも淡々とBandcampで佳作をリリースしずっと追っかけてたアーティストのひとり。満を持してのリリースは自身のレーベルからです。エレクトリック・フォルクローレ独特のスローめパーカッシブな南米シーケンスとトーマッシュや個人的にも注目してるiorie(remix,sample1)といったヨーロッパの勢の参加で不思議なバランスながら、ダークでマイナーコードになりすぎないストイックで工芸品のような南米密林テクノでミステリアスなシンセ使いは界隈随一。この辺それぞれ個性を出してきましたがここまでやってくれるとは驚きです。Thomashによるremix(sample2)はVoodoohopの独特のダークキノコ感が思い出されてそれもよしです。Chanchaやバ ...もっと読む (Shhhhh)リオリンドとも違った路線の新展開。ゲスト参加の曲もいいんですが全曲良い!!!!カッケー!!!
*入荷時にジャケットに若干の傷あり。ディスカウント価格にて提供します。もちろん再生には問題なしです。 (Shhhhh)
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V.A.
Viento Sur
Vampi Soul
- Cat No.: VAMPI 257
- 2025-06-01
この日が来たか。。アルゼンチン音楽の金字塔にして20世紀音楽最期の宇宙盤、MONO FONTANAの"CIRELO"をリリースした伝説的レーベル、MELOPEAの遅すぎたコンピレーションがついにここに登場。フォルクローレやタンゴを網羅したレーベルですが、こちらには70~90sの謎のフュージョン、ジャズ・ロック、ニューエイジ・アンビエントを中心にコンパイル。アルゼンチン拠点のDJ、Bárbara SalazarとAlejandro Cohen (dublab) によるセレクト。
バレアリック、コズミックといった再発キーワードが発明されたようにはいかず、アルゼンチン産のこの周辺だけはプログレとか雑な括りで紹介されてましたが、きちんと聴いたらそう括るにはあまりにも豊穣だったアルゼンチン音楽。アレハンドロ・フラノフ、フアナ・モリーナら"音響派"らの親的世代、そしてチャンチャやバリオリンドたちエレクトリック・フォルクローレの祖父といった構図でしょうか。もちろんカルロス・アギーレ、キケ・シネシらコンテンポラリー・フォルクローレ勢も90年代にリリースしています。特にキケは代表作までこのMelopeaから出してますね。
発起人はアルゼンチン・ロックのパイオニアの一人、リト・ネビア(CHEE SHIMIZU監修によるコンピもありますね)による自らのアルバム、"Melopea" ...もっと読む (Shhhhh)から取られたものだと思われます。ここに収められているのはやはりダンス耳に親しみやすいシンセを使った奇トラックたち。フュージョンやニューエイジ、アンビエントでもシンセの使い方が独特で妙な訛りと宇宙感が滲み出てしまう、、コズミックやバレアリックと呼ぶには快楽よりもジャズやロック、フォルクローレすぎるし、軍政時代の影響かもう少しシリアス(この辺の影にはもちろんSPINETTAの影響も)。アシッドと呼ぶには伝統すぎるし、南米色すぎる。謎シンセに突然そこはとない感情が入り込んでくる、隣国ブラジルとは違うこれがアルゼンチンの音楽。個人的には、ディストリビューターとしてこのMelopea DiscosのCDを輸入しまくって山辺さんと夜な夜な発掘活動してたもので感慨深い。もちろんパーカッション、ミニマル要素もあるトラック群なのでラウンジDJなんかにもどうぞ。タイトルにある南の風とはどういう意味か。大号泣。 (Shhhhh)
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Litto Nebbia
Bazar De Los Milagros
Vampi Soul
- Cat No.: VAMPI 243
- 2025-04-21
これですよね、、アルゼンチン・ジャズ・ロックの素晴らしさ。モノ・フォンタナもリリースした、伝説的レーベルMelopeaのオーナーであり、アルゼンチン音楽のリリースに多大な影響を及ぼした大御所であるリト・ネビアの大名作!!!
