- 7inch
Ron Harrington
It Happened To Me Again b/w Because You're Mine
NUMERO GROUP
- Cat No.: ES098lp
- 2025-08-01
アフロビート、レゲエ、ソウルが取り入れられた、当時のナイジェリア音楽の中でもかなりモダンであったスタイル、政治的なメッセージ、抜群のヴォーカル・ハーモニー。ユニークなギター遊びとアフリカン・ファンキーなオープナー「Danger」(sample_1)、NASが'07年にサンプリングしたことで注目を集めた「Life's Gone Down Low」(sample_2)、レゲエ・チューン「Bobby」(sample_3)など、パワーとリズム、ハーモニーに満ちた名盤。オリジナルを再現したジャケットも飾りたくなる可愛さです。 (AYAM)
Track List
大統領候補や未来の宇宙飛行士たちを輩出する、アフリカ系アメリカ人を対象とした大学 ノースカロライナ農工科州立大学。1950~60年代の公民権運動の時代を経験した者たちが集うその大学は、黒人の卓越性、活動家精神に溢れた未開の才能の温床でした。〈Linco Records〉を筆頭に〈Cobra Records〉や〈Witch's Brew〉など6つのレーベルを運営していた、グリーンズボロ出身の Walter Grady によって見出された才能たちが2LP/24曲の大ボリュームでコンパイルされています。rawとゴージャスのバランスが絶妙な甘バラード The Opells「You Know I Love You」('71)(sample_1)。ヴォーカルのハーモニー、各パートのソロプレイ・パートが最高なグルーヴィーなディスコ True Transfusion「No Communication」(sample_2)は、昨年ソウル/ブギー・再発レーベル〈Miles Away〉のコンピレーションにもセレクトされ高騰している目玉トラック。〈Graytom Records〉から'77年にリリースされた、テクニカルなドラムとカッティングギターが超ファンキーなBridge「Stick Your Finger In The Ground (And Turn The World Around)」(sample_3)など、60年代ソウルから'70年代ディスコに至るまでがぎっしり詰め込まれた圧巻の2LP。 (AYAM)
Track List
ポスト・パンクでのヒットを求めてヴィジョンを探求していたDIYアウトサイダー・Rick Cuevas。コレクター人気の高かった本作が40年の時を超え復刻。意外にもストレートなギター・ロックで構成されている爽やかなアルバムなのですが、突然毛色が変わる A2「The Birds」(sample_1)や、B2「Circle Of The Rain」(sample_2)といった、サイケデリックでウェーヴなトラックに心を奪われます。Zru Vogueでのアヴァンギャルドでダヴィなサウンドの面影が垣間見える面白い瞬間。壮大なサウンドながら宅録というのも驚きです。アナログ・マスターからのリマスター。この機会に是非手に入れてください。 (AYAM)
Track List
' 1964年のノワール映画『You're Not From Around Here』の未発表サウンドトラックが55年ぶりに発掘された 'というコンセプトで2019年にリリースされた本作。トワンギーなトレモロや、リヴァーブ、エコーに満ちた夢のようなサイケデリック音像。サーフロック、カントリー、サイケ・ロカビリーなど、廃退的でノワールな世界観が表現されています。〈NUMERO GROUP〉でのソロ作リリースでもお馴染みの Charlie Megira「Tomorrow's Gone」(sample_3)がラストを飾っているのもグッときます。 (AYAM)
Track List
ルイス・ウェイン・ムーディー・ピクチャーズの保管庫で、58年後に発見された未発売のサウンドトラック。悲痛なギター、物悲しいサーフ・ミュージック、呪われたようなヒスノイズ、カントリー、サイケ・ロカビリーなど、廃退的でノワールな世界観が表現されています。トレモロを効かせたギターが憂鬱でドリーミーな Branko Matajaによる「Tuzna Je Nedelija」(sample_1)、The Infernosの「Restless Tides」(sample_2)。2000年にリリースされたインディ・ティーンエイジ・バンド、X-Cetraの音源がヴァイナルとしてプレスされるのは初ではないでしょうか(2019年に発掘&データリリースのみ)。「Wasn't There」(sample_3)、この曲に着地させるための壮大な設定作りにも感じられます。NUMEROの美意識が集約された素晴らしい一枚。推薦 (AYAM)
Track List
