過去の未発表音源を、タイトル『Pruning(剪定)』の元にまとめた単なる寄せ集めではない造形美を感じさせる一作。第四世界やECM、エキゾチカとSF的メタモルフォーゼが非線形に交差する、Will YatesことMemotoneのめくるめくアイデアの奔流を覗き見れる。レインフォレストのようなアトモスフェリックなトラックから、不意に訪れる温かで虚なトロピカルギターの「Not What I Thought」や、Mike Cooperがダンジョンを駆け抜けるようなコズミック・ブギーブルース「Jim Starling and The Inverse Church」など、それぞれが独立しながら一つの巨大な器官を形成しています。全10曲の理想的なエスケープ。マスタリングはRashad Becker。 (足立)
木琴やチャイム、伝統的なジャズ楽器に、ブーバス、三味線、マンガ・ハープ、ビルマ・ゴングなど多様な楽器が散りばめられ、様々なリズムと音色が緻密に織り込まれた、聴けば聴くほど深みにハマる一枚。収録曲はフランク・シナトラで有名になり今もディズニーランドのジャングル・クルーズのアトラクションで流れ続けているという「Moonlight On The Ganges」(sample2)や、後にディック・デイルやブラック・アイド・ピーズで広く知られるようになったギリシャ古典歌謡「Misirlou」(sample3)など。細野晴臣はもちろんのこと、今なお広く親しまれ影響を与え続けています。シーグラス・カラー・ヴァイナル。 (足立)
【レーベル最終ストック入荷しました】オリジナルは200枚しか存在しない、ドイツ産東洋エキゾチック・ジャズ1979年の驚異の一枚。MÜNCHNER STUDIOORCHESTERの「twilights of Bali」アナログ再発!
タイ・エキゾチカなSOUND VOYAGEがカルトヒットした7SAMURAI, TOM WIELANDの〈FREE SOUL INC.〉からドイツ産エキゾチック・ジャズ。NIAGARAやCATCH UPといったジャーマン・ジャズロックのマスターピースにも名を連ねるベーシストMilan PilarやギリシャのジャズドラマーFREDDIE BROCKSIEPER、SABA/MPS周辺でも活躍したピア二ストHANS VAN DER SYS達エキスパートによる架空のエキゾチカサウンド!またしてもあまり出回らないのでお早めに! (サイトウ)
『トロピカル・ダンディー』が国際的に再発されるのは今回初。海外でもカルト的な名盤として知られ、エキゾチカ、ジャズ、ポップスを融合させたジャンル横断的なサウンドで、細野晴臣が日本のシティ・ポップの礎を築くきっかけとなった作品です。長年のファンであるヴァン・ダイク・パークスは「細野の汎太平洋的な音楽冒険の間、私は光年単位で彼の周りを回ってきた。音の質感とシネマティックなロマンスが融合している」と語っている。
細野晴臣は1947年に東京で生まれ、伝説的フォークロックバンド「Happy End」や、革新的なエレクトロニック・トリオ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の創設メンバー。「ハリー・ホソノ」こと細野晴臣は、これまでに数々のソロ作品も発表し、50年以上にわたるキャリアの中で、エキゾチカ、ファンク、カントリー、エレクトロニック、アンビエントなど、幅広いジャンルを自在に融合させてきました。
ソロ1作目『HOSONO HOUSE』(1973) から2年を経て、より自由に、エキゾチックかつ多国籍なサウンドへと舵を切った時代の記録であり、トロピカルな感覚と雑種性に満ちたソロ2作目となる本作は、日本のポップスが世界の音楽地図に接続した瞬間を刻む重要作である。
“トロピカル三部作”〜YMO結成にもつながる、細野晴臣の音楽的冒険の転換点を、今ふたたび体感できる貴重なリイシューがついに実現。今なお世界中のリスナーを魅了する細野晴臣。“トロピカル三部作”という旅路のはじまりを告げたこの作品が、いま新たな世代の耳へと届く。