- Digital
Shropshire Number Stations
Recordings of Covert Shortwave Radio Stations (Shropshire & Mid-Wales)
Death Is Not The End
- Cat No: DEATH108
濱口竜介作品(『ドライブ・マイ・カー』『悪は存在しない』)をはじめいくつもの映画音楽制作を経て、前作に続きJim O’Rourkeとの共同プロデュースで放つ新作。山本達久、Marty Holoubek、ermhoi、松丸契、Joe Talia、Kalle Moberg等が参加。元はジュリー・クルーズ(あのツイン・ピークスのテーマで知られる)が場末の無人のバーで歌っているようなイメージがあったという、煙のように漂うムーディーで幽玄なサウンドスケープ。そしてあまりに夢心地のうっとりするボーカルでありながら、現実の苦味のある空気もたっぷり吸い込み、さらにフーコーの「18世紀における健康政策」のテキストもパラレル的に彷徨う重要作(ALSの当事者である岡部さんと知り合った経験についてのインタビュー記事もぜひお読みください)。「墓場」もコンセプトだといいます。その時代の空気が映ってしまっているある種の傑作映画を観たような感触にも震える、逃避よりも現実の影を引き受けるようなポップ・アルバム。ぜひレコードで。これで生きていけそうな気さえします。 (足立)
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2020年に13年間過ごしたベルリンから帰国し兵庫県香美町へ移住。そこで幼稚園の廃校を"Kebi Bird Studio"に改装し本作が出来上がりました。参加ミュージシャンはレーベルメイト、Hatis Noitやスウェーデンの笙奏者マッティアス・ホルステン、そして藤田の父も参加。タイトルにある、"Migratory"とは移動、というような意味ですが、参加している音楽家たちや藤田自身の越境的な生き方や音楽観からのインスパイヤ。そして、アフリカや東南アジア、日本の空を渡る渡り(Migratory)鳥たちが、地上の音楽を聴いているかのような、というコンセプト。
「自然の音そのものも録音されているけれど、それ以上に"音楽を通じて聴き手の中に自然のイメージを呼び起こすこと”がこの作品の本質です」(Masayoshi Fujita)
豊潤かつ贅沢な音の隙間∞全編漂うオーガニック感はアメリカのニューエイジ系 / Leaving Records勢のものとは違い、日本人アーティスト古来の持つ質感や吉村弘の系譜も感じます。ふと連れてかれる、、シネマティックかつオーガニック。素晴らしいです。 (Shhhhh)
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ピエール・シェファーによって設立されたフランス音楽研究グループGRM(Le Groupe de Recherches Musicales)と、Editions MEGOによってスタートし、ピーター・レーバーグ没後SHELTER PRESSが意志を引き継いだPORTRAITS GRMのスプリットシリーズ。新作はBEATRICE DILLONと、日本の作曲家Hideki Umezawa(梅沢英樹)。来日公演、実現せず座年でした。法則性や、普通の感覚では捉え切れないようなユニークなリズム。質感もダブニアの音響にばっちりハマると思います。初めて知った梅沢英樹氏も素晴らしく禅的、覚醒的ドローン、電子音楽。 (サイトウ)
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長年の櫻木との共同制作者でもあるD.A.N.の市川仁也によるベース、yahyelのメンバー大井一彌のドラムによる有機的なグルーヴのもと、スピリチュアルジャズ・ポエティックに浮遊するMaya Ongakuの池田抄英によるサックス、.櫻木本人によるフォーキーなギターの旋律、そして、エレクトロニクスとシンセサイザーによる空間美学の中で繊細に優しく織りなされるアンサンブル・サウンドデザイン構築が見事に結実した傑作。今後の動きも非常に楽しみな注目のアルバム。レコメンドとさせてください。8シーンから織りなされる28分間のイマジナリー桃源郷サウンズ。
ロンドン・アンダーグラウンド期待のレフトフィールド・テクノ・エクスペリメンタル新興レーベルTeeth最新作4番としてのリリースも素晴らしく渋い。 (コンピューマ)
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1. Matthias Schubert - Intro
04:072. Matthias Schubert - Pet
04:533. Matthias Schubert - Metaxis
05:424. Matthias Schubert - Transition