ジャム&ルイスとして不動の地位を確立するプロデューサー Jimmy Jam の高校生時代のバンドMIND & MATTERによる7inchのみでリリースされたメロウ・ソウル/ディスコ「I'm Under Your Spell」をオープナーに、Princeが在籍していたミネアポリスのファンクバンド94 Eastによるモダン・ソウル「If You See Me」、NYの学生・インディーファンク・バンドUNIVERSAL TOGETHERNESS BANDによる、リズム・チェンジがユニークなファンキー・トラック「Dreamality」、ブルックリン/NYのシンガーCLIFTON DYSONによるカッティングギターが込み上げる極上モダンソウル「I'm Giving Up」(sample_2)、オハイオ州コロンバスを拠点にローカルで活動していたWEEによる、サイケデリックなソウル・ディスコ「Take To The Sky」(sample_3)まで、どの曲もローカルや自主制作ならではの歪さや隙がとても良い上に、ソングライティングが素晴らしい。これぞ珠玉のラインナップ。大推薦です! (AYAM)
Track List
約10年の間にリリースした、シングルからアルバムまで含めて確認できるのは7枚。その全てが良曲という奇跡。高まるホーンとリフ、82,3年のブギー/モダンソウル特有の抜群のメロディが詰まった The James Family「We've Got It Made」(sample_1)中盤のピュンピュン・ブレイクもたまらないです。BPM100ゆったり極上ファンキーディスコ Jimmie Green 78年作「Let Yourself Go」(sample_2)、90年代の日本のアイドルのカルト曲にありそうな妙で可愛いシンセが気になる Howard Neal And Friends「You're All The Woman I Need」(sample_3)、このトラックの上にめちゃくちゃ切ない歌が乗るのがまた面白く最高。不思議モダンソウル。このHoward Neal And Friendsのみ90年リリースで、なるほどですね。A面はディスコ/ブギー/ファンク、B面はアーバンなモダンソウル、全曲本当に捨て難く輝いています。是非トラックリストからもどうぞ。大推薦 (AYAM)
Track List
メンバーの母親でミュージシャンのRobin O’Brienがアレンジとプロデュースの経験を生かし、少女たちの独特な歌や詞を録音し、用意したトラックに乗せたのがこの謎に良いクオリティの正体です。宅録感あふれる鳴りやサンプリングのコラージュが可愛らしいトラックは、母親の友人であるベルリンのミュージシャンKünstler Treuが作製。埃っぽいローファイな音像のトリップホップやエレクトロニカ、ユーロファンクといったドラッギーで大人好みなトラックに乗る、少しアンニュイに、時に元気に表現してみたりしている彼女たちのヴォーカルは、感謝の気持ちすら芽生える可愛さです。キッズソウルはもちろんポスト・パンク好きにも聴いていただきたい一枚。幻と言われているCDRの方には未収録の「Promises」「The Laarge Daark Aardvark Song」「Fly Into Your Arms」が追加されています。Y2Kというキーワードだけで消化されてほしくない名作。大推薦です! (AYAM)
Track List
NxWorries、Anderson.Paak、Kali Uchis、Snoop Dogなど錚々たる面々からサンプリングされ、ローライダーからも愛される温もりの演奏と甘いコーラスが魅力のThe Notations。特に人気の2曲がカップリングされた嬉しい一枚。 (AYAM)
Track List
ゴス、サウンド・コラージュ、グランジ、ダーク・ウェイブを15年間にわたって探求した後、サーフ・ノワールのルーツへと回帰。「At The Rasco」や「The Death Dance of the Busty Lifeguard」といったメギラお馴染みの楽曲はボンゴを基調としたビートニク風にリメイクされています。B1「Smile Now Cry Later」では、「僕たちは愛のためにすべてを捧げた/他にやることなんてなかったから」と歌い、ラストの「Schmücke Dich O Liebe Seele」(sample3)ではインストゥルメンタルな讃美歌が黄泉への入り口かのように口を開けて置かれています。これで〈NUMERO〉による発掘研究はいったん一区切りになるのでしょうか。遠くまで連れて行っていただきました。 (足立)
Track List
