自身のボーカルを前面に据えたポップ作品まで、その音楽的アプローチの幅を広げ続けるBRUCEことLARRY MCCARTHY、今回はダブを探求。単調に刻むメタリックドラムマシンに、悲鳴のようなダブディレイを施したミニマルダブテクノ「The Fool In Reverse」(sample1)。ポストクラシカルとインダストリアルダブを掛け合わせたビートレス「Red」(sample2)をカップリング。ERIS FMの無機質なポエトリーリーディングが、映画のような世界観を見事に完成させています。リミテッドプレス。 (Akie)

オフサイドジャズライン”LeJazzNonSeries”も活発化させているノルウェー名門〈SMALLTOWN SUPERSOUND〉からのリリース！互いに〈THE TRILOGY TAPES〉〈BOOMKAT EDITIONS〉でも活躍する天才によるコラボレーションが実現。2020年から2022年にかけて（主に）リモートで録音。PERILAのモノトーンなポエトリーリーディングに、牧歌的かつノーウェイブなBUTTECHNOのギター演奏が真正面にぶつかったミニマルエレクトロニクス、フォーク。 (Akie)

YAWSやDJ FITZも参加するインディペンデントレーベル〈PURELY PHYSICAL TEENY TAPES〉から発表されたオリジナルに〈BOOMKAT EDITIONS〉が新しいエディションとして手を加えた一枚。メルボルン大学の英語および演劇研究プログラムの博士研究員であるLUCY VANが書いた詩をLAILA SAKINIが単調に読み上げるすポークンワードラップが主導するアヴァンポップ〜エレクトロニック作品。トリップホップ x ダブポップなメロディアスが独特、シュールなポエトリーとエレクトロニクスの対照的なサウンドが不思議。 (Akie)

ブリュッセル拠点のOÏ LES OXが母国フランス語で執筆した台本/歌詞を元に、2016~19年に制作、昨年に限定生産で〈THE DEATH OF RAVE〉から発表。背景となっているサウンドはコールドウェーブ、レフトフィールド、IDM、室内楽、エーテルフォーク、シャンソン、ポップなどの多様なスタイルをミックス/ハイブリット。そこにフィールドレコーディングもコラージュし、万華鏡の如く曲進行に伴い変わるサウンドを変化。どのトラックも10~18分の長尺で、4パートに分割、映画のようなアルバムに。 (Akie)

MUTE BEATから脈々と繋がり流れる世界観のジャパニーズ・レゲエ・グルーヴと、日本でのヒップホップの最初期の礎＆フューチャーを築き上げ続けている、いとうせいこうによる日本語ポエトリー即興とのスリリングなバトル＆ダブ・クラッシュがヒリッ！とヒタヒタと迫りくる。レコードの日、限定盤7インチ。 (コンピューマ)