02:245. Matthias Schubert - Gtc
03:336. Matthias Schubert - Tiktok
05:207. Matthias Schubert - Digital Sun
05:208. Matthias Schubert - Narcissus
05:589. Matthias Schubert - Phone Orchestra
03:3510. Matthias Schubert - Meditation
06:4511. Matthias Schubert - Fragments
06:15メンバーは若干入れ替わりながらコアメンバーはそれぞれ変わらず、A1、A2, B2はMusic By Bitchin Bajas、B1は Music By Natural Information Society とクレジットされてます。メディテーショナルなビートレスの16分にわたる「Totality」で、幕開け、ラストのトランス要素を持った音楽としても知られるモロッコの民族音楽グワナの要素や、ウーリッツアーピアノやシンセサイザーの電子音楽のインプロ的な要素、スペースロック、スピリチュアル・ジャズなどの要素がクロスしながら混然とグルーヴしていくサウンド。〈International Anthem〉諸作とも並ぶような音楽の素晴らしさが記録されています。是非。 (サイトウ)
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JAN JELINEKが始動したレーベルFAITICHEの第1弾としてリリースされた2008年のリリース名作が嬉しいアナログリプレスです。ドイツで70年代~80年代に活動していたという知られざる女流電子音楽家URSULA BOGNERの発掘と謳われリリースし話題を呼んだ。 (後にANDREW PEKLER & JAN JELINEKによる架空のプロジェクトだと判明します)オープンリールや自作の電子楽器を使ったユニークなエクスペリメンタル・ミュージック。音階やリズムの数的な旋回の面白さ。新旧の電子音楽好きを魅了した一枚。 (サイトウ)
Ganavyaは南インドのチェンナイにて、母と祖母から古典声楽であるカルナータカ音楽の正式な訓練を受け声楽技法や複雑な作曲法を習得。さらに、ヴァルカリ巡礼路に沿って育つ中で、物語を語る音楽芸術であるハリカターにも親しみ、そのために彼女の音楽は物語性と精神性の深く根ざしているという。タミル語、英語、スペイン語、マラーティー語など、複数の言語で歌唱し、言語の壁を越えた表現を追求。
こうした経歴が、ともすると型が決まりきっているインド音楽を絶妙なモダンなセンスでアップデートしダンス耳にも親しみやすく、Nils Frahmやシャバカ・ハチングスらのマエストロたちに愛されたのでしょう。前作はFloting Pontsも参加してましたね。これは来日も見たい。。
時代の流れとともに、色々な意味でワールド・ミュージックの概念も崩壊してますが、その美しき意味を思い出す伝統とモダンのバランス。またはビル・ラズウェルのワークスを思い出す90~00`sエスノ・アンビエント。さらに言うと、ニルス・フラムと彼女の関係はキップ・ハンラハンとキューバやハイチの音楽家のそれを思い出す。様々なエスノ / ワールド現象とシンクロ。末長く聴けそうな1枚です。 (Shhhhh)
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ドイツ・ミニマルとクラシック・ピアノ、アンビエント・テクノ、、、Nils Frahmのアーカイブを一つにまとめて結晶化したような。一足先にsample受け取り、その"夜"に試しましたが果たして圧倒的でした・。シンプルにしてロマンスを感じますが、安易な情感に流されすぎない。ストイックなテクノやエクスペリメンタル好きも試してみてください。瞑想 / アンビエントとしてももちろん有効な、先端にして普遍のピアノ音楽。しかし、エチオピアのエマホイやJohn Carroll Kirbyなど色々なピアノ音楽が出てますが違いが面白いですね。
坂本龍一もrecしたかの有名なFunkhaus内のNils自身のスタジオにて、Klavins M450 という世界最大のアップライトピアノにて録音。 (Shhhhh)
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コロナ禍に制作され、先日入荷させたピアノ・ソロ作品である、"Old Friends New Friends"は即完売でしたが、なんと同じくピアノ・ソロアルバムである、"Day"が2025春祝再発。
他作品聴いても思いましたが、モジュラーを操り、テクノ・リスナーからもリスペクトを受けながらピアノ一台でアルバムを持たせれるのは彼しかいませんね。エモーショナルすぎず、クラシカルすぎず、ミニマルすぎない確かな引き際。これはアンビエントという概念よりも古い歴史あるクラシック・ピアノの系譜、ドイツミニマル音楽なんでしょうか。