アルゼンチン70年代ジャズ・ロックの特殊性はモノ・フォンタナ、スピネッタからもわかると思いますが、例えば独自のコード感と南米特有の情感、ブラジル音楽とはまた違うアシッド具合、そして美しさ。シンセやギターの具合もバレアリック感も携えてボサ風リズムの曲なんかもあって70年代南米ロックの醍醐味が詰まってます。個人的にもCD盤を輸入しまくってたので嬉しいLP化。リマスター音源を使用し、1976年のオリジナルに付属していた32ページのブックレットを復刻。
Chee Shimizu さんが著書『Obscure Sound』で取り上げられてます。 (Shhhhh)
Track List
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Mateo & Cabrera
S/T
Bizarro
- Cat No.: 90859
- 2025-04-21
大号泣!南米ウルグアイの伝説的カリスマシンガー・ソング・ライター、エドゥアルド・マテオ(1950〜90)の87年作の珍しい盤が入荷です。
マテオ次世代を代表するSSWのフェルナンド・カブレラとの共演盤。しかし、ボサノバのギター、情感サウダージをここまでおかしく解釈したのって世界的にみてもマテオ一派だけなのでは?そこにカンドンベのリズムとパーカッション(マテオが叩いてます)がなんとも弱々しいながら中毒性抜群、そこもまた多大にサイケデリック。ラテン/ワールドミュージックと呼ぶにはアシッド過ぎるし、シンガーソングライターと呼ぶには土着でオリジナル過ぎる。とはいえ、奇天烈だけではなく美しい南米サイケデリア。ずっと聴けます。「Yu Le Le」やラストにディアネ・デノイールとの共演盤でも演じられているマテオの名曲「メホール・メ・ボイ」を収録。 (Shhhhh)
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Clan Caiman
Asoma
Em Records
- Cat No.: EM1195CD
- 2024-10-11
アルゼンチン・ニュー・ニュージックを代表する音楽家、エミリオ・アロ率いる五重奏団、クラン・カイマン(和名:カイマン族)のセカンド・アルバム登場。更に徹底した抑制の下、催眠音と原始的な脈動で奏でられる高湿度の室内部族音楽。
当店でも、アルゼンチン、南米音楽、再考の中で重要だったアーチストの一人エミリオ・アロのプロジェクトCLAN CAIMAN。新作です!ゆらりと浮遊する音の感覚、ミニマルな構築のユニークと、トロピカルとフォルクローレのいなたくも、ミステリアスな異次元世界。じっくりよいです。 (サイトウ)
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Viejas Raíces
De Las Colonias Del Río De La Plata (feat. Jorge López Ruiz)
Altercat
- Cat No.: ALT013
- 2024-06-18
アルゼンチンのベース奏者名手Jorge Lopez Ruiz(ホルヘ・ロペス・ルイス)によって結成されたグループVIEJAS RAÍCES(ヴィエハス・ライシス)による1976年のセカンドアルバムにして、スペーシー・メロウなシンセサイザーも狂おしくかっこいい南米ラテン・ジャズファンク激レア至宝「De Las Colonias Del Río De La Plata」が嬉しいアナログLP復刻。大推薦盤。
アルゼンチン・ジャズ界の重鎮ホルヘ・ロペス・ルイス、彼の盟友であるドラマーのポチョ・ラプブル、チリの天才ピアニスト、マティアス・ピサロによるトリオ編成で奏でられる、ジャズとウルグアイのカンドンベがスリリングに融合し、ロペス・ルイスの映画音楽仕事での長い経験も活かされたエレガント見事なアジムスばりのスキャット&ハミングも交えたスペーシー宇宙感も極上のジャズファンク・アルバムとなっている。スペーシー&メロウなシンセサイザー、シャキシャキのブレイクビーツ・ドラムに、スパークするパーカッションも効いている南米密林ジャズファンク/レアグルーヴ秘宝。これはかっこいい!!!ドイツ名レーベルALTERCATからのオリジナルマスターを使用した丁寧な復刻。アルゼンチン音楽ジャーナリスト、Claudio Pari ...もっと読む (コンピューマ)si(クラウディオ・パリシ)によるライナーノーツと未公開写真を含む8ページのブックレット付き。全曲最高!まずはサンプルから!そして、トラックリストからもぜひ。 (コンピューマ)
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Jorge Lopez Ruiz
Un Hombre de Buenos Aires
Altercat Records
- Cat No.: ALT026
- 2024-01-28
オブスキュアなアルゼンチン70s ジャズ。ホルヘ・ロペス・ルイス1971年の「Bronca Buenos Aires」に続いて、78年「Un Hombre de Buenos Aires」。Altercat Recordsからのリイシュー。フォルクローレ・パーカッション奏者の巨人ドミンゴ・クーラも参加しています。独特の時間感覚、世界観。名盤。
アルゼンチンからアメリカに渡り、海外で成功したガトー・バルビエリやラロ・シフリンにも匹敵する才能とレーベルが紹介するジャズ・ベーシスト、コンポーザーのJorge Lopez Ruiz。Altercat Recordsから2つ目のリイシュー。「ブエノスアイレスの男」。スキャットコーラス、複合的なグルーヴ、ピアソラの以降のニューウェイヴ、ヌエボ・タンゴのバンドネオン奏者、現在もECMなどで活躍するディノ・サルーシ、アルゼンチン・フォルクローレに革命を起こしたボンゴ奏者ドミンゴ・クーラも参加しています。当時の南米ジャズやサウンドトラック、フォークローレ、ルーツと新しい波の融合、先鋭達が残した素晴らしい音源。 (サイトウ)
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Luz de Agua
Poemas de Juan L. Ortiz
Inpartmaint Inc.
