GAMAYUNとしては本レーベルをはじめ〈UDACHA〉や〈HESPERIAN SOUND DIVISION〉からリリースしていたANTONによるプロジェクト”THE OAKEN CHARIOT”始動！ルーツミュージックをロシアの土壌に根付かせる試みはこれまでにもあれど、そのほとんどはダブではなくレゲエというジャンルに起因。本作もロシアの地下ヒップホップから由来するフリースタイルなダブに近いですが、そこに固有のおもしろさアリ。。意味を持たないヴォーカルハミングとメロディカの即興セッション「They are looking at us from above」(sample1)を筆頭に、パーカッションでヨレた独自リディムの「Wasteland Luxury」など、メンバーVASILIY SHILOVによるベースと僅かに加えたミキシングでユニークなダブに。 (Akie)

〈THE TRILOGY TAPES〉〈INCIENSO〉〈CITY-2 ST. GIGA〉において、いわゆる"電子音楽シーン”における平均化されたリリースとは一線を画すアプローチでリリースを重ねるロシアの奇才BUTTECHNOの新作アルバムが到着。リードトラックから、一旦脳内を無に帰すノイズの応酬「xsaw」。ヴォーカルをカット＆ループさせたレイヴテクノ「O2」(sample1)を経過し、覚醒的アルペジオアンビエント「the drome」 (sample2)。BPM190に登るレフトフィールドテクノ「X-tr」(sample3)まで。。試聴には選べませんでしたが、とりわけサウンドを視覚的に想起させるサンプル×ノイズのアートコラージュ「sirenius」の探求心には感服。トラックリストから全曲試聴できます！ (Akie)

LO-FI音響にノリの良いドラムブレイクスと喧騒サンプルが重なるA1「Block24」(sample1)や、スクラッチを混ぜ込みアブストラクトにビートを破壊したB1「Blacksiris」(sample3)は、音楽的バックグラウンドでもあるヒップホップを披露していますが、神秘的LO-FIアンビエントそしてダブが全編共通。深いところでベースを鳴らしたダブステッパー「Skepsys」（sample2）や、打楽器の質感を聴かせる「Trial Dub」 も。金色マーブルの１０インチの仕様ながら7曲のヴォリューム。 (Akie)

〈BERCEUSE HEROIQUE〉〈THE TRILOGY TAPES〉〈INCIENSO〉等の優良処に作品を残しながらその実力を見せつけるロシア人プロデューサーBUTTECHNO！ハムノイズの中脈動するキックと高周波シンセが疾走する「Project Loop 1」(sample1)やドラッギーに蛇行するアシッドライン「Industrial Acid」(sample3)の高速テクノはもちろん。ビートとシンセが渾然一体となり跳ねる「2x Clouds」(sample2)を含むレフトフィールドテクノのBサイドも素晴らしい。 (Akie)

先日の来日も話題となっていたモスクワのネクスト・ジェネレーションを代表するプロデューサー・BUTTECHNO、自身が主宰しているレーベル〈GOST ZVUK〉の最新作！「SPORTS」をテーマにしたGOSHA RUBCHINSKIYの'15秋冬コレクションのランウェイ・ミュージックをコンパイルした前作も好評でしたが、今回はよりパーソナルな表現が滲み出ており充実した内容！アンビエント、ローファイ、サイエンスフィクションといった内宇宙を癒すようなイルでクールなサウンドスケープから、一貫してアブストラクトな４つ打ちも多く収録された全11トラックを収録。

ルーディーな男性ヴォイスの呟きにコーラスを交えた”Тебе Нужно Вернуться”(sample1)、クールなぬるま湯加減が渋いアトモスフェリックなディープハウス”Иначе”(sample2)、固めのキックにエモーショナルなメロディー・ラインで突き進むテッキーな”Оставим”(sample3)など、モノクロな音像にファンキーな声ネタでソウルフルさを滲ませるモダンハウスな１枚！