とにかく唯一無二のピアノ音楽。テクノ/ 広範囲電子音リスナーの耳休め、進化に。もちろんアンビエント・リスナーの新たな指標にも・同時期に入荷予定で、2025年新作である"Night"ともにどうぞ。 (Shhhhh)
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同じくポスト・クラシカルの旗手であるNils Frahmのレーベルからのリリース。たとえば、西海岸Leaving系とも毛色が違いますが、西クラシカルもアンビエント耳で十分楽しめるという好例です。ユトレヒトのチェリストで、Festival of Modula2024でも来日したMaarten Vosとの共演。一流ピアノ・アンビエントでもあり、テクノの好きの耳休めにもぜひ。素晴らしい。 (Shhhhh)
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いわゆる”アンビエント”がここまでキーワードになる前から、クラシカルなアンビエント・テクノ / ピアノ作品を作っていた彼による貫禄のライブ盤。自身のレーベル、LEITERからの作品です。
PopMatters誌に大絶賛の前作、『Music For Animals』、過去作もPitchforkのアルバム・オブ・ザ・イヤーも受賞などの経歴を持つ彼。やはりすごいクオリティ。クラシカル・アンビエント・テクノの真髄です。先行公開された"Spells"(sample2)、はモジュラー・シンセ独力オーケストラ。商品ページのリンクから今作の様子を確認してください。圧巻。 (Shhhhh)
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まだ英米主導だった00年代初頭の音楽業界において、"アルゼンチン音楽"というものを意識させ、ある層には90年代耳を終わらせ、10年代のエレクトリック・フォルクローレやオーガニック・ダウンテンポの登場すら彼女の影響なんじゃないかと思わされる。今なお圧倒的支持を持つフアナの久々のリリースは、2017年のアルバム"Halo"のREC時の未発表曲集。
摩訶不思議なメロディとミニマリズムが散りばめられたテクスチュアを妖気でコントロール・不穏で独特の色気が漂う様はまさにフアナ節。旋律とコード感、折衷感はやはりアルゼンチン音楽の系譜だなと。
彼女のホームページには、「今作によって"Halo"という物語がようやく完全なかたちで完結した」とあります。要は、フアナのガチの作品と言えますね。そして25年にはなんと新作も発表予定とのこと。
自身が立ち上げたレーベルからということでご本人の狙いも明確ですね。次の序章としての演出としては完璧なリリース。 (Shhhhh)
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Μ-ZIQやMINOR SCIENCE、NICK LEÓNも登場してきた〈BALMAT〉からまたも豪華なプロジェクト!ヴィジュアルアーティストとしても名高い、US実験サウンドアートフィールドの要人STEPHEN VITIELLOが企画。レーベルが追求してきたアンビエント寄りの領域から、クラウトロックを取り込んだ即興バンドセッション、内省に働きかけるポストロック志向のダブ、ハーディガーディや12弦ギターを使用した弦ドローンまで。「サウンドアート、アートロック、そしてパンクロック」3つの異なる流派を相互作用、ジャンル枠を超えジグザグに発展。 (Akie)
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喜多嶋修や宝達奈巳、MOUTH MUSICなど、ディガー心をくすぐるコアな復刻仕事で注目を集める名所〈FOREST JAMS〉最新作!浅香唯などにも楽曲提供する作曲家であり現在はエコロジスト、政治家としても活動する早苗 ネネと夫の高橋英介が主導、移住先である八丈島での生活を映し出した国産ニューエイジ・アンビエント秘蔵品「南風 from Hachijo」が初のレコード化。多様な伝統楽器と自然音サンプル、風情のあるジャパニーズトライバルテクスチャに、特徴的な歌声や旋律に宿るポップネスが邂逅。神秘オーガニックアンビエントには留まらない、どこかウィアードなポップテイストは唯一無二。限定生産。 (Akie)
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喜多嶋修や宝達奈巳の復刻も手掛けてきた発掘の名所〈FOREST JAMS〉最新ワーク!スコットランド拠点に90年代初頭から活動、フォークとエレクトロニック、トライバルまで幅広くクロスジャンルするプロジェクトMOUTH MUSICのファーストアルバムが再発。Mori Ra「Mantra EP」でもマニアにそのネタが探されたケルティックアシッドディスコ「Seinn O!」(sample1)や、宇宙エレクトロニクスにトライバル打楽器と詠唱が神秘に重なる「Chi Mi Na Morbheanna」(sample2)など。ケルト音楽だけでなくアフリカンから取り込んだリズム、電子音と民族楽器、フォークとテクノという、様々な二律背反関係が結合した90sオルタナティブの秘宝。この機会に是非!推薦。 (Akie)