- Cat No.: RCIP-0351LP
- 2023-12-21
アルゼンチンの00年代の静的フォルクローレ現象から今に至るアンビエント/環境音楽への流れの源流の一枚が待望のアナログリリース!アルゼンチン00年代の重要人物カルロス・アギーレのレーベル、SHAGRADA MEDRAから05年に発表され、密かに語り継がれてた知る人ぞ知る一生モノの一枚です。
アルゼンチンの19世紀の詩人、Juan L.Ortizの言葉に曲を付けたもの。アギーレらの、コンテンポラリー・フォルクローレは最先端のアンビエントともとれる瞬間もあり、かすかに主張する南米のリズム。英米のフォークではけしてたどり着 けない、涅槃に行き過ぎないストイックな内面宇宙。手作り風の特殊ジャケットにも愛を感じます。タイトルは「水の光」の意。祝!2023年レコード再発、、、泣。当時から紹介してきた人たちの愛情も感じます。 (Shhhhh)
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FERNANDO KABUSACKI
Deeper Man
calentito
- Cat No.: CLTCD-2094
- 2023-07-17
ファナ・モリーナらと並ぶ現行のアルゼンチン音響派シーン代表するアーティストのひとりであるフェルナンド・カブサッキ最新作『Deeper Man』が完成。パンデミックのさなかにギターとディレイマシンだけを使い完全ソロで制作された、これまでのどの作品とも趣きを異にした限りなく内省的パーソナルなアルバム。
深呼吸するかのように自身と対話するかのようにギター独奏とエフェクティヴなディレイマシンのみでアンビエント・ミニマリズム繊細にインプロヴァイゼーションにも構築された儚くも美しいカブサッキならではの静謐なるギター音楽世界。メランコリック・ドリーミーにも浮遊している子守唄のようにも聞こえてくる1-4分ほどの深く浸透する小曲全21曲を収録。レコメンドとさせていただきます。トラックリストからもぜひ。 (コンピューマ)
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Jorge Navarro
Navarro con Polenta
Altercat
- Cat No.: ALT011
- 2022-07-01
アルゼンチン産1977年のサイケデリック・ジャズロック&ファンク傑作、JORGE NAVARRO「Navarro con Polenta」が遂にオリジナル・マスターテープより初ヴァイナル復刻!!!未発表写真ライナーノーツ(英語&スペイン語)8ページ小冊子、DLコード付き。
アルゼンチンを代表する鬼才ピアニスト名手ホルヘ・ナヴァロが1977年にリリースした70年代アルゼンチン・サイケデリック・ジャズロック&ファンク屈指の名盤「Navarro con Polenta」の初アナログ化!Led Zeppelin「Black Dog」の大胆なカバーに始まり、Eumir Deodato、Keith Jarrett、Joe Farrellのカバー、自作曲2曲を含めた全7曲を収録。南米エレピ・スパーク&ラウド、パーカッシヴ・ファンキー狂おしくかっこいい。 (コンピューマ)
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Clan Caiman
カイマン族
Em Records
- Cat No.: EM1177LP
- 2022-05-23
当店でも〈RADIACIONES ARMONICAS〉からのリリースがベストセラーだったアルゼンチンの打楽器/鍵盤/奏者エミリオ・アロを中心としたバンドCLAN CAIMÁNのアルバムが〈EM RECORDS〉からリリース。アナログ入荷しました!