〈NUMERO〉のリリースによって死後広く認知されることとなった現代のミステリー。メギラのギターはサーフロックの周辺を疾走感のある夢遊病者のようにふらつき、たっぷりと効いたリヴァーブやエコーで悪夢的で甘美なムードを放ち、ノイズによって時空を切り裂く。やがてサーフは崩れ狂気へ飲み込まれ、ティーンエイジは終わりを告げる。ディック・デイルとデヴィッド・リンチ(追悼)の影響を色濃く受けたとのことですが、ポピュラーで懐古的な題材を強烈な作家性でオリジナリティに昇華する感性はまさにリンチそのもの。ブラックロッジから聞こえてくるロカビリーミュージックとでも言うのでしょうか。耳元で囁かれるにはあまりにも危険。 (足立)
Track List
テキサス州シギーンのチカーノ・ソウル・バンド Henry & The Kasuals による歌詞が耳に残るロマンティック・ナンバー「Funny Funny Funny」(sample_1)や、ローライダー/チカーノ・ソウル愛好家からサイケ・ロックのファンまでも魅了している名曲 The Royal Jesters and The Memphis III「Love Me」(sample_2)といったスウィートなソウルを楽しむもよし、奇妙なアメリカのサスペンス映画に使われていそうなロックンロールやR&Bのサイケデリックを楽しむもよし。クラクラするような音効と、スウィートな歌詞と曲の両方が兼ね備えられた The Royal Jesters の音源がこのコンピレーションの中で輝いているように感じます。 (AYAM)
Track List
オハイオ州クリーブランドの最もピュアで甘いゴスペル・レア音源を収録。フォレスト・シティからのファンキーなゴスペルの逸品が溢れんばかりに収録。ヌメロのコメント 'これ1枚で教会が作れそうだ。説教壇は付属しません。 'も最高。魂を揺さぶるヴォーカル&コーラスのJuanita Ellis「Make A Joyful Noise」(sample_2)をオープナーに、ハート・ウォーミングなSounds Of Soul「Gospel Train」(sample_1)、コレクター人気の高い、男声コーラスが迫り来るファンキー・ゴスペル Preacher & The Saints「Jesus Rhapsody, Pt. 1」(sample_3)など、一度に集めるとなると気が遠くなる逸品揃いなコンピレーション。推薦! (AYAM)
Track List
オハイオ州コロンバスのローカル・シーン、CAPSOULやPRIXといったマイナーレーベルの発掘を進めてきたNUMERO GROUPから、コロンバスのもうひとつの奇跡、ジャンキーや売春婦にまぎれて生活し、ミュージシャンとしては短命ながらローカルシーンに身を置いたNORMAN WHITESIDE、WEEのレア音源を再発。77年のオリジナルアルバムの9曲と未発表音源を加えた2LP。JAZZMANのジェラルドが7インチ再発した「Try Me」。「Trying to Tell You How I Feel」。サイケデリックなグルーヴ。歌、アレンジの美しさ。ユニークで愛溢れるピュア人情。臆面もなく、まばゆい世界。ソウル・ミュージック。心を打つ。 (サイトウ)
2011年にライアン・ゴズリング出演の映画『ブルー・ヴァレンタイン』にて「You And Me」(sample_1)が使用されたことで注目を集めた一曲。オハイオ州のティーンエイジャー・コーラス・グループがおそらく1970~1975年の間に録音したであろうデモ音源。ギターのみのフォーキーな演奏、ノスタルジックなドゥーワップ、ロマンチックなラブソング。キッズソウル、ブルース、カントリーと幅広いファンの心を掴んだ名発掘、この機会に是非。ジャケットデザインも素敵です。 (AYAM)
Track List
Indian SummerやCalmといったエモ/ポスト・ハードコア・バンドを離れ、ひとり4トラックレコーダーにスイッチを入れたMarc Bianchi。少年時代を過ごしたカリフォルニア州サンマテオのベッドルームから生まれた本作は、当時のミレニアル世代の倦怠感や逃避、焦燥や投げやりなメンタリティを想起させる何か、遠くでうっすらと鳴るノイズ、逆再生、メランコリックなギター、聞き込むほどに抜け出せなくなる作り込まれたレイヤー。この20周年記念エディションには、同じくヌメロから再発さている90年代カルト人気インディ・バンドDusterによる瞑想的なリミックス(sample_3)や、Bright Eyes、Micromars、Mahoganyによるリミックスを新たに収録。2LPゲートフォールド・ジャケット、内ジャケに歌詞記載でじっくりと楽しめる仕様。 (AYAM)
Track List
エコーがかけられたヴォーカル&コーラス、ロウなサウンド、優雅なホーン・セクション、、録音年は不明、NUMEROらしい素晴らしい発掘です。レーベルが提案しているように、当時リリースされていたらローライダー・ソウル・クラシックになっていてもおかしくないような「I Can Remember」と「Standing On The Outside」。両面良曲なバラード盤。 (AYAM)
Track List
ページトップへ戻る