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架空のコンセプトではなく、どうやら本当に駅でのライブ盤のようです。ジョージ・カーリンの著書『When Will Jesus Bring The Pork Chops?』の序文の朗読を駅のアナウンスで許可された?という妙なエピソードも。以下はそのフレーズ。Cosmic Love(sample 1)の冒頭で確認できます。
「自分は選んでアウトサイダーでいる。でも本当は違う。この社会の嫌な部分が、自分を中に入れてくれないんだ。ちゃんとした社会なら、むしろ中にいたい。つまり不満の正体は、外にいることを強制されてるって感覚なんだ。アドバイス?とにかく前に進み続けることさ。そうしてれば、ふとした瞬間に、別の場所に立ってるもんだよ。」
それをコラージュしているのか?ともかく、駅の空間までそのサウンドデザインに加えてしまうのは非常に彼らしいですね。
いつものゲンデル節が炸裂な揺蕩うサウンドはいつも通り。やはり、ふと、懐に入ってきますね。
rec時期からして初期の名曲が揃ってます。当たり前に推薦です。 (Shhhhh)
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André 3000(sample1) , Laraaji(sample2) , Sam Wilkesらお馴染みのメンツの未発表曲どれも素晴らしい!他にもJulia Holter(sample3)やCelia Hollander、来日した Ohmaのライブ音源なんかも。チャリティと言ってもメッセージ性重視のサウンドでもなく、各々流石のクオリティであり通して流して気持ち良い。西海岸サウンドの再確認にも!
SIDE A
1. Baths & Rachika Nayar - Dried Apricot
2. Total Blue - Astral Mud
3. Celia Hollander & Photay - Live at LTMOITDUAT 10.14.23
4. Asa Tone & Ariel Kalma - A Gentle Upward Spiral
5. Alia - Lullaby For A Sea Nymph
6. Botany - Diode Congregation
7. M.A. Tiesenga - A Clearing
SIDE B
1. V.C.R - Charlene's Mantra
2. Ohma - Live at LTMOITDUAT 10.14.23
3. Sharada Shashidhar | Caleb Buchanan - Ghostly
4. Diego Gaeta - Earthseed
5. Caural - Radiant Everything
6. Surya Botofasina - Our Cottage To Across The Stream (Carlos Niño & Friends Remix featuring Steve Spacek with Miles Spilsbury, Dntel, and J Rocc)
7. Julia Holter - Turn The Light On (Live At The Leaving Records 10-Year Anniversary)
SIDE C
1. Jon Makes Beats - The Mountain
2. EMV - On The One Hand
3. Kenny Segal - Sablefish
4. Sam Wilkes - Culebra
5. Samiyam - Water
6. Daedelus - Making The Beat Scene
7. Chakram | Miguel Atwood-Ferguson - Mirror Image Neurons
8. Tru - Skyscrapers
SIDE D
1. Laraaji - Joyous Dance '82
2. Arushi Jain - California
3. André 3000 - "This is where my room used to be." (featuring Carlos Niño, Alex Cline, Pablo Calogero) (Shhhhh)
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