エミリオ・アロ+スティール・ギター、パーカッション、ギター、ベース。バンド・スタイルでのクラン・カイマン。2013年の「En Suspensión」でも共演したサンティアーゴ・バスケスの作品への参加やロス・アニョス・ルス諸作で知られる即興ギタリスト、ウェンチ・ラソも数曲参加しています。リラックスしたムード、ゆったりと抽象的な音のイマジネーション世界へと導くアルゼンチン音響、じっくりはじまるパーカッションとギターが音楽の喜びをゆったり堪能するような掛け合いの冒頭の感じから、ソフト・サイケデリック。いいアルバムです。 (サイトウ)
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Rodrigo Carazo
Octogono
Inpartmaint
- Cat No.: RCIP-0308
- 2021-12-17
多くの名作を生んできたアルゼンチン新世代フォルクローレ/コンテンポラリー音楽の歴史において、2020年のマイルストーンとして語り継がれるであろう内容と完成度を誇るアルバムの誕生。カルロス・アギーレ・グルーポの諸作やルス・デ・アグアの『ポエマス・デ・フアン・L・オルティス』、そしてアンドレス・ベエウサエルト『ドス・リオス』など、シーンを象徴する2000年代の名作たちと比肩しうる作品です。
2010年前後のコンテンポラリーフォルクローレの流れからの結晶。アギーレがテキストを寄せているところに日本盤制作の気合と愛を感じます。リスペクト。澄んだ空気のなかで流れる水に触れるようなこんな音楽。フォルクローレをエレクトリック・ダンス化の試みは多く紹介してますが、この流れはSSWよりのリスニング。さらに、アギーレの音楽に特徴的だったプログレッシヴなコード展開がまたきちんと密かに受け継がれており、そこがまた同じ曲の中でも違うレイヤーを与えサイケデリックな音像となり一部のダンス・ミュージック好きにも受け入れられるような小宇宙と深みを与えてます。受け継がれつつ進化してる。モノ・フォンタナからのアルゼンチン音楽の魔法の10年を支えたキーマン、Santiago Vazquezが参加というのも嬉しいで ...もっと読むすね。(Shhhhh)
ブエノスアイレスに続くアルゼンチン第二の都市で、歴史のある学術都市として文化的にも成熟と先進が同居する街として知られるコルドバ出身のシンガー・ソングライター/マルチ・プレイヤーのロドリゴ・カラソ。2016年『OIR E IR』以来、通算3作目となるアルバム『オクトゴノ』は、過去2枚のアルバムで培ってきた、河沿いの音楽の伝統的なリズムとシンガー・ソングライターとしてのポップなコンポジション、マルチ・インストゥルメンタリストとしての実験性を融合させるという彼ならではの創造性とセンスが大きく開花した作品です。
サンティアゴ・バスケスを始め多くのミュージシャンが参加し、多彩な楽器が使われながらもアコースティック&ミニマルなタッチで立体的にデザインされた音像空間、やさしく伸びやかで繊細なニュアンスを含んだボーカル、独特の揺らぎを生み出す多重録音スキャットやコーラス、効果的なエフェクト音を随所に配置したアレンジから曲全体の構成力まで、カラソの非凡なセンスが隅々まで宿り、この作品を特別なものにしています。
5月に配信先行リリースされるや多くのリスナーが絶賛しているこのアルバム。本作によってロドリゴ・カラソは今後のアルゼンチン音楽シーンを牽引する存在として大きく知られることになるでしょう。本国アルゼンチンに先駆けてリリースされる日本盤には、カルロス・アギーレがライナーノーツを特別寄稿してくれました。
Track List
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Alberto Wolf
Primitivo
Los Anos Luz Discos
- Cat No.: LAL-1192
- 2021-11-01
ウルグアイはモンテビデオのSSW、アルベルト・ウルフが93年にカセットでリリースしていた作品をアルゼンチンのLos Anos Luzが再発!
伝説のエドゥアルド・マテオや、プリンシーペといったモンテビデオに脈々と息づくボーカルスタイルに、いびつで美しいボサノバ・ギター・若しくは、マテオ解釈な白めのフォーク・ギターが孤独に宙を舞い。
リズムは南米フォルクローレであり、アフリカン・ルーツであるサンバやカンドンベという辺境フォーク / オルタナティブ・ボッサ。洒落たカフェでかかるようなボッサではないですが、この素朴でピュアなメランコリアはウルグアイ独特の世界で中毒性があります。暫く鳴りを潜めてたLos Anos Luzがいきなり放り込んできたミステリアスな極上珍品。旧友からの手紙のようなこの感じもまた佳し。昨年の、ml' class='pjax'>CARLOS 'PAJARO' CANZANIに続くウルグアイからのお届け物。ウーゴ・ファットルーソら、ウルグアイ音楽の今の重鎮が参加しています。 (Shhhhh)
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Clan CaimÁn
カイマン族
Em Records
- Cat No.: EM1177CD
- 2021-06-19
当店でも〈RADIACIONES ARMONICAS〉からのリリースがベストセラーだったアルゼンチンの打楽器/鍵盤/奏者エミリオ・アロを中心としたバンドCLAN CAIMANのアルバムが〈EM RECORDS〉からリリース。
エミリオ・アロ+スティール・ギター、パーカッション、ギター、ベース。バンド・スタイルでのクラン・カイマン。2013年の「En Suspensión」でも共演したサンティアーゴ・バスケスの作品への参加やロス・アニョス・ルス諸作で知られる即興ギタリスト、ウェンチ・ラソも数曲参加しています。リラックスしたムード、ゆったりと抽象的な音のイマジネーション世界へと導くアルゼンチン音響、ライト・サイケデリックないいアルバムです。 (サイトウ)
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San Ignacio
La Identidad Es Una Trampa
Fertil Discos
- Cat No.: none
- 2020-11-19
Fertil Discoを主催するアルゼンチンのプロデューサー、サン・イグナシオによるエレクトリック・フォルクローレを通過した異形のダウンテンポ/密林アンビエント。酩酊感溢れる静かなる傑作。本人より直接仕入れました。
アルゼンチンのフォルクローレ蒐集家、Leda Valladares (1919-2012)へのトリビュート作品(LPは完売)にはチャンチャ、ウジ、キング・コヤ、バルダらアルゼンチンのエレクトリック・フォルクローレの進行形があつまったコンピレーションでしたが、それをプロデュースしたFertil Discos主催のサン・イグナシオのソロ作がついに登場!
南米伝統楽器チャランゴの調べに寸止めな南米リズムが妙な酩酊感を生み出す、不思議で中毒性のある物語。トーマッシュとのコラボでも知られるVoodoohopのProjeto Mujique、Wonderwheelレーベルからのエル・ブオ新作にも参加していたRumbo Tumba、Fertil Discosのパートナーで、ZZKにもアルバムを残して ...もっと読む (Shhhhh)いるデジタルクンビア期からの重鎮エル・レモロン、カルリーニョス・ブラウン&マリーザ・モンチとのトリバリスタスでもおなじみのブラジルのベテラン、アルナルド・アントゥネスほか、南米屈指の新旧気鋭アーティストが大挙ゲスト参加。一聴すると暗い森を彷徨うようなんですが、辿っていくうちに何処がで光が射すような暖かみもあります。これも遠くの音楽。 (Shhhhh)
- 2LP
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Uji
Alborada
Zzk
- Cat No.: ZZK039LP
- 2020-11-15
〈ZZK〉、モダンフォークローレの重要なアーチストの一人 UJIの2018年アルバム「Alborada」。ストックしました!
アンデスの霊性を纏ったモダン・フォルクローレのパイオニア的存在のLULACRUZAの一人LUIS MAURETTE
のソロ・プロジェクトUJIのアルバム。ストックしました。数曲でシンガーをフィーチャリング。BARRIO LINDOもゲスト参加していてこの曲あたりもかなり深みへと潜ります。コロンンビアの伝説のシンガー、ペトローナ・マルティネスの曲をUJIがリミックスした曲も収録されています。深層からグルーヴを呼び起こすようなシャーマニックなアジテーション。アフロアメリカン+アンデス。ただ踊る音楽。 (サイトウ)
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Cribas
LA OFRENDA
Independiente
- Cat No.: INDC003
- 2020-08-25
モノ・フォンタナの名盤"CRIBAS"を冠したグループ名、アルゼンチンのCRIBAS。現代フォルクローレ最新型。
カルロス・アギーレらのフォルクローレを進化させた試みは南米SSWやアンビエント好きまで虜にした試みでしたが、もちろんその流れは途絶えておらず、この6人組室内楽グループのCRIBASはその流れの先端でしょう。アルゼンチンのプエンテ・セレステを思い出したり、ウルグアイものや近年のブラジル再発ものの流れで聴いてください。バンドネオンの音色もまたセンティミエントを誘います。 (Shhhhh)
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C1(sample3)のようにインディーファンにも届くような曲がありながら、ところどころエクスペリメンタルで最終的にポップにまとめているのがすごい。感情的という訳ではなく、淡々としながら音楽的な響きを追求しているのが良く、抜き差しのセンスが抜群。そういう点で言えば坂本慎太郎にも通ずるのかもしれません。ドラムマシン(or電子ドラム?)の使い方が絶妙で、録音も素晴らしくLOWの響きは特に良い。音楽の喜びが伝わる全12曲。 